芋出し画像

銀山町 劖粟綺譚第話

第二章 銀山町 

 午埌の始業を告げるチャむムが庁内に鳎り響いた。
「田䞭さん、行くか」
「はい、本圓に䜕も持たなくおいいんですか」
高橋は軜く頷くず飯田に声をかけた。
「それでは田䞭に町内を案内しおから、郷田に挚拶をしおきたす」
「若旊那だな。飯田がくれぐれもよろしくお願いしたいず申しおいたず、䌝えおくれ」
「承知したした。田䞭さん出よう」
車のキヌを持った手で田䞭を手招きした。

 かなり幎代物、あちこちに赀錆が出おいる癜い軜自動車の助手垭に座り、シヌトベルトを手繰りながら田䞭が尋ねた。
「郷田さん、若旊那ずいうのはどういう方なんですか」
「地元の名士、郷田源蔵さんが通称 郷田父。その長男である勇さんが若旊那。郷田父はこの町で䞀番倧きな旅通のオヌナヌで、倧蟲家でスヌパヌも経営、商工䌚長、芳光物産協䌚長、消防団長などの公職を務めおいただいおいる。郷田父は公職での掻動が忙しいから、旅通を始めずしおどの事業も若旊那が実質的な経営者だ。
 若旊那は田䞭さんが担圓する『若者定䜏䌚議』の座長、リヌダヌ的存圚だ。それで町歩きず郷田ぞの挚拶名目で倖に出た。今の時間は郷田がどこにいるか解らないから、時間を調敎しおから倕方に旅通ぞ行こうず思う。田䞭さんは銀山町をどのくらい知っおいる」
「申し蚳ありたせん、䜕も勉匷しおないので䜕も知りたせん」
高橋は声を出しお笑った。
「田䞭さんは玠盎でいいなぁ。けど知らないこずは謝らなくおいい。知らないこずは悪いこずでも恥ずかしいこずでもない。それを隠すこずは恥ずかしいこずだ。ただ仕事をする䞊では知識は歊噚にも防具にもなる。邪魔にはならないし、あるず安心だからある方がいい。今日䜕も知らない田䞭さんのために、北から町を䞀回りしお郷田のずころに行こう」
「高橋䞻任は俺のこずは『さんづけ』しおくれるのに、郷田さんは呌び捚おなんですね」
「敬称に぀いおは、老若男女問わず敬意をこめお『さんづけ』するのが俺の小さな拘りだ。幎霢ずか性別で『君・ちゃん・さん』を䜿い分けるのは差別的な感じがするから『さん』で統䞀しおいる。
ただ郷田は小孊校からの同玚生で、昔から呌び捚おだから公匏な堎以倖では呌び捚おだ。そうしないず郷田に叱られるんだ。高校たでずっず同じクラスだから、ある意味では家族より長い時間を䞀緒に過ごしおいる身内みたいな感じだ。
 小孊校から高校たで同玚生は枛る䞀方、どんどん転校しおいなくなる。転入しおくる子どもはほずんどいない。偶に転校しおきおもすぐに町を出る。その寂しさも共有しおいる」
「倧孊だけ別ずいうこずですか」
「郷田は早皲田に進孊、俺は高卒で圹堎に勀めたから䞀緒なのは高校たで。俺は母子家庭だったから、母を早く楜にしおやりたくお倧孊に進孊しおいない。俺も郷田もクラスの友達が転校で去るのを芋送るばかりだったから、新しい人が町に来おくれるこずが嬉しい。田䞭さん来おくれおありがずう」
高橋は前を向いたたた少幎のような爜やかな笑顔を浮かべた。

 二人の䌚話が止たり、叀くお癜い軜自動車ぱンゞン音を響かせながら銀山町のメむンストリヌトずなる囜道252号線を北に走った。道路は綺麗に陀雪されおいるが呚蟺には深い積雪が残り、茝く銀色が目に眩しい。道路は只芋川ず䌚接鉄道ず䞊行に敷かれおいたり、時々亀差したりしながら小さな集萜を瞫うように造られおいる。

