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セールス勉強を始めたのに売上が出ない理由

セールスの勉強を始めたのに成果が出ないと思っていませんか?
参考にしようとした営業研修の資料やノウハウは、たいていは『営業チーム全体を強化する』という企業向けのもの。
これを個人の副業にそのまま当てはめようとすると、うまくいかない場合が多いです。

実はここに、多くの方が気づかない落とし穴があります。
企業の営業研修と、40~50代の会社員が副業で売上を作るために必要なセールス勉強は、全く別の話なんです。

■ 企業研修と個人副業の学習は別物

参考になりそうな営業トレーニングを見ると、ロールプレイング研修、プレゼンテーション研修、ボイストレーニング、タイムマネジメント研修など、非常に体系的で充実した内容が並んでいます。これらは、営業組織全体の底上げを目指す企業にとっては確かに重要です。

ただし、個人で副業をやっている方にとっては、この『全て』を学ぶ必要はありません。むしろ逆です。
限られた時間の中で、こうした研修を片っ端から実施しようとすると、結果は出ず、疲れるだけに終わってしまいます。
理由は明確で、企業研修は『チーム全体の営業力を均一に上げる』ことが目的なのに対し、個人副業の目的は『自分が売上を作る』ことだからです。異なる目的には、異なる学習が必要になります。

■ 40~50代が実際に使える時間を考える

正直に考えてみてください。今、皆さんはどのくらいの時間をセールス勉強に割けているでしょうか。

会社員として本業がある中で、副業に週5時間、10時間使えるのであれば、まだいい方です。
多くの方は週3~5時間程度ではないでしょうか。そこから『ロールプレイング』『プレゼンテーション練習』『ボイストレーニング』『商材知識の学習』『営業ツールの習熟』をやるというのは、単純に時間が足りません。

さらに40~50代は、20代の若い営業担当者と違い、体力的な制約もあります。本業で既に頭も体も使った状態で、深夜に営業スキル研修の動画を見て、ロールプレイング練習をするというのは、現実的ではないでしょう。

つまり、『企業向けの体系的なトレーニング』をそのまま自分に当てはめようとすること自体が、最初の大きな誤りなのです。

■ よくある誤解:スキルさえあれば売れるという思い込み

セールス勉強に力を入れている方の多くは、無意識に『セールススキルを身につければ、商品は売れるようになる』と考えています。
そのため、トーク力、ヒアリング力、提案力といったスキルを磨くことに時間を使います。

しかし、個人の副業では、スキルだけでは足りません。何を売るのか、誰に売るのか、どうやってその人に辿り着くのか、という『土台の部分』がなければ、どれだけスキルを磨いても出番がないのです。

たとえば、コンサルティングの副業をしているのに、セールストークの練習に10時間かけるより、自分のサービスを必要としている顧客を『どうやって見つけるか』『どのネットワークにアプローチするか』という部分に3時間使う方が、実際の売上につながる確率は高いです。

参考になりそうなトレーニング内容は『顧客はすでに営業の前にいる』という前提で成り立っています。
営業チームの場合、リードはマーケティング部門から流れてくるので、その通りです。

でも個人副業では、リードを自分で作らなければなりません。ここが、企業と個人の決定的な違いなのです。

■ 個人副業に本当に必要な優先順位

では、限られた時間の中で、何から学ぶべきなのか。
実際に成果を出している人たちの優先順位は次の通りです。

第一優先:自分の商品・サービスを明確にすること

これは『セールス勉強』と思われないかもしれませんが、ここが曖昧だと、その後の全ての活動が非効率になります。
自分は何を提供するのか、それで誰の、どういう問題を解決するのか。この部分が言語化できていない場合、まずはここに時間を使うべきです。

第二優先:顧客との接点を増やすこと

トークスキルより先に、『見込み客と会う機会を増やす』ことが重要です。
週1回の面談で提案力を磨くより、週3回見込み客と会った方が、実践を通じたスキルアップにつながります。
失敗から学ぶ回数が増えるので、理論的な学習より効果的です。

第三優先:最小限のコミュニケーションスキル

ここで初めて、セールス的なスキルが出てきます。
ただし『プレゼンテーション研修』『ボイストレーニング』全部ではなく、『初回面談で相手の課題を引き出す質問力』『相手の反応を見ながら説明を調整する柔軟性』程度で十分です。

つまり、セールス勉強とは『スキルを完璧に磨くこと』ではなく、『実際の商談を通じて、試行錯誤しながら学ぶこと』なのです。

■ 本や講座で完結しない理由

セールス関連の本や講座は非常に充実しています。
データドリブン営業、顧客心理学、提案資料の作り方、など、知識は豊富に手に入ります。多くの方は、これらを学び終わったら『次は実践だ』と思っています。

ところが現実は違います。本や講座で学んだ知識は、実際の顧客との対話の中で『こういう時はどうするんだ』という疑問が出てきて初めて、その知識が活きるようになります。学習と実践は切り離せないのです。

さらに言えば、40~50代の皆さんは、既に人生経験と会社での経験があります。その蓄積を活かす方が、マニュアル的なセールストークを覚えるより、よほど相手に信頼感を与えられる場合が多いです。『教科書通りのトーク』より『この人は何か信頼できそうだ』という直感の方が、営業では効きます。

■ 今からできること:勉強の優先順位を立て直す

もし皆さんが今、セールス勉強を続けるか辞めるか迷っているのであれば、まず『今の勉強内容が、実際の売上につながるステップなのか』を問い直してください。

YouTubeの営業講座を見ている時間があるなら、その内容を1件の顧客対話で試してみるか、顧客との商談の回数を増やす方が先です。

『完璧に学んでから売る』ではなく、『売りながら、必要な部分だけ学ぶ』という順序の方が、40~50代の限られた時間では効果的です。

また、セールス関連の情報には『誰もが同じやり方で成功する』という前提で書かれたものが多くあります。

そういった情報に振り回されるのではなく、『自分のビジネスの段階では、何が本当に必要なのか』を冷静に判断する。それが、個人副業でセールス勉強を活かす第一歩です。


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