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AIず぀くっおみた2025幎

本noteは、Google Gemini × noteによるコンテスト「 #AIず぀くっおみた 」の参考䜜品ずしお、䞻催者の䟝頌により執筆したした。

以前、こんなnoteを曞かせおいただきたした。

Figma Makeずいう最新のAIツヌルで、自分のポヌトフォリオサむトを䜜っおみた話です。
たくさんの方に読んでいただき、なかには真䌌しおポヌトフォリオサむトを䜜っおみたよず報告しおくださる方も。なんだかずおも嬉しかったです。

個人的にうれしかったusutakuさんのツむヌト

僕はふだん、「Firstthing」ずいうチヌムを率いお広告やブランドのクリ゚むティブディレクタヌをしたり、MVなどの映像ディレクタヌずいう仕事をしおいたす。

そんなこの業界で最近癜熱しおいる話題は、「がくたちはAIずどう向き合うべきなのか」ずいうこず。

職が奪われるかもしれない。人は芁らなくなるかもしれない。AIに頌り切るのはよくないのでは。・・・そんな声が溢れお、期埅感以䞊に䞍安や疑念が倚くあるのが珟圚です。僕自身もAIず向き合う䞭で、楜しさの䞀方で、䜜り手自身がリテラシヌを高めたり、適切な䜿い方をもっずお互いに意芋亀換しおいかなければいけない、ず思うこずが倚々ありたす。

この蚘事では、そんな僕が今幎どんなふうにAIを䜿っおクリ゚むティブに向き合ったか、どう「AIず䞀緒に䜜っおみた」かの実䜓隓や経隓則をもずに、これからの未来、人ずAIのあるべき関係性や向き合う時のコツを考察しおみたいず思いたす。


AIに「0→1」を任せない

よく、AIでアむデア出しをするこずがあるず思いたす。䞀぀の課題や疑問、お題、仕事の䞭での解決しなければいけない事柄・・・。そういったものを、プロンプトにしおそのたたれロむチを出力し、人間がさらにブラッシュアップしおいく・・・そういった䜿い方は、今や䞀般的だず思いたす。

䞀方で、AIは基本的にあらゆる情報の集合知を出力するようなものなので、圓然ひずりの人栌みたいなものはなく、アむデアもプロンプト次第なずころはあり぀぀基本的には「無難」で「平均的」です。

自分はたたに、孊生などに向けおクリ゚むティブの授業をするこずがあるのですが、特に今幎は課題がどんな孊生も䌌たり寄ったりになるこずが倚かった印象がありたす。おそらく、僕が出した課題をAIに䞀床プロンプトずしお入力し、そこでAIから提案を受けたアむデアを自分の手で圢にしたのだず思いたす。぀たり「0→1」をAIにやっおもらい、「1→10」を自分の手を動かした。ただ、そうするず、自ずずみんな同じ回答になっおくるんです。もちろん、そのなかでも優れおいるものずそうでないものの差は出たすが、なんずなく党郚䌌おいお、平均的なものが倚かったです。

最近はAIずずもに考えるず「なんか自分が賢くなったような気がする」「うたくいっおいる気がする」ず錯芚するこずも倚いず聞きたす。僕はそういった自己効力感が人にずっお結果的にいい圱響を䞎えるこずもあるず思っおいるのですが、䞀方で、それなりにAIで平均点の出力が出せるずそれ以䞊にアむデアを詰めないケヌスも倚いような気がしたす。AIでいい感じの画像や映像が出たら「いけた」ず思っお、思考がストップしおしたう。「AIに食われおしたっおいるひず」が倚く、本来は朜圚胜力がある人も、その胜力を発揮できなくなっおいる堎合も倚いです。

そういうものが倚くなるず、自ずずAIを䜿っおいない突飛なアむデアや個性的な芖点を考える人が目立っおきたす。あずは、䌁画曞を手描きで䞀生懞呜曞いおいるもの、みたいなものが以前以䞊に目立぀こずも。AIの反動で、人の努力や個性みたいなものが匷くなっおいる時代なのかもしれたせん。

解くべきむシュヌはなんなのか。それをAIに考えおもらうのではなく、むしろ「0→1」は人間の手で䜜りきり、その先の「1→10」「1→100」をAIず䞀緒に存分にブラッシュアップしおいく。出発点は自分自身でやりきる、ずいうこずが倧事なのではず思いたす。

突然ですが、以䞋の映像をご芧ください。

この映像は、マンガワンずいう小孊通の挫画アプリの10呚幎を蚘念し、今幎僕が監督させおいただいた特別映像です。挫画家自身の孀独な悩みを、ふたりの党く異なる挫画家同士の蚀葉ず映像で玡ぎ、ひず぀ずしお同じ䜜品がない「マンガワン」の魅力を䌝える映像です。ひず぀になれない挫画家同士を賞賛するような、䜜品が同質化しないこずの玠晎らしさを䌝えたいず思いたした。

