【ぼくのいちねん】えいが
きのう、テレビで『となりのトトロ』がほうそうされていたから、
みたら、前みたいに、あたたかいきもちになれるかな、とおもって、テレビをつけた。
でも、うたをきいて、のどかないなかのふうけいをみたとたん、
「まっくろくろすけでておいでー」ってうたいながら、
「めだまをぼしくるぞー!」ってぼくをこうげきしてくるたかさんとか、
「ん」って、むりやりかさをおしつけるかんたのまねをしつようにくりかえすたかさんとか、
いろんなたかさんが、たくさん、おもいうかんで、
すぐにテレビをけしてしまった。
たかさんとぼく、えいがのこのみはちょっとちがう。
たかさんは社会派な、シリアスなえいががすき。
ぼくは、なにもかんがえずにみることができる、娯楽系のえいががすき。
そのぼくたちがふたりともすきなえいがのひとつが、
『ジュラシックパーク』
とくにシリーズ1さくめのあの名作は、たかさんもだいすきで、
ふたりでなんどもみかえして、
「つよくひっぱらないで」のシーンをまねしたり、
ゼリープルプルのシーンをまねしたり、
そうやってたくさんの名シーンがたくさんあって、
なんかいみても、ハラハラドキドキ、
やっぱりすごいえいがだなー、と、みるだひにおもう。
たかさんの、
サトラーはかせが足をいためて、いっしょうけんめいはしるシーンのものまねは、いつも、けっさく。
シリーズさいしんさくも、このまえテレビほうそうされていた。
なんとなくさいごまでみていたけれど、
なんとなく、でみて、じゅうぶんなないようだった。
たかさんがみたら、
「なんやこれ」
っていいそう。
ぼくは、きょうりゅうがあばれているだけでたのしめるから、それでいいんだけど、
たかさんがいたら、とちゅうでみるのをやめていたかもしれない。
それでも、えいがのいいところは、2、3じかんでおわること。
まだこのせかいがつづいてほしいなとおもっても、
ぎゃくに、はやくおわればいいのに、とおもっても、
きめられたじかんで、おわる。
そのあと、どうなったかな、とそうぞうすることはあっても、ものがたりは、そのじかんのなかだけ。
それが、うらやましい。
ぼくと、たかさんのものがたりは、どうなっているんだろう。
ぼくたちがすごした17ねんは、とてもすばらしいものがたりだった。
そして、けつまつをむかえた。
まったくのぞんでいたけつまつではなかったけれど、
ふたりいっしょのものがたりは、おわった。
ぼくと、たかさんがおわかれするシーンで、クライマックス、ジ・エンド。
なのに、まだこのせかいはつづいている。
それが、どうかんがえても、おかしいと、
ずっとおもいつづけている。
ぼくは、ちゃんとエンドロールをさいごまでみる。
でも、あまりにながいと、いいえいがのよいんも、きえてしまう。
たかさん、
ちょっと、エンドロールがながすぎるよ。
となりのトトロみたいに、
おかあさんがたいいんする、
そんな、しあわせなエンドロールだったら、よかったのに。
おっさんが、ただぜつぼうしているだけのエンドロール。
そんなの、なにもおもしろくないよ。
