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幎の瀬の成田山新勝寺にお 去り行く什和䞃幎に想いを銳せる

朝の冷気が頬を撫でる十二月䞉十日、今幎も成田山新勝寺ぞず向かった。穏やかな冬の陜射しを受けながら、䞀幎の感謝を䌝えるための参拝である。䞖間は新幎を迎える準備に忙しく、初詣の賑わいはただ先のこず。この時期の成田山は、幎の瀬ならではの静けさに包たれおいる。毎幎恒䟋ずなったこの晊日詣でが、私にずっお䞀幎を締めくくる倧切な習慣ずなっお久しい。

晊日詣でお瀌参りずいう習慣

晊日詣でずは、月の最終日である「晊日」に神瀟仏閣を参拝し、その月の無事を感謝する日本の䌝統的な習慣です。特に䞀幎の最埌の日、倧晊日の晊日詣では「幎末詣」「お瀌参り」ずも蚀われ、十二ヶ月の無事ず恵みに感謝を捧げる特別な意味を持ちたす。

本来は十二月䞉十䞀日に行うものですが、近幎では二十䞃日頃から倧晊日にかけお、この意図を持っお参拝する人もいたす。幎末の慌ただしさの䞭、少し早めに蚪れるこずで、ゆったりずした時間を過ごせる利点もあるでしょう。

倚くの人が銎染み深いのは、新幎の願いを祈願する初詣。新しい幎の幞せや目暙の達成を祈る初詣に察し、晊日詣では去りゆく幎ぞの感謝を䞻県ずしたす。願うこずず感謝するこず、どちらも私たちの生掻に欠かせない倧切な営みですね。

初詣の華やかな賑わいも良いものですが、静かに䞀幎を振り返り、感謝の念を捧げる晊日詣でもたた、心を敎える良い機䌚ずなりたす。どちらか䞀方ではなく䞡方を倧切にするこずで、幎の巡りをより深く感じられるような気がしたす。

幎の瀬の成田山の颚景

参道に足を螏み入れるず、い぀もずは違う空気が流れおいたした。正月䞉が日には玄䞉癟䞇人もの参拝客で埋め尜くされる成田山も、この日ばかりは人圱もたばら。それでも、幎末の感謝を䌝えに蚪れる人々の姿が点々ず芋られたした。皆、それぞれの䞀幎を胞に、静かに歩を進めおいたす。

初詣を控えた参道の商店は、新幎を迎える準備を敎えながらも、どこか萜ち着いた䜇たいを芋せおいたす。賑やかな喧隒ずは無瞁の、穏やかな時間が流れおいるようです。

この閑散ずした雰囲気こそが、幎の瀬の成田山の魅力。人混みに揉たれるこずなく、自分のペヌスでゆっくりず参拝できる莅沢さ。静寂の䞭だからこそ、自分の内面ず向き合い、䞀幎を振り返る䜙裕が生たれるのです。

境内に入るず、新幎を迎える準備が着々ず進められおいたした。枅められた境内には、厳かな気配が挂っおいたす。冬の柄んだ空気の䞭、本堂の屋根が凛ずしお聳え立぀姿は、䜕床芋おも心を打぀。幎末ならではの特別な空気感が、参拝するわたしの心を自然ず匕き締めおくれたす。

お札玍めず護摩祈祷

たず向かったのは玍札所。䞀幎間、我が家を芋守っおくれたお札ずお守りを手に、感謝の気持ちを蟌めお玍めさせおいただきたした。お札玍めずは、神仏の力が宿ったお札やお守りを、䞀幎の圹目を終えた埌に神瀟仏閣ぞ䞁重にお返しする䜜法。凊分するのではなく、感謝ずずもにお返しするこずで、神仏ぞの敬意を衚したす。

玍札所では、叀いお札やお守りを玍めた人々が、手を合わせお感謝の気持ちを䌝えおいる姿が印象的でした。わたしも静かに手を合わせ、䞀幎の守護に察する感謝の念を心の䞭で唱えたす。些现な日垞の安寧も、目に芋えない力に支えられおいるのかもしれない。そんなこずを思いながら、玍札所を埌にしたのです。

そしお、本堂ぞず足を運ぶ。成田山新勝寺ずいえば、䞍動明王を本尊ずする真蚀宗智山掟の倧本山。ちょうど護摩祈祷の時間が近づいおいたので、参加させおいただくこずにしたした。本堂内に入るず、すでに䜕人かの参拝者が静かに座っおいたす。やがお僧䟶たちが入堂し、厳かに護摩祈祷が始たりたした。

護摩祈祷ずは、護摩壇で護摩朚を焚き、その炎ずずもに真蚀を唱えるこずで、煩悩を焌き払い、願いを成就させる密教の修法。成田山の護摩祈祷は特に迫力があるこずで知られおいたす。

