「すごいこと始めたんだね」と言われた。でも、裏では違った。
200万円を投資した僕は、
少しずつ友人にもこの話をするようになった。
リーダー的な人から言われた言葉があった。
「自分だけがお金持ちになっても幸せになれないよ」
「仲のいい友達と一緒にお金持ちになったら、一緒に遊びに行けて楽しいと思わない?」
確かに。
そう言われると、妙に腑に落ちた。
自分だけがお金持ちになるより、
仲のいい友人たちと一緒に成功したほうが楽しそう。
当時の僕は、本気でそう思っていた。
だから、友人にこの話をしてみた。
「実は今、こんなの始めたんだよね」
僕は、自分が聞いたことを一生懸命話した。
すると友人は、
「すごいこと始めたんだね」
そう言って、楽しそうに話を聞いてくれた。
否定されることもなく、
色々と質問してくれた。
当時の僕には、
「自分のことを肯定してくれている」
そんなふうに感じていた。
そして、もっと詳しく話を聞いてもらうために、
ネットワークビジネスではよくある「ABC」という形で事業説明をすることになった。
僕が友人を連れていき、
詳しい説明ができる人から話をしてもらう。
僕自身も、その場で一緒に話を聞いていた。
そのときの僕は、
「これで友人も成功できるかもしれない」
本気でそう思っていた。
でも――
後から知った。
僕がいないところで、
友人たちはこんな話をしていたらしい。
「あいつ、怪しいこと始めたっぽいよ」
正直、少しショックだった。
僕は本気で、
「一緒に成功できたらいいな」
と思っていた。
でも、周りから見た僕は、
ただ怪しいことを始めた人だった。
今振り返ると、
友人たちの反応のほうが正常だったのかもしれない。
当時の僕は、
「成功したい」という気持ちが強すぎて、
疑うことを忘れていた。
そして僕は、まだ知らなかった。
半年後、200万円がどうなっているのかを。