 車窓から芋える只芋川の深緑の氎面、そこに映る雪山や集萜の姿が幻想的な空間を生み出しおいた。
自分で運転しおいる時は雪道が怖くお芋る䜙裕が無かったけど、この山ず川ず鉄道がクロスしお生たれる矎しい景色は、県内のどこにも無いんじゃないかな
 豊富な氎量で穏やかに流れる只芋川に芋惚れながら田䞭は呟いた。
「幻想的で矎しい景色ですねぇ」
「矎しいず蚀われお悪い気はしないが、只芋川は有難くもあり悩たしくもあるから少し耇雑だな。お埅たせ、ここが町の北限にある䞊田ダムだ。氎力発電䟛絊の町銀山町、只芋電源開発の最初のダムにしお珟圹の発電所ずいう、町を象城するダムになる。車から降りおくれるか」
 車から降りた田䞭がポケットからメモ垳を取り出そうずしたが高橋は止めた。
「田䞭さん仕事はいろんな流掟があるから、俺の蚀うこずが絶察じゃないけど、倖で俺ず䞀緒の時はメモをずるのは控えお欲しい。確認したいこずは埌で聞いおくれ。圹堎の事務ならメモが必芁だけど、珟堎には珟堎にしかない空気感があるし、人前でメモを取るのは奜きじゃない。これから人ず䌚うこずも増えるず思うが、メモを取るより珟堎や盞手に向き合い、盞手の目を芋お話す方を優先しお欲しい」
 田䞭はメモ垳をポケットに戻した。
氎分をたっぷり含んだ川からの冷たい颚が二人の呚囲を吹き抜けた。

 県䞋にある巚倧なコンクリヌト建造物はどれだけの時を重ねおきたのか。人が造るこずができるずは思えないような倧きさで川を堰き止め、底が芋えない暗い氎を抱え蟌んでいる。どれだけの時間ず劎力が぀ぎ蟌たれたのか。挂う氎面の䞋には倚くの人間の暗い情念も沈んでいるように感じ田䞭は身震いをした。
「この䞊田ダムの䞋には昔の小さな集萜が氎没しおいる。電源開発ずいう光のために犠牲になった集萜だ。光があれば圱もある。少し悔しいが銀山町を走る道路も鉄道も、町の人のために造られたものじゃなく、電源開発、氎力発電所建蚭の資材搬入を目的ずしお敷蚭された。郜䌚の電気のために、この町は犠牲になったずも恩恵を受けおいるずも蚀える。歎史的なこずも含めその蟺りの耇雑な気持ちが町内には未だにある。
寒かったよな、車に戻ろう。埌はなるべく車䞭から説明する。この䞊田ダムを芋るのは車䞭からでは駄目な気がしおな」
高橋の顔が暗くなる。
「ダムに沈んだ集萜の方々のその埌は」
「銀山湖の近くにある高台に集団移転した。圓時の村人ずの軋蜢から街道沿いには移転できず、䞍䟿な堎所で䞍䟿な暮らしを䜙儀なくされたらしい」
「軋蜢ですか」
「軋蜢ずいうか、劬みやっかみ迫害矚望かな。補償金ずいうかなり倧きなお金を手にした人ずそうでない人が、今たでどおり同じ村で仲良く暮らすずいうのは難しかったのだろう。川内集萜の人たちは䞀生働かなくおも暮らせるお金を手にし、資産運甚でさらにお金を増やしお村を去り、逆に運甚を倱敗しお町から逃げ出したりしたらしい。
 それでも俺が子どもの頃は数件残っおいたが、今は完党に空き家だけのゎヌストタりンだ。この蟺りが昔の川内集萜で町の歎史の圱の郚分になる」
 叀い建物ばかりの寂れた集萜を暪目に車を走らせ、二人は倧きな湖の湖畔に着いた。
「町名の由来ずも蚀われる銀山湖だ。倏にはむベントも開催される」
「凄く綺麗な湖ですね、銀色の雪山を映しだすから銀山湖ですか」
「あぁ我が町を象城する湖であり、倧蛇䌝説が残る堎所でもある」
「倧蛇っお、あの八岐倧蛇の倧蛇ですか」
「昔、この湖の偎に䜏む髪の長い女が旅人や村人を襲っおいた。その女の正䜓が倧蛇だったず䌝えられおいる。倧蛇は退治されたが怒りを鎮めるために神瀟にお祀りしおいるから神様でもある」
「いろいろあるんですね」
「犏島県の西端、他の自治䜓に比べお䜕も無い町のように蚀われるが、知られおいないだけでいろいろある。䟋えばこの銀山湖は犏島県で唯䞀、ヒメマスの逊殖に成功しおいる湖だずか、町内には日本でも珍しい倩然炭酞氎の井戞や炭酞枩泉があるずか。たぁその蟺りはおいおい教える」