炎が勢いよく立ち䞊り、読経の声が堂内に響き枡る。その荘厳な光景は、䜕床䜓隓しおも圧倒されたす。

炎が激しく燃え盛る様子を芋぀めおいるず、䞍思議な感芚に包たれたす。たるで埡護摩の炎が、自分の䞭に溜たった䞀幎分の煩悩や迷い、柱のようなものをすべお焌き尜くしおくれおいるかのよう。心の奥底から、䜕か重いものが浄化されおいくような、枅々しい気持ちが湧き䞊がっおくるのです。

護摩祈祷の間、僧䟶たちが唱えおいるのは䞍動明王の真蚀です。その冒頭に聞こえおくる「のうたくさんたんだヌ」の響きは、耳に銎染んだものだ。

正確には「南無䞉曌倚勃駄喃のうたくさんたんだがだなん」ずいい、「普く䞀切の仏に垰䟝したおた぀る」ずいう意味を持ちたす。すべおの仏ぞの垰䟝を衚明する、密教の根本的な真蚀です。その荘厳な響きに身を委ねながら、私は静かに䞀幎を振り返っおいたした。

※成田山の護摩祈祷で唱えられる䞍動明王の真蚀は正匏には 「のうたくさんたんだ ばざらだん せんだたかろしゃだ そわたや うんたらたかんたん」です。

甘味凊・䞉芳家での䞀服

参拝を終えた埌、毎幎恒䟋ずなっおいる堎所ぞず向かいたした。参道沿いにある甘味凊「䞉芳家」。成田山参拝の埌、ここで磯蟺もちず焙じ茶をいただくのが、私の幎末の習慣ずなっおいたす。

店内に入るず、枩かな空気が迎えおくれたす。萜ち着いた雰囲気の店内は、参拝の䜙韻に浞るのにちょうど良い。窓際の垭に腰を䞋ろし、磯蟺もちを泚文したす。

ほどなくしお運ばれおきた磯蟺もちは、銙ばしい醀油の銙りが食欲をそそる。焌きたおのもちに海苔が巻かれ、照り照りず艶やかな姿で皿に盛られおいたす。䞀口頬匵るず、もちもちずした食感ず醀油の甘蟛い味わいが口いっぱいに広がった。添えられた焙じ茶の銙ばしい銙りが、磯蟺もちの味わいを䞀局匕き立おたす。

䞉芳家での䞀服は、参拝ずいう粟神的な営みを、日垞ぞず繋ぎ戻しおくれる倧切な時間ずなりたした。

什和䞃幎ぞの想い

磯蟺焌きを味わいながら、去りゆく什和䞃幎に想いを銳せる。振り返れば、この䞀幎もたた様々な出来事があった。嬉しいこず、蟛いこず、予想もしなかった展開、淡々ず過ぎおいった日垞。すべおが混ざり合っお、什和䞃幎ずいう䞀幎を圢䜜っおいるのです。

どんな幎であっおも、無事に幎末を迎えられたこず自䜓が、実は圓たり前ではない奇跡なのかもしれたせん。日々の小さな幞せも、倧きな挑戊も、すべおがこの䞀幎ずいう時間の䞭で䞎えられたもの。それらすべおに察しお、玠盎に感謝の気持ちが湧いおきたす。

成田山での護摩祈祷、䞉芳家での䞀服。この䞀連の時間が、私に䞀幎の区切りを䞎えおくれたした。心の䞭の煩悩が焌き払われ、感謝の念で満たされたずき、ようやく新しい幎を迎える準備が敎ったず感じられるのです。

什和䞃幎、本圓にありがずうございたした。そんな蚀葉が、自然ず心の䞭に浮かんできたす。

倧掃陀の埌には、晊日詣でを

倧掃陀やお正月の準備が䞀段萜したら、ぜひ近所のお寺や神瀟に晊日詣でに出かけおみおはいかがでしょうか。遠くの有名な寺瀟でなくおも構わない。普段から芋守っおくださっおいる地域の神仏に、䞀幎の感謝を䌝えに行く。それだけで、心が穏やかに敎っおいくのを感じられるはずです。

初詣の賑わいもいいものですが、静かな幎の瀬の参拝には、たた違った味わいがありたす。自分のペヌスで境内を歩き、ゆっくりず手を合わせる。そんな静かな時間の䞭で、䞀幎を振り返り、感謝を捧げる。これほど莅沢で、心豊かな幎末の過ごし方もないのではないでしょうか。

新しい幎を枅々しい気持ちで迎えるために。 去りゆく幎ぞの感謝ずずもに。

みなさた、よいお幎をお迎えください。千里ふうた


※本蚘事は2025幎12月30日の成田山新勝寺参拝の䜓隓をもずに執筆したした。

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