【健康寿命】老化や病気を防ぐ? マグロの『セレノネイン』がすごい!
1.セレノネインとは?
セレノネイン(Selenoneine)は、2010年にクロマグロの血液から発見された、セレンを含む天然の抗酸化物質です。エルゴチオネインに似た構造を持ち、マグロなどの魚の血液や筋肉に含まれています。
特にマグロでは、普通の赤身よりも血合いなどの濃い赤色の筋肉に多いことが分かっています。

2.抗酸化するとどうなる?
私たちの体内では、活性酸素などによって細胞や脂質、DNAなどが酸化されることがあります。
抗酸化物質は、こうした酸化ストレスを抑える方向に働く物質です。
セレノネインには、
活性酸素・ラジカルを消去する
ヘモグロビンやミオグロビンなどの「ヘムタンパク質」に結合する
鉄による酸化を抑える
といった作用が研究されています。
ただし、「セレノネインを食べれば老化や病気を防げる」と人で確立されたわけではありません。現在も研究段階です。
3.どのくらい強い?
DPPHというラジカルを使った試験では、50%を消去するのに必要な濃度(RS₅₀)が、
抗酸化物質RS₅₀セレノネイン1.9 µMTrolox(ビタミンE類似物質)880 µMエルゴチオネイン1,700 µM
でした。
つまり、この特定の試験条件では、セレノネインはTroloxの約463分の1の濃度で同じ50%消去を示しました。
そのため、分子そのもののラジカル消去能力は非常に強力と考えられています。
ただし、これは試験管内の比較であり、「セレノネイン1mg=Trolox 463mg」という意味ではありません。
4.含まれている食品・魚のランキング
食品全体での「セレノネイン含有量ランキング」が確立しているわけではありません。
比較可能な研究データがある魚では、セレノネインは特にマグロ・カツオなどの赤身魚に多く含まれています。
また、マグロでは血合いなどの赤黒い筋肉に多いことが特徴です。

※研究によって魚種・個体・部位によるばらつきがあります。また、マグロの血合いは普通筋より多く含む可能性があるため、上表を単純な「食べる量のランキング」と考えないでください。
5.スーパーでも買える「血合い付きマグロ」
あります。
スーパーでは、
「マグロ血合い」
「血合い肉」
「加熱用マグロ」
赤身の柵に血合いが付いたもの
などの形で売られています。
血合いは見た目が赤黒く、刺身用の赤身より人気が低いため、比較的安く販売されることがあります。
6.血合いの注意点とおすすめ料理
血合いは加熱して食べるのがおすすめです。
🔥 セレノネインは加熱しても大丈夫?
セレノネインは、加熱したからといってすべてが失われるわけではありません。
そのため、セレノネインを摂る目的でも、血合いを焼く・煮る・揚げるなどの加熱料理で食べることができます。
ただし、加熱温度や時間によって成分量が変化する可能性があるため、「加熱しても100%そのまま残る」とまでは言えません。
つまり、
セレノネインを摂りたい → 血合いを選ぶ → 臭みを取って加熱調理する
という食べ方で十分です。
🐟 臭みを取る方法
① 食べやすい大きさに切る
② 軽く塩を振って10~15分置く
③ 出てきた水分を洗い流す
④ キッチンペーパーで水分を取る
これだけでもかなり食べやすくなります。
おすすめ料理
🥇 生姜醤油焼き
醤油・酒・みりん・生姜に漬けて、片栗粉を薄くまぶして焼く。
🥈 竜田揚げ
醤油・酒・生姜・にんにくに漬け、片栗粉を付けて揚げる。
🥉 煮付け
醤油・酒・みりん・生姜で煮る。
特に竜田揚げは血合い特有の鉄っぽい風味が気になりにくく、おすすめです。
まとめ
セレノネインは、魚に含まれる非常に強力な抗酸化物質です。
特に注目したいのが、
マグロ → 赤身 → 血合い
です。
セレノネインの健康効果についてはまだ研究段階ですが、血合いは比較的安価で購入でき、加熱調理してもセレノネインを摂取できるのが魅力です。
そのため、
「高価なサプリメントを買うより、スーパーで安い血合い付きマグロを買って、焼いたり揚げたりして食べる」
というのは、セレノネインを食品から摂る方法として面白い選択肢です。
ただし、セレノネインだけを目的にマグロを大量に食べる必要はありません。マグロ・カツオ・サバ・イワシなど、さまざまな魚をバランスよく食べることが基本です。
