“未来のために今は我慢”する子供たち
「今頑張らないと、将来困るよ」
「いい大学に入れば安心だから」
「今は遊んでる場合じゃない」
進路を強く意識している家庭ほど、子供も親も、“未来”を見続けています。
輝く未来のために今は我慢。
そんな空気が社会全体に広がっています。
中学生は、高校受験。
高校生は、大学受験。
大学生は、就活。
大人になれば、出世や老後。
そのために今は我慢。
そうやって小学校も中学校も我慢し続けて高校になっても我慢している生徒がたくさんいます。
綺麗事かもしれないけれど、
教員として、1人の大人として、
子供にそんな思いをさせたくない。
私は考えてしまうんです。
子供たちは本当に今を楽しめているんだろうか。
毎日を、健やかに生きられているんだろうか。
そして、
小学生くらいの子が「コスパ」「合理性」「効率」なんて言葉で友達を否定しているのを見ると、本当に悲しくなります。
だから私は、子供が“今日”を大切にできるようにしてあげたい。
“未来のために今は我慢”するよう仕向けてくる社会は変わらない。
だから、近くにいる親や先生だけは子供の“今日”を大切にしてあげたい。
子供たちは、毎日たくさんの経験をしています。
授業
給食
部活
休み時間
友達との会話
家族との会話
全部が、今だけの成長の材料です。
失敗する経験も大切な糧です。
だから、
未来の話だけでなく、
“今日”の話をしてあげてください。
「今日の体育祭どうだった?」
「授業で面白かったことある?」
「今日、誰と帰ってきたの?」
そんな質問でいいんです。
返事は帰ってこないか、「普通」「いつもと同じ」「別に」くらいのものです。高校生くらいになると返事なんてほとんど返ってきません。(特に男子)
でも、
繰り返し聞いてほしい。
「どうせ今日のこと聞かれるんだろうな」
そう思い始めたら子供は少しずつ、
“今の感情”を意識するようになります。
「あ、今日これ面白かったな」
「これ嫌だったな」
「今ちょっと楽しいかも」
そんなふうに、自分の心の動きに気づけるようになる。
自分の気持ちの動きに敏感な子供は自分を大切にできます。
大人が“今日”について話しかけ続けることが、
未来ばかりを見る社会の中で、“今”を大切にできる子供を育てると思います。
だから、今日子供が帰ってきたら
「おかえり。今日のご飯美味しかった?」
って一言聞いてあげてください。
返事はなくていいんです。
子供と話すといつも喧嘩で終わってしまう。
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