カメラを向けたのは君じゃなかった。 ベランダ菜園のドタバタ日記
言い訳をさせてほしい。
最近、うちのベランダに新しくトマトと枝豆の苗がやってきた。
青々とした新しい主役にすっかり心を奪われ、私の気持ちは完全にそっちのけ。
毎日「大きくな〜れ」と声をかけるお相手が変わってしまっていたのだ。
その隙を、彼は見逃さなかったらしい。
ふと見ると、リボベジ(再生栽培)で育てていた小松菜に、
見慣れないつぼみがひょっこりと顔を出していた。
「おや、小松菜ってどんな花が咲くんだろう?」
ほんの好奇心で、数日そのまま放置してしまったのが運の尽き。
ある朝ベランダに出ると、そこには鮮やかな「黄色い花」が満開に咲き誇っていた。

「わぁ、綺麗……!」と感動したのも束の間。
視線を下に落とした私は、言葉を失った。
今なら、まだ巻き返せるのか?先日葉がくたっとしていたのは暑いのに水を上げ忘れていたのか?
植物にとって、花を咲かせるというのは命がけのビッグイベント。
全てのエネルギーを、栄養を、上へ上へと全力で送り届けてしまう。
その代償として、役目を終えようとしている下の葉や茎は硬くなり、えぐみを増して、食べるには美味しくなくなってしまうのだ。
いわゆる「とう立ち」と呼ばれるやつですね。
「ごめん、そりゃあそうだよね……」と心の中で平謝り。
やっぱり、まだ収穫したければ、つぼみのうちに早めに摘み取るのが正解だったのだ。
小松菜を今後どうしようかと頭を悩ませている。
ごめんね、小松菜。
一方で、私の心を奪った張本人である「枝豆」はというと、これまた別の問題で私をハラハラさせている。

「ちょっと、狭いんだけど!」と言わんばかりに、防虫ネットを内側からぐいぐい押し返すほど、たくましく大きくなってきた。 体を支えるための支柱も、いつの間にか背丈が足りなくなってツンツンに。
倒れないように支柱へ植物用テープで固定してはいるものの、新しく成長した部分が長すぎて、なんだかあまり支えになっていないような……。

しかも、葉っぱの様子に少し気になるところがあって、
相棒のGeminiに泣きついてみたところ、こんな答えが返ってきた。
「原因①:小さな虫にかじられた痕が、葉の成長とともに広がった可能性」 「原因②:風で防虫ネットや支柱に擦れて傷ついた可能性」
なるほど、防虫ネットに擦れた可能性もあるのか……。
良かれと思って被せていたおくるみが、今の彼らにはもう窮屈すぎたらしい。
じゃあネットを外してあげようか、と思ったけれど、そう簡単にはいかない。
もし「虫に食われた可能性」もあるなら、防虫ネットはまだまだ必須。
しかも、花が咲く今からこそが、一番虫や鳥に狙われる時期らしいのだ。
窮屈そうだけど、外すわけにはいかない……。
早く、のびのびと安全に暮らせる「新しいお家(大きなネットと新しい支柱)」を作ってあげなきゃ、と今度はそっちの準備に追われている。
じっくり見ると、枝豆の株元には、小さな白い花のつぼみが準備を始めていた。
小松菜の黄色い花に驚かされた次は、この白い花がどんな風にあの緑色の「さや」に変わっていくのだろう。
ベランダの住人たちに振り回される私の休日は、なんだかんだ、結構忙しい。
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