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【写真物語】現代童話『サカナの骨が苦手なネコ』の世界を写真で歩く〜No.2〜湯河原編①〜


これは、現代童話『サカナの骨が苦手なネコ』の世界を、写真で歩いてみる試みです。

物語の主人公ニャムダーは、サカナの骨が苦手なネコ。
けれど彼は、自分の苦手さを抱えたまま、少しずつ外の世界へ歩き出します。

今回、ニャムダーが向かったのは湯河原。
駅前の町を歩き、古い温泉街を抜け、水の音をたどって、森と滝の奥へ入っていきました。



駅に着く

駅前には、温泉町らしい色が残っていた。
ここから先は、少しずつ山の方へ歩いていく。



ひと息

湯河原に着いて、まずは少しだけ足を止めた。
歩き出す前に、町の空気に目を慣らす時間が必要だった。



町を歩く

湯河原の町は、海辺の町とは少し違う。
道の先に、いつも山の緑が見えている。

古い建物の前を通ると、町の時間が少しだけゆっくりになる。
ニャムダーは、そういう場所で、つい足を止めてしまう。

店先で、たぬきがこちらを見ていた。
旅の途中では、こういう小さな出会いが妙に記憶に残る。



緑の入口へ

赤い橋の向こうで、緑が深く口を開けていた。
ここから先は、町の道ではなく、水の音をたどる道になる。

のぼり旗の向こうで、石段が森の奥へ続いていた。
まるで、誰かが「こっちだよ」と案内しているようだった。

町と緑のあいだを、水の音が流れていた。
ニャムダーは、その音を追いかけるように奥へ進んでいった。



不動滝へ

やがて、水の音が大きくなった。
木々の奥に、不動滝が白く落ちていた。

滝のそばに、小さな祠があった。
水の音に守られるように、そこだけ時間が静かに止まっているようだった。

石灯籠の上には、苔と落ち葉が静かに積もっていた。
誰かが置いたものではなく、時間そのものが置いていったもののようだった。



休んで、町へ戻る

木陰の席で、ニャムダーは少しだけ足を休めた。
歩いてきた道の水の音が、まだ耳の奥に残っていた。

森を抜けると、また町の道に戻った。
振り返ると、山の緑がすぐそこまで降りてきていた。


現代童話『サカナの骨が苦手なネコ』をNoteとTALESで公開しております。
写真とあわせて読んでいただけると、ニャムダーの旅が少し違って見えるかもしれません。

⭕️Noteの連載記事

⭕️TALESの連載記事


今回の撮影機材

撮影:SONY α7C / Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS
現像:ART


『サカナの骨が苦手なネコ』を、一冊の写真物語へ

現在、
現代童話『サカナの骨が苦手なネコ』の世界を写真で歩く、
Kindle写真物語の刊行準備を進めています。

第1話は、
ニャムダーが真鶴を歩く旅です。

Noteの記事とは少し違い、
写真の順番や言葉の流れを見直しながら、
一冊の作品として整えました。

駅、坂道、港、祈りの場所、森の道、そして海。

実在する町の風景の中に、
怖いものへ少しずつ近づいていく旅の時間を重ねています。

2026年9月15日より、
Kindleにて発売予定です。

写真と言葉を作品として届けるための、
次の一歩として、
まずはこの一冊を届けたいと思います。

日本語版

『サカナの骨が苦手なネコ』
〜第1話〜 ニャムダー、真鶴を歩く

English Edition

The Cat Who Was Afraid of Fish Bones
Episode 1 - Nyamuda Walks Through Manazuru


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