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人生が変わる「2時間ブロック」手帳術

僕のスマホには、毎月のはじめに、とあるアプリから通知が届きます。

「人生のブロックが1つ減りましたよ」と。

通知をタップしてみると、こんな画面が出てきます。

「LIFE LEFT」というアプリで、ぼくの人生の残り時間を教えてくれるのです。

ひとつのブロックを「1ヶ月」として、月が終わるたびに、人生のうちの1ブロックを消化したことを通知してくれます。

寿命を75歳としたときに、残り時間は、明るいグレーの部分。ぼくが現役で動けるのは、せいぜいあと12✕30ヶ月くらいだ、とわかります。

この画面を見るたびに、めちゃくちゃ焦ります。

「あ、また人生を消費したんだ、、」と。

いつの間にか終わっている

とはいえ、日々のなかで「人生全体のうちの1ブロック」なんて意識している暇はありません。

頭にあるのは、目の前のタスクを遂行することだけ。

仕事でも、次々と降ってくるタスクに気を取られ、「とりあえずこれをやらなきゃ」と目の前のことを終わらせたと思えば、上司から「あの仕事、やってくれた?」と聞かれ、頭のすみっこに追いやられていたタスクを思い出し、それをやっているうちに1日は終わり……。

「やらなければいけないこと」に忙殺されているうちに、あっという間に1ヶ月どころではなく、1年が終わっていくのです。

人生をどう使うべきか?

そのように忙しない毎日も、なにかに没頭できているという点では、いいのでしょう。僕も出版社に勤めていたときには、毎日毎日、とにかく目の前の本を作ることに必死でした。

僕はよく、取材で「若手の編集者に、これだけはやっとけと言いたいことはありますか?」と聞かれます。

正直、ないです。

今でこそ僕も「効率的に時間を使おう」なんて思っていますが、昔はそんなこと考えていませんでした。「若者は旅をしろ」とか「恋をしろ」とかと言うつもりもありません。

ただ、ひとつ、自信をもって「これは大事だよ」と言えることがあるとすれば、今しかできないことをやったほうがいいよ、ということです。

……めちゃくちゃ普通のことを言ってるな、と思いますよね。

目の前のことだけをやって、なんとか1日をやり過ごし、「なにかしたいことがあったような、、」などと思いながら人生を消費していくのは、やっぱりなんだかもったいないよな、と思います。

これは若手でない人にも通じることですし、べつに「焦れ」と言いたいわけでもありません。

しなければいけないことだけでなく、今しかできないことにも目を向けてほしい。

「明日はこれをやらなきゃ」と思って寝るよりも、「明日はこれができるな」と思って寝るほうが、幸せに生きられるんじゃないかな、と思うのです。

□をみつける

ぼくは毎日、次の日の「なにかができる時間」を考えてから、寝ます。

スケジュール管理には、紙の手帳を使っています。1週間がはじまる前に、まず決まっている予定を入れていく。

他人とのアポは「◯ー→」みたいに数字を囲み、スケジュールを固定しています。

(終わったものには赤丸をつけていく)

ページを埋めていくと、だんだんと固定された予定のあいだに、空白がみえてきます。

僕はその空白を、□で囲ってブロックしています。それも、だいたい2時間ごとに。

これがけっこう重要なんです。

すぐには埋めない

□で囲った時間には、その場ですぐには予定を入れません

なかには、週のはじめに1週間の予定を緻密にたてて、きっちりその通りにこなす人もいるのでしょう。ただ僕にとって、それはかなり高度な技なので、スケジュールはこまめに更新しています。

2時間ごとに囲んでいるのは、たいていの人は2時間以上おなじことに集中し続けられないからです。

僕はこの□を「何に使おうかな〜」と、その日の仕事を始める前にかんがえます。

もしも今日終わらなかったタスクがあっても、手帳をひらいて1週間の予定を見れば「あ、この□が使えるな」と、時間が見つかるのです。

前日に終わらなかったタスクを片付ける時間にしたり、ずっと保留になっていたプロジェクトに手をつける時間にしたり。ときには気になっていた本を読む時間にしたり、社内で話題になった映画をみにいく時間にしたり……。

予定をきちんとコントロールできているからこそ、「今こんなことしてていいんだっけ?」とは思わず、読書や映画などのインプットにも集中できます。

時間を「ちゃんと使うべきもの」に

僕にとって時間というのは、こうやってブロックで囲った瞬間に「生まれる」ものなんです。

2時間なんて、想像以上にすぐ消えます。ぼーっと過ごしていたら、まったく意味のない空白の時間になる。そこに□があったことにすら、気づかないかもしれません

でも、きちんと目にみえるようにブロックすることで、時間がツールになる。ちゃんと使うべきものになります。

手帳は、やるべきことを管理するツールだと思われがちです。

でも実は、自分の人生の「なにかをやれる可能性」を見せてくれるツールでもあるのです。

忘れちゃいけないこと

最後に、お見せするのは少し恥ずかしいのですが、ぼくは手帳の1ページ目に、こんなステッカーを貼ってます。

バシャール・ノリヤスさんの『天まで届くアホになれ』という本からの言葉。

一度っきりの人生、どうせなら無駄にはしたくないものです。
 
               ✍ ✍ ✍

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