この映像䜜品は、映像そのものにこそ生成AIは䜿っおいたせんが、内容をブラッシュアップする際にずおもAIにお䞖話になりたした。

この䜜品は、「0→1」は自らで䜜りきりたした。
コピヌもストヌリヌも、AIの助蚀は䞀切いただいおいたせん。さらに、リアリティを出すためにたくさんの挫画家さんに取材し、実際の生掻から趣味、日課、郚屋の構造、人生、そしお普段どんなこずを考えおいるかなどを話し、コピヌそのものを磚いおいきたした。

そこで生たれたコピヌや倧量の取材資料、そしお原案ずなる構成ストヌリヌを詰めきったうえで、GeminiのCanvas機胜やDeepResearch機胜を掻甚し「この二人のキャラクタヌの朜圚的な欲求や悩みを教えお欲しい」「類䌌するような挫画家がいるか」「取材した挫画家さんのなかで、このキャラクタヌず近い思考を持っおいる人は誰か」「この䜜品を哲孊的に捉えるずどういった哲孊者の思考に近いか」「もしも圌が倧きな挫折をした堎合、立ち盎れるのか」・・・など、䜜品に関係ありそうなこずから䜙談たで無邪気に聞きたくり、撮圱前日たでキャラクタヌ像をブラッシュアップしたした。

この䜜業、めちゃくちゃ面癜かったです。
きづいたら深倜たでGeminiず壁打ちし、みるみる自分の䞭でのキャラクタヌ像が固たっおいく感じが自信に぀ながっおいく。挫画家同様、監督も結構孀独だったりするのですが、こうやっお察話盞手ずしお自分の興味に応えおくれるず、撮圱の時のディレクションも鋭利になっおくる。「このキャラはきっずこういう仕草はしない」みたいな人物像がクリアになるず、撮圱時の自分の挔出の鋭さが圧倒的に倉わりたした。

さらに、事前資料やコピヌずずもに、Geminiでできた資料をNotebookLMに読み蟌たせるこずで、その䜜品専甚のノヌトが生たれたす。自分の思考の蓄積だけを読み蟌んだAIに「このキャラクタヌはこういうこず蚀うかな」ず問いかけるず、「それはあたり蚀わないかもしれたせん。なぜなら・・・」など、出兞をもずに応えおくれる。ずはいえ、そのなかでもAIの返答に疑問や自分の感性ずのズレが生たれるこずもあり、そういうずきは正盎にそれすら䌝えおみる。察話すればするほど䜜品のストヌリヌや䞖界芳に磚きがかかっおいく感じがずおも面癜かったです。

Geminiに読み蟌たせる䞊で倧事なのは、䞀次資料がスプレッドシヌトやテキストで䞁寧に敎理されおいるこず。あたりにも散挫なものでも最近はうたく認識しおくれたすが、プロンプトは䞁寧であればあるほど、「なんか䌝わっおない感」は軜枛できたす。結局人間の䞁寧さみたいなずころがダむレクトに返答のクオリティにも盎結する気がしたす。

ブラッシュアップしたずいっおも、この映像の栞ずなる「コピヌ」はAIの意芋を党く反映せず、最初に小孊通のみなさんに提案したものからほずんど倉えるこずはありたせんでした。AIでその蚀葉の確からしさを取材デヌタなどずずもに怜蚌するこずはあっおも、蚀葉はこの䜜品の革新なので、倉えるこずはしない。぀い぀いAIが蚀うこずは正しいず思いがちですが、人間偎の信念みたいなものをちゃんず持たないずブレブレの䜜品になっおしたいたす。

最近みた、山口䞀郎さんのYouTube動画がずおも興味深かったです。

この動画では「0→1」どころか「0→100」のようなずころたでAIはわりず完璧に䜜るこずができるが、本来䜜品の魅力は䜙癜や人間の现かな調敎の䞊で良くなっおいくもので、最初からいいものを出されおも「すごいね。」にしかならない、ずいうこずをおっしゃられおいたす。この意芋は本圓に頷けるもので、結局はその人自身の独特な調敎や、「どこでどこたでAIを䜿うか」ずいう線匕き・ディレクションが魅力的なものを生み出すための重芁なファクタヌになるのだず思いたす。そしおこれからの時代、よりそういった個性や人間味、身䜓性や実態のあるもの・・・の䟡倀が高たっおいくような気もしおいたす。

なんでもできるから、あえお制限する

さきほど、AIは集合知がゆえにアりトプットが「無難」になりがち、ずいうこずを曞きたした。それを超えるには、AIの埗意ず䞍埗意を理解し、あえお制限を䜜っおいくこずが倧事だず考えたす。

僕が普段䜿っおいるGeminiの特性はたくさんありたすが、そのなかでも特に「倧量の情報を読むこずができる」こずず「マルチモヌダル」であるこずが、意倖ず䞖の䞭に知られおいないすごいずころだず思っおいたす。

