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ただ矎しいドレスを぀くる #未来のためにできるこず

【文藝春秋SDGs゚ッセむコンテスト#未来のためにできるこず グランプリ受賞䜜品】

 わたしが未来のためにできるこずは、ただ矎しいドレスを぀くるこず。

おばあさたが仕立おられたドレスのリメむク

 わたしは神戞のちいさなアトリ゚で、りェディングドレスの仕立お屋をしおいる。最近ではSDGsの圱響もあり、お盎しやリメむクぞの関心が増えおきたように思う。叀いノィンテヌゞドレスをお盎しするこずもあるし、お母さたのドレスを花嫁さたのためにリメむクするこずもある。

幎前お母さたが着られたりェディングドレス

 ミシンずトル゜ヌず䜜業台だけのちいさなアトリ゚だが、それでも䞍思議ずドレスのお盎しの仕事だけは途切れない。たあこんな、めんどくさいこずをやっおいる倉り者が䞖の䞭に少ないからだろう。

盞棒のミシン

 ドレスのお盎しはいうほど簡単ではない。ほどく手間もかかるし、堎合によっおは、垃の状態にたでもどしお、もう䞀床裁断し盎すこずもある。サむズ盎しは簡単そうだが、花嫁さたにあわせおバランスよく仕䞊げるにはコツがいる。ほどいおみおはじめおわかるダメヌゞや、想定倖のこずにも柔軟に察応しなければならない。ものすごく地味な䜜業だ。

ほどいおパタヌンをずっお裁断し盎す

 それでもわたしがリメむクをしおいる理由は、「環境にいいから」ではない。繕うこずが奜きだから。そしお時を経お倧切に䜿われおきたものには物語があり、それを矎しいず思うからだ。

 ドレスはさたざたな物語を持っおわたしのずころに来おくれる。幎前におばあさたがお母さたのために手䜜りしたりェディングドレス。お母さたがハワむ挙匏で着た思い出のドレス。カナダのおばあちゃたから譲られた幎代のドレス 。

1920幎代のノィンテヌゞドレス レヌスのほ぀れ盎し

 ドレスたちの身の䞊話に耳を傟けながら、わたしはドレスを繕う。傷んだレヌスを根気よくかがり、瞮んだシルクのシワを䌞ばし、おいねいにほどいおたた瞫い盎す。きちんず手をかけおあげるず、ドレスは目を芚たしたかのように茝きを取り戻すのだ。そしお花嫁さたも、そのこずをわかっおくださる。

手をかけおあげるずドレスは茝く
30幎前のお母さたのドレスで

 花嫁さたたちも「環境にいいから」ずいった理由でリメむクを遞択されたわけではないず思う。もちろんそれもあるかもしれないけれど、そんなこずよりも、倧切な家族の物語を぀なぐこずが玠敵だから、時を経たものが矎しいから䟝頌しおくださったのだず思う。玠敵だから、矎しいからそうする。そしおそれが結果的に服やものを長く倧切にするこずに぀ながる。それがいちばんだず思う。

 若いひずたちに「リメむクは玠敵」ず思っおもらえるくらいに矎しいドレスを぀くるこず。それが未来のためにわたしができるこずなのだ。

1950幎代アメリカのノィンテヌゞドレスで



#未来のためにできるこず


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