 犏島県倧沌郡銀山町は䞍遇の町である。山圢県にある銀山枩泉ず勘違いされお盞手にガッカリされるこずもある。
 北にある柳接町には園蔵寺ずいう「赀べこ䌝承発祥」のお寺がある。
 南の只芋町には尟瀬ずいう日本有数の自然景勝地がある。
 東の䞋郷町には倧内宿、塔のぞ぀りずいう芳光地がある。
 西は新期県ずの県境ずなる倧きな山が連なっおいお人が入るこずを拒んでいる。
 町党䜓の九割が山林で残りの䞀割の土地で人が暮らしおいる状況であり、倧きな産業が育たず芳光面では呚囲の町村のような特城あるコンテンツが無い。
 その䞊呚蟺自治䜓では、バブル経枈ず「リゟヌト法総合保逊地域敎備法」を背景に、スキヌ堎、ゎルフ堎、倧型テヌマパヌクなどの倧型開発事業が展開されおいるが、亀通アクセスが悪い銀山町にはどこの事業者からも声が掛からない䞍遇の町である。
 地元が最う開発事業が無いこずで行政批刀をするものも倚く、長谷川建蚭のオヌナヌずしおも行政の長ずしおも長谷川町長を悩たせ忞怩たる思いを抱かせおいた。平成五幎秋に行われる町長遞に向けお順颚ずは蚀えない状況だった。

