ヴィオラで弾くと難しい曲
私は同じ曲で1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、ヴィオラで
3パート経験している曲が結構あります。
よく1stヴァイオリン→2ndヴァイオリン→ヴィオラの順で
難易度が下がる様な事が言われますが
これは曲によるので、実は案外当てはまりません。
モーツァルトでは2ndヴァイオリンが一番難しいのはザラです。
音数が多い速弾きが2ndヴァイオリンの役割です。
伸び伸びとメロディーを弾く1stヴァイオリンの音数は意外に少ないのです。
ドヴォルザークはどのパートにも均等になっていることが多いです。
しかしやっていることが全然違うので難しさの方向性もかなり違います。
チャイコフスキーはユニゾンと掛け合いが多く、
同じフレーズをずらしているだけで結局は
3パートとも同じ事を弾いていることが多いです。
交響曲第5番はほとんど同じです。
楽器の特性上、同じ事を弾くのであれば楽器の大きい
ヴィオラが一番難しくなります。そういう意味では
交響曲第5番はヴィオラが一番難しいのではないでしょうか?
また意外なことに交響曲第6番悲愴ではヴィオラの
メロディ担当率が高いです。難しくはないですが主役級の活躍です。
さてここでヴィオラ弾き泣かせといえばブラームスの登場です。
ブラームスの音楽は聴いたイメージよりも、
かなり和声的にも調性的にもリズム的にも複雑です。
その複雑ポイントをヴィオラが一手に引き受けている部分があります。
主旋律に対して複雑な和声やポリリズムを裏でヴィオラに割り振っていて
とにかく譜読みが難しいです。音数もかなり多いのです。
合奏して合わせてみるまでは、自分のパートが何をやっているのか
非常に把握しづらいのです。それだけに合奏で合わせて全容が見えた時の
喜びは非常に大きいです。ヴィオラと言えばブラームスなのです。
