琥珀の光と闇の色、NOSTALGIC Neg.で辻堂の夜を写しとる【FUJIFILMで綴るフォトエッセイ】
季節は8月の終わり、そして夏の終わりの気配がし始める。
1週間の仕事の終わり。
1週間の仕事の疲れを癒すために「家に帰ってビールを飲んでゆっくりしたいとい」う気持ちと、
仕事が上がったら「夜の街へ繰り出してストリートスナップを撮る。」
の間で気持ちが揺れる。
昼間から雨が降り続き、少し撮影に行く気持ちが萎える。
元気な時は夜のストリートスナップと雨なんて最高のシチュエーションだけど、疲れが溜まって気力が出ない。
そんな感じで悩んでいると、ちょうど仕事が終わる頃には雨が上がり始めた。

家に帰る言い訳も無くなったので、カメラを取り出し辻堂の街を歩く。
今日はスナップにはめずらしくx-h2を持ち出した。

理由は、NOSTALGIC Neg.を夜のストリートスナップで使ったらどうだろうと思っていたのでNOSTALGIC Neg.が使えるx-h2に。
レンズは気負いがいらないxf35mmf2rwrで。

NOSTALGIC Neg.は1970年に写真界で起こったニューカラーというムーブメントの頃のフィルム写真の色を目指して作られたシミュレーション。

ハイライトがやや琥珀色によることと、シャドウまで潰れずにしっかりと色ノリが良いという特徴を持つ。

今回はこのハイライトの琥珀色をうまく引き出すためにホワイトバランスはAUTOではなく5300K固定で。

夜のスナップは輝度差が大きいのでハイライトとシャドウをそれぞれ-2とした。

直前まで結構雨が降り続いたせいか、土曜だというのに夜の辻堂は人もまばら。

普段は賑わっているお店もこの日はあまり人だかりがない。
疲れのせいか、思ったように被写体が見つからないせいか撮り始めは写真に納得できなくていつもよりも足を伸ばして辻堂の街をふらふら歩く。

肝心のNOSTALGIC Neg.は、思った通りにシャドウが粘るので夜のストリートスナップには適性が高い。

1時間ほど撮影して、さすがに体力の限界が来たのと家族が家で待っているので切り上げて自転車で家に向かう。
撮影中は、なんか気分が乗らなくて、あんまり撮影データをモニターで確認せずにシャッターを切っていました。
家についてx-h2のデータをスマホに取り込んでみたら、そこには琥珀色の辻堂の夜の街が。
「思ったよりも悪くない?」

普段自分で現像する時はシャドウにシアン(青緑)を乗せることが多いのだけど、アンバーよりなスナップ写真も面白い。
試しに10代の娘に2、3枚写真を見せてみたら、


「エモいじゃん」
となかなかの高評価。
その後はシャワーを浴びて美味しいビールで乾杯。
仕事終わりに感じていた疲れも心地よい疲労となった。

ノスタルジックな辻堂の夜はふけていく。
最後までお付き合いありがとうございます。
普段はXとInstagramで作品を投稿していますのでチェックしてみてください。
それでは。
フィルムシミュレーションのまとめ記事はこちら。
