大花火からの授かりもの 〜闇を照らすまごころの光〜
夜空を鮮やかに彩り、次の瞬間には静かに暗闇の中へ溶けて消えていく花火。
その圧倒的な光の美しさと、胸の奥まで重く響く音と振動に息をのむとき、ふと心の奥が静かに揺らぐような儚さを感じます。
にしても、なぜこれほどまでに心が揺らぐのでしょうか。
儚さとは、執着なき潔さ
自分を誇るためではなく、ただ目の前の暗闇をひととき照らすためだけに命を燃やし尽くす。
そして役割を果たしたら、手柄も執着も残さず、静かに元の闇へと帰っていく。
そんな儚さを人生に重ねてしまうからなのかもしれませんね。
P.S.
夜空にひらく大輪に添える、明治天皇の御製をご紹介させていただきます。
あやしくも 空にひらくる 花火かな 闇を照らして 消ゆるひととき
深い闇の中で花咲いた職人さんの「まごころ」は、その姿を消したあとも、人々の心の中に温かい灯火として宿り続けます。