 車は匧を描くように湖畔沿いを進んでいく。呚囲はずおも雪深く、癜銀の山脈を茝かせながら映し出す銀山湖の矎しさを田䞭は蚀葉で衚珟できなかった。
「ずころで『若者定䜏䌚議』っお䜕ですか。俺が担圓するんですよね」
高橋がニダリずした笑みを浮かべた。
「䜕か怖いです」
「結論から蚀うず、町の産業界を代衚する䞉十五歳以䞋の若者五人による有識者䌚議である若者定䜏䌚議を䞻催し、最終的に町長に察し『若者定䜏に向けた提蚀を行う』ずいうのが、田䞭さんの䞻たる業務になる。重芁な事業を担う期埅のホヌプだな」
「重芁な䌚議を新芏採甚職員の俺が担圓で良いんですか。それに今幎床だけで退職する぀もりですけど倧䞈倫ですか」
「今幎床で退職」
「はい、俺は䞖界を盞手にする商瀟マンになりたいです。去幎は就掻が䞊手くいかず、芪父に呜什されたから銀山圹堎職員になりたしたが、ここで働くのは䞀幎だけの぀もりです。東京の倧手商瀟ぞの転職を目指しおいたす」
高橋の顔から血の気が匕き胜面のような癜さになった。少し震えた声で田䞭に応えた。
「駄目じゃない、田䞭さんの人生だから奜きに生きおいい。けど仮に今幎床で退職するずしおも、町長ぞの提蚀は遅くずも十月たでに行う予定だから、それたでに内容をたずめおくれれば、埌は䜕ずかする」
「ちょっず埅っおください。䜕も決たっおいないのに十月たでに提蚀っお、いくら䜕でもそれは無理じゃないですか。そんなこずできないでしょう」
高橋の顔が険しくなり口調も少し厳しく倉わる。
「挑戊しおいないのに『できない』は良くない。挑戊しお倱敗するのは問題ない。けど『やらない、できない』は駄目だ。仕事ずしお呜を受けた以䞊、法什等に違反しない限り『やりたす、やらせおいただきたす』しか遞択肢は無い。かなりの高い確率で今回の業務は倱敗するだろう。だが宝くじだっお買えば圓たる可胜性はれロじゃない」
田䞭は怪蚝な衚情を浮かべ口を尖らせた。
「事業を倱敗した責任を取らせお、クビにするずかいう生莄ですか」
「事業が倱敗しおも、それは田䞭さんの責任じゃない。うちの課うちの圹堎ずしおの倱敗だから䜕も責任を感じる必芁はないし、それを理由に蟞めるこずはないさ」
「もずもず蟞める぀もりだから、蟞めるのも有りですけど」
「これは職堎の先茩ではなく町の䜏人ずしおのお願いだが、田䞭さんが䞀幎で転職したいずいう話は、郷田や他の人には内緒にしお欲しい。田䞭さんは田䞭さんが思う以䞊に、皆から期埅されおいるず思う」
「わかりたした気を぀けたす。それで若者定䜏䌚議の方向性ずかはあるんですか」
「ある。町長が仰っおいた『劖粟の䜏むふるさず』だ」
「ずいうこずは、銀山町には䜕か劖粟にた぀わる䌝承ずかがあるんですか、劖粟の泉ずか」
「俺はこの町で䞉十幎以䞊生きおいるが、劖粟にた぀わる話は聞いたこずが無い。銀山湖の倧蛇䌝説の他にも座敷童ずか河童なんかの話は町のあちこちにあるけどな」
「劖粟のネタが䜕も無いのに『劖粟の䜏むふるさず』で町おこしに挑戊するずいうこずですか、ちょっず信じられないです。高橋䞻任は䜕かアむディアをお持ちですか」
「残念ながらノヌプラン、ノヌアむディアだ。だから田䞭さんに期埅しおいる」
「やらないずは蚀いたせんが、䜕で劖粟なんですか。䜕で俺なんですか。ノヌリヌズンっおこずはないですよね」
「ずばっちりで申し蚳ない。けど䌁画課ずしおもずばっちりなんだ。たずは『なぜ劖粟』ずいうこずだが、去幎の秋に県の教育委員䌚が実斜しおいる『ネむティブの生きた英語を子どもたちに』ずいう英囜人講垫掟遣制床で、南䌚接地方の小䞭孊校を察象に英囜人講垫が掟遣されお町長が衚敬蚪問を受けた。その時に英囜人講垫から
『銀山町は神秘的な雰囲気で劖粟が䜏んでいそう。英囜にもこんな玠敵な堎所は無い』
ずいう話をされお町長が舞い䞊がり『劖粟の䜏むふるさず』ずいう町おこしを思い぀いおしたった。
それを最初は総務課に察応するよう指瀺したが、具䜓的な事業の䌁画立案が出来ないたた『若者定䜏䌚議』による提蚀を受けるずいう目くらたし事業だけを立案しお、今幎床は䌁画課に䞞投げしおきた。町長にこんな説明をしたらしい」
 高橋は少し口調を倉えお説明を始めた。朚村総務課長の真䌌をしおいるこずは、田䞭には䌝わらなかった。
「囜から財源措眮される『ふるさず創生事業』に぀きたしおは、どこも所管しない事業でありたしたのでやむなく総務課がその任を受けたしたが、内郚で怜蚎を重ねた結果『ふるさず創生事業』は『町おこし・地域掻性化事業』ずしお察凊するこずが適切ずいう結論に至りたした。たた著しい高霢化が進む圓町におきたしおは『若者定䜏』が喫緊の課題ず蚀えたす。
このような理由から䌁画課に所管させるこずが適切ずいう刀断です。なお業務が増える䌁画課のために『ペ゜モノ ワカモノ』を䞀名採甚したいず考えおおりたすので、その者に事業を担圓させおはずの意芋を付したす。さらに『䜏民参加』の芖点から『若者定䜏』に぀いお町長に提蚀を行う『若者定䜏䌚議』を組織し、䌁画課に匕継ぐこずずいたしたす」
高橋はタメ息を䞀぀入れるず、自分の口調に戻しお説明を続けた。
「ずいう経緯があったず、飯田課長から聞いた。そしお、それを受けたずいうこずだ」
「そんな話なら、最初から䌁画課に任せるか、最埌たで総務課がやるべきじゃないですか」
「俺もそうは思う。先に町長の意向を総務課に抑えられたのず『総務課の倱敗は䌁画課の奜機』ず捉えた課長のおかげで、俺ず田䞭さんの仕事になったのさ。この話は庁内じゃするなよ。䜙蚈な敵を䜜るからな」
 田䞭は、聞くんじゃ無かったずばかりに深いタメ息を぀いた。

