千葉県が週休3日を導入して1年。7,000人のうち、実際に取ったのは181人でした
いま注目を集めている制度の一つとして、「週休3日」があります。
日経が30〜40代の正社員1,000人に、働きやすさを向上させる制度を示して「勤務先に導入してほしいもの」を選んでもらった調査では、週休3日が591ポイントで1位という結果が出ていました。
Indeedの調査でも「週休3日」の求人は5年で5.3倍、仕事検索は3.6倍に増えています。
需要は少なからずあるようです。
週休3日の導入企業の割合は、前年より減
厚生労働省の就労条件総合調査から、主な週休制の形態別の企業割合を並べます。令和7年調査は2025年12月公表で、常用労働者30人以上の企業3,820社が回答しています。

週休3日制は、増えるどころか減っています。1.6%から0.9%へ。完全週休3日制は0.3%から0.0%へ。
一方、完全週休2日制は56.7%から65.5%へ、8.8ポイント増えました。適用される労働者の割合で見ても、完全週休2日制は65.2%から73.3%に上がっています。
企業が整えているのは、週休3日ではなく完全週休2日のほうです。
休み全体では過去最高を更新しています。年間休日総数は1企業平均112.4日で昭和60年以降で最多。年次有給休暇の取得率は66.9%、取得日数は12.1日で、こちらは昭和59年以降で最高です(出典:同調査 第4表・第5表)。
民間の休みは着実に増えています。ただし「週休3日」という形では増えていません。
役所のほうが、先行導入?
千葉県は2024年3月26日に発表し、6月から導入しました。対象は学校の教員や県警職員などを除く原則全職員で、知事部局の対象者は約7,400人。コアタイムを午前10時から午後3時、始業と終業を自分で設定できる時間帯を午前7時から午後10時とし、4週間の総労働時間を守れば週に1日、平日に休日を設定できるようです(出典:千葉県「職員が働きやすい職場環境の整備について」、日本経済新聞2024年3月26日)。
茨城県、東京都、愛知県日進市なども導入しています。
導入企業が0.9%の民間と並べると、制度の普及という一点では、役所のほうが先を走っています。
ただし、これらはすべて「総労働時間維持型」です。1週間の総労働時間は維持したまま、勤務日の労働時間を長くして休日を1日増やす。月曜から木曜まで長めに働いて、金曜を休む。
総労働時間は1分も減らず、給与も変わりません。
週休3日という言葉から多くの人が想像するのは、たぶん「休みが増える」ことです。
でも実際に広がっているのは、休みを増やす制度ではなく、労働時間を分散させる制度です。
導入から1年で、実際に取得した人数は・・・
千葉県がフレックスタイム制を導入して1年余りが過ぎた時点で、対象7,000人超のうち制度を利用したのは545人。そのうち「週休3日」を取得したのは181人とのことです(出典:日本経済新聞2025年7月24日)。
対象者に対して、取得率はわずか約2.6%です。
そして市町村などの地方自治体に至っては、まだ始まってすらいません。
東京市町村自治調査会が多摩地域の自治体に行った調査では、2024年9月1日時点で選択的週休3日制を導入している自治体はゼロでした。
興味がある自治体は過半数を占めるものの、勤怠管理の取り扱いと業務分担の調整に難しさを感じている、という結果です。
週休〜日がいくつ正しいかなんて誰も証明できない
これは、私見です。
最近、とても自身が衝撃を受ける書籍を読んだのですが(今日は時間がないのでまた今度取り上げます)、労働時間や週休○日が正しい。なんてことは誰も証明ができないことだと思います。
大体上がってくる議論としては、今まで週休2日できているのを、3日にしたら「生産性が落ちる、うんぬん。」とか、「土日休んで、水休んだらやる気でそう、うんぬん」とか。
でも、言っている方はその生産性とか、やる気とかって正確に何かで測ってるんでしょうかね。笑 人によってムラはあるし、1年も経てばとくべき課題も違うし、技術も進歩しているし。
あとは、そもそも「幸せ」かどうかと「一生懸命働くこと」は違うし、とか。
少なくとも言えるのは、今までやっていたことを変えるのはパワーや勇気がいる、ってことなんじゃないでしょうかね。
世の常として、明日からズバッとは変わらないでしょうが、徐々に徐々にアハ体験のように働き方も変わっていくんだろうなぁとは思っています。
出典一覧
厚生労働省「令和7年(2025年)就労条件総合調査 結果の概要」(2025年12月公表) 主な週休制の形態別企業割合、適用労働者割合、年間休日総数、年次有給休暇の取得状況 https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/25/dl/gaiyou01.pdf
千葉県「職員が働きやすい職場環境の整備について」 フレックスタイム制の導入、週休3日の選択 https://www.pref.chiba.lg.jp/soumu/press/2023/syokubakannkyou-seibi.html
日本経済新聞「千葉県、フレックスタイム制導入6月から 週休3日可能に」(2024年3月26日) 制度の詳細、総労働時間は変わらないこと https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC266FE0W4A320C2000000/
日本経済新聞「千葉県庁の『週休3日』181人が利用 フレックスタイム制導入から1年」(2025年7月24日) 導入1年後の利用実績 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC145UJ0U5A710C2000000/
東京市町村自治調査会 ニュースレター vol.036(2025年2月)「働き方改革における選択的週休3日制について」 多摩地域の自治体における導入状況 https://www.tama-100.or.jp/cmsfiles/contents/0000001/1344/four-day_week.pdf
日本経済新聞「何でもランキング」(2025年11月8日)/Indeed Japan(2025年9月12日) 導入してほしい制度のランキング、求人・検索数の推移 ※SOMPOインスティチュート・プラスのレポートで確認 https://www.sompo-ri.co.jp/topics_plus/20260122-21588/
※本記事の内容は、上記を2026年8月時点で確認したものです。制度は変わるので、志望先の最新の資料で確認してください。
