貴族の爵位考察、五等爵とその代替
貴族の爵位について考えると、五等爵は一般的に言えば便利である一方で、ライト層からは「覚えにくい」「どちらが上か知らない」「雰囲気で読んでいる」と言った声も、漏れ聞こえてきます。
特に初学者には、他にも覚える概念やモンスターなどがある上に、特に「説明もないまま」突然数行目から五等爵がついた固有名詞が並びます。
五等爵とは
「男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵」のことですね。
加えて伯爵の上に「辺境伯」が加わります。
実は史実の一部では、辺境伯ニアイコール侯爵だったりするのですが、細かいことは無視して進めます。
それで、どの順なのかは、覚えてない人もソコソコいらっしゃるんだろう、というのが長年書いてての実感です。
代替の考案
それで、「一等爵から、五等爵まで」または五等爵と言う語を避け「一位爵から五位爵」と言った用語を発明することで、馴染ませようという発想は、しばしば浮かびます。
しかし、検討してみると「かえって分かりにくい」「逆に馴染みがない」という、返り討ちにあうことがほとんどです。南無三。
他例を見渡す
例えば、軍隊では「准尉、少尉、中尉、大尉」「准佐、少佐、中佐、大佐」を使いますよね。
しかし自衛隊では「三尉、二尉、一尉」「三佐、二佐、一佐」です。
教会は「司祭、司教、大司教、枢機卿、法皇(法王)…一部省略」しますが、かなり複雑です。
五等爵の優位性
公爵=王族に近い上位貴族。
侯爵=辺境伯=地方の武力を持つ有力貴族。
子爵、男爵=地方や下級官僚などの、下級貴族。
といった、階級ごとのイメージがすでに定着していて、便利という側面も見逃せないポイントです。
また明治大正時代から、日本でも華族制度として親しまれてきた経緯があるため、現代の一般人にはちょっとなじみが薄いものの、歴史的に見れば一定の知識人の常識であり続けてきたというのも、五等爵の強さの一部です。
小説というものも、明治大正には普及しており、貴族制度もその中で頻繁に書かれてきたものです。現代のライトノベル、ウェブ小説もその歴史の延長上にあるため、五等爵も同じように受け継がれたものが異世界でも使われているという風に見ることができます。
こうして見ると、総合的に見ると、五等爵は、見慣れている人からすると、すでに当たり前なので、そのまま使うのが無難なライン、という結論になりやすいです。
新名称の発明、定着の可能性
なろう系異世界では、長いこと「冒険者ギルド」が使われてきました。
しかし近年、現代ファンタジーにおいては、「探索者ギルド」「ハンターギルド」という言い方が普及しており、異世界の冒険者一辺倒だった世界を塗り替えています。
冒険者ギルドというような、かなり強いワードでさえ、分野によっては置き換えられることはあります。いくつか要因があるとはいえ、見逃せない前例のひとつです。
五等爵にも、そのような可能性自体はあります。
しかし、五等爵の持っているアドバンテージと比較すると単純ではなく、かなり高いハードルがあるというのが、新名称の評価でしょう。
まとめ
まぁ、その通りかな、と思いますし、実際に多くの作品で採用されていることからも、支持されてると思われます。
それが、積極的な支持なのか、消極的な支持なのかは、はっきりしません。
ただし、あまり、綺麗な代替案がないのも、大きな理由です。
以上、五等爵とその代替について、でした。
ありがとうございました。
