中学生が“急に暴言を使うようになる”理由
「お前何してんの?障害者じゃん。」
「は?なんだお前、キショ。」
「黙れよゲイ。話しかけてくんな」
中学生になると言葉の使い方が急に過激になることがあります。
なぜでしょうか。
それは、
“言葉の重さ”を理解しないまま
新しい言葉を次々に覚えてしまうからです。
小学生の頃は、
「バカ」
「ウザい」
「アホ」
そんな言葉が中心です。
でも中学生になると冒頭の例のように、病気や障害、マイノリティとされる特徴を使って、人を傷つけてしまうことがあります。
そういう言葉は今まで知らなかったはずなのに、いつの間にか覚えている。
もちろんそれにも理由があります。
それは、
“親の管理しない範囲”が一気に広がること。
例えば、中学生になるとスマホの制限を緩める家庭が増えます。
すると子供は、一気にネットの世界へ触れ始めます。
親が同伴しない子供同士の外出も増えます。
GPSで場所は分かっても、誰と、どんな話をしているかまでは分かりません。
つまり中学生は小学生よりずっと“社会に開かれた存在”になるんです。
そして、その中でたくさんの言葉を覚えます。
しかも子供が1人で利用するネットでは、強い言葉ほど目立つ。
匿名で言葉を投げ合う空間では、
言葉はどんどん過激になります。
だから、ネットの延長で現実でも同じように過激な言葉を使ってしまう。
「ぶっ殺す」
「障害者」
「キショい」
「死ね」
「カス」
本人としては、“よく分からないけど使ってみた”くらいの感覚なんです。
でも、言われた側は当たり前に傷つく。
この感覚が想像できない。
そして、人が離れていって初めて「あれってダメだったんだ」と気づくこともあります。
あるいは、自分が言われる側になって初めて、
言葉の痛みを知ることもあります。
だから、“うちの子は被害者側だから大丈夫”とは限りません。
気づかないうちに加害者になっているかも。
中学生は怖い言葉や過激な言葉に憧れを持つ時期でもあります。
だからこそ大人が言葉を教え直さなくてはいけません。
保護者の方には、ぜひ家で出た“小さな暴言”を見逃さないでほしいんです。
「クソ」
「ウザい」
「死ね」
何気ない一言が出た時が、大人が言葉を教え直せるタイミングです。
中学生は、急に悪い子になるわけではありません。
繋がる世界が広がり、言葉を覚え、考えずに言ってみて、怒られて、直していく。
まだ言葉の“使い方”を学んでいる途中なんです。
だからこそ大人が丁寧に、
「その言葉は人を傷つけるよ」
と伝え続けてあげてください。
次にお子さんが家で汚い言葉を漏らしてしまった時に、「私はそんな子に育てた覚えはない」ではなく、「そんなこと言われて悲しい」と、言われた側の気持ちを教えてあげてください。
根っこはもとの優しい子のままですから。
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