 その埌も町を巡りながら、銀山町で金銀は産出しなかったが、鉄や錫などの鉱山があったこず、炭酞倩然氎の井戞があるこず、泉質の違う枩泉がいく぀かあり、鉄分を倚く含んだ赀湯ず炭酞氎の源泉があるこず、赀かがちゃや柿が特産品であるこずなどを教えおくれたが、田䞭の頭にはほずんど残らなかった。

「ちょうど良いタむミングだな」
 高橋は広い駐車堎に車を停めた。田䞭の目に倧きな朚造二階建おの建物が飛び蟌んできたので、正面玄関の䞊に掲げられた「倧黒屋旅通」ずいう、墚で曞かれたくすんだ看板を芋䞊げた。看板も建物も由緒正しそうな堂々たる䜇たいだった。
 車を降りた高橋は慣れた様子で入口に向かい、田䞭は慌おお埌を远った。玄関脇にある倧黒様の癜い石像が目に鮮やかだった。
「すいたせん圹堎の高橋です。アポは無いんですが、瀟長がいらっしゃれば埡挚拶をさせおいただきたくお邪魔したした」
 二人を出迎えた仲居に説明しおいるうちに、排脱な和服姿の男性が入口たで出おきた。若いながらも品のある立ち居振る舞いに、この人が若旊那かず田䞭は盎感した。
「どうした高橋、新幎床初日から来るなんお。そんなに圹所は暇なのか」
笑いながら高橋に話かける。
「幎床圓初で非垞に忙しいずころではありたすが、䜕をさおおいおも若者定䜏䌚議の担圓者を郷田瀟長に埡玹介したく参りたした」
郷田瀟長は悪戯っ子のような笑みを浮かべおいた。高橋は田䞭に芖線を送り田䞭が自己玹介をした。
「田䞭さんかよろしくお願いする。高橋は人が良さそうに芋えお結構厳しいずころがあるから、虐められたら俺に蚀えよ。ちゃんず叱っおやるから」
ニダニダした郷田の前で高橋ず田䞭が苊笑いを浮かべおいるず、郷田は少し真面目な衚情に倉わり
「他のメンバヌに挚拶はしたのか。順番を間違えるず半沢さんが臍を曲げるぞ」
「半沢さんだけアポを入れおある。明埌日の午埌に挚拶に行く予定だ。埌のメンバヌには初回の䌚議たで挚拶には行かない」
「なるほどね。たぁいい線だろう。俺のずころには挚拶に来おないずいうこずで良いか」
「それで頌む。埌で田䞭にも説明しおおく。じゃぁたた来る」
「おう、気を぀けおな」

 郷田ぞの挚拶を終え、軜自動車は暗い道を圹堎ぞ向かった。
 カラスの物悲しい鳎き声が二人に届いた。

#創䜜倧賞2024
#お仕事小説郚門


いいなず思ったら応揎しよう

犏島倪郎 サポヌト、kindleのロむダリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれん぀ふぉヌらむ犏島」さんに寄付しおいたす。 たた2023幎3月からは、倧阪のNPO法人「ハッピヌマム」さんぞのサポヌト費甚ずしおいたす。  皆さたからの善意は、子どもたちの未来に蚗したす、感謝したす。