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acogale
鶯谷の熟女デリヘリ:あるいは静かなるメリーゴーランド」
九月も半ばを過ぎているというのに、東京の空はまだ夏の終わりの気怠さを引きずっていた。アスファルトの照り返しが陽炎のように揺らめき、駅を降りると鼻の奥に湿気を含んだ古びた建物の匂いが張り付いた。どこか煮詰まったような、それでいて妙に懐かしい、そんな匂いだった。

僕は特に目的地もなく、山手線のガードをくぐり、鶯谷という街の澱みに足を踏み入れた。上野の喧騒とも、谷中の静寂とも違う、もっと生々しく、剥き出しの生活の匂いがそこにはあった。
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