きのこクリームパスタに合うワインは?──料理を分解すると、選び方が見えてくる。
きのこ。
年中きのこ料理を食べて生きていきたい。
そんな夢をもつ私としては、
真夏でも、きのこのクリームパスタは定番です。
想いを同じくするきのこラヴァーの皆さまと、今日はきのこクリームパスタに合うワインを考えてみましょう。
「クリームパスタだから、とりあえず白ワイン。」
そういう選び方もありますが、
なんだか料理にワインが負けてしまった。
逆に、ワインだけが目立ってしまった。
そんなことはよくあります。
実は、「白ワインを選ぶ」だけでは、少し情報が足りません。
大切なのは、クリームパスタの何に合わせるのか。
今回は、きのこクリームパスタを少しだけ分解しながら考えてみます。
すると、「どんなワインを選べばいいのか」が自然と見えてきます。

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一皿を、少しだけ観察してみる。

一口に「きのこクリームパスタ。」といっても、
この料理の要素は一つではありません。
クリーム、きのこ、ベーコン。
それぞれが違う役割を持ちながら、一皿のおいしさを作っています。
では、一つずつ見てみましょう。
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① クリーム──コクと脂
最初に感じるのは、クリームの濃厚なコク。
生クリームやバターの脂が、料理全体に厚みを与えています。
だから、ワインにもある程度のボリュームが欲しくなります。
軽やかで繊細な白ワインも魅力的ですが、この料理では少し存在感が足りなく感じることがあります。
例えば、
樽熟成したシャルドネや、コクのあるヴィオニエ。
そんな、少し厚みのある白ワインが自然と寄り添います。
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② きのこ──豊かな旨味
次に主役になるのが、きのこです。
しめじや舞茸、エリンギ。
種類は違っても、共通しているのは豊かな旨味。
ここでは、果実味だけでは少し物足りません。
だから、ワインにも旨味やミネラル感があると、お互いのおいしさが重なります。
例えば、
シュナン・ブランや、ミネラル感を持つシャルドネ。
派手さよりも、じんわり寄り添うような味わいが心地よく感じます。
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③ ベーコン──燻製香と塩味
最後はベーコン。
塩味✖️燻製香ですね。
だから、ワインにも少し複雑さが欲しくなります。
ここで面白いのが、樽熟成です。
樽で熟成した白ワインには、ナッツやトースト、ほんのりバニラのような香りが生まれることがあります。
そのニュアンスが、ベーコンの香ばしさと自然につながります。
「クリームだから樽熟成。」
ではなく、ベーコンの燻製香と、樽の香りが響き合う。
そう考えると、ワイン選びが少し楽しくなります。

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合わせたいのは、「こんな白ワイン」
ここまで分解すると、答えが少し見えてきます。
欲しいのは、
・コクがある
・旨味に寄り添える
・樽由来のニュアンスが少しある
・きれいな酸で全体をまとめられる
そんな白ワインです。
品種なら、
・ 樽熟成したシャルドネ
・コクのあるヴィオニエ
,樽熟成したシュナン・ブラン
このあたりが、とても相性の良い選択肢になります。
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「銘柄」ではなく、「選び方」を覚える
「じゃあ、どのワインを買えばいいですか?」
もちろん、おすすめの一本はあります。
でも、それ以上に覚えてほしいのは、選び方です。
例えば、お店でラベルや説明文を見るとき、
・シャルドネ
・樽熟成
・樽発酵
・Sur Lie(シュール・リー/澱〈おり〉と一緒に熟成し、旨味を引き出す製法)
・リッチ
そんな言葉が書かれていたら、今回の料理と相性が良い可能性があります。
スーパーでも、ワインショップでも、
「今日はこれを試してみよう。」
そんな選び方ができるようになると、ワインはぐっと身近になります。
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ペアリングは、暗記ではない。
私は、「○○には○○。」
という覚え方を、あまりしていません。
料理を少しだけ観察、分解してみる。
・クリームだからコク。
・きのこだから旨味。
・ベーコンだから燻製香。
そう考えていくと、
「なぜ、そのワインを選ぶのか。」が見えてきます。
きっと、それは別の料理に出会ったときも役立つはずです。
ペアリングとは、
正解を探すことではなく、料理とワインが、お互いを引き立てる理由を見つけること。
私は、その時間が好きです。
今日の食卓が、
少しだけ豊かになりますように。
Ao|Tableside Notes