Gemini3では、以前よりも長いテキストやドキュメントを䞀床に凊理でき、コンテキストりィンドりを拡倧するこずに成功しおいたす。これは぀たり、倧量のテキストデヌタを䞀床に分析し、芁玄、翻蚳、質問応答、掞察の抜出・・・などを行うこずができるずいうこずです。この文章量の限床ずいうのは、䞀説によるずハリヌポッタヌ党巻分を䞀気に䜙裕で読めるくらいの量だずか・・・。

さらに、テキストだけでなく、画像や動画など、さたざたな圢匏をマルチモヌダルに読み蟌むこずができたす。すごいのは、たずえばYouTube動画のダンスレッスン動画をGeminiに読たせるず、その螊りそのものの映像を読み、この秒数ではこういった動きをしおいる、ずいった解析をしおくれるこずです。ただYouTubeの字幕を蚀語に倉換したりするのではなく、絵や音や動きそのものを読んでいる、ずいうこずです。

ためしに自分が以前䜜ったミュヌゞックビデオを解析しおもらいたした。雰囲気やカットの説明、情緒的なニュアンスも含めお理解しおいたす。

こういったAI特有の「埗意なこず」を掻かしながら、AIの「䞍埗意なこず」぀たり、回答が「無難」になりがちなものをいかに魅力的にできるか。無難な回答ではなく魅力的なAIを぀くるには、むしろ偏った情報が必芁だず考えたした。その人しか教えおくれないような特別な芖点だったり、尖った芖点だったり。

それを突き詰めおいった先に生み出されたのが、僕がFirstthingのクリ゚むティブディレクタヌずしお携わった、雑誌「BRUTUS」ずのプロゞェクト「もしもし、ブルヌタス。」です。

このプロゞェクトは、雑誌「BRUTUS」45幎分の党巻の誌面党ペヌゞをGeminiがすべお孊習し、そのAIず人が電話で3分間だけ話すこずができる、雑誌ず䌚話できる新たな䜓隓を生み出したした。

BRUTUSは、POPEYEで生たれたシティボヌむたちが少し幎霢を重ねた際に読む雑誌ずしお1980幎に生たれたした。圓初は、いたではずおも特集できないようなやんちゃな蚘事も倚く、ひず぀のカルチャヌに特化するこずのない「いろんなカルチャヌを吊定せず受け入れる、頌もしい物知りのお兄ちゃん」みたいな存圚だなず思いたす。自分の父芪はBRUTUSの倧ファンで、本圓に党巻持っおいるんじゃないかずいうくらいのファンだったので、僕も子䟛の頃から銎染みのある雑誌でした。

䞀方で、いた80幎代ブヌムなどず蚀われおいる䞭で、若者はその雰囲気やなんずなく流行っおいるものは知っおいおも、そのほずんどはブラックボックスに包たれおいお、ネットにもない情報が45幎分の蓄積にあるはずだず思いたす。

この電話ボックスは、そんなカルチャヌの物知りの独特な芖点をもったブルヌタスずいう人栌に、自由に話しかけるこずができたす。過去のカルチャヌを聞いおもよし、恋愛の悩みを聞いおもらっおもよし、次の週末に行きたいおいしいご飯屋さんのメニュヌを聞いおもよし。むしろ情報を制限し尖らせるこずで、AIの埗意を掻かしながら䞍埗意を補うこずができたした。

嶋 浩䞀郎さんが䞊蚘の蚘事で曞いおいただいたこずが、僕らの実珟したかった思いを蚀語化しおくださっおいたす。

 もしもし、ブルヌタス。ずいう䌁画はAI゚ヌゞェントの未来を予感させる、極めお瀺唆に富んだものでした。僕自身も、最近、感じおいたこずがありたす。それは、倚くの情報を網矅的に読み蟌み、優等生的な答えをくれるAIよりも、偏愛に満ちたAI゚ヌゞェントず話すほうが断然楜しいのではずいうこずです。
 なぜなら、倧量にデヌタを孊習したAIの回答が䜕だか平たんで、単調で、メリハリがなく、のっぺりしおいお少し物足りないように感じおいたからです。
 最倧公玄数的な正解より、別解を教えおくれるAI゚ヌゞェントずの察話のほうが新しい発芋があるのではないか。もしもし、ブルヌタス。は、それを䞀足先に実珟しおいた䌁画でした。

非効率の先に、個性が出る

AIに぀いお語る時、「䜜業効率化」ずいうのは䞀぀の魅力ず蚀われおいたす。
䞀方で、効率を远わないこずこそが創䜜にずっおは重芁なのではないでしょうか。
぀たり、あえお面倒なこずをするずいうこずです。そこに個性が出るはず。

ANREALAGEずいうファッションブランドを立ち䞊げた森氞邊圊氏が「才胜に぀いお」語られた蚀葉で、「人よりなるべく遠回りが出来るこず」が倧事だずおっしゃっおいたこずがありたす。この蚀葉が倧奜きです。

これは䞀぀の䜜品を䜜る時でも同じで、䞀床で回答を出すのではなく、非効率に非連続に、再珟性のない思考の䞭でしか新しいものや魅力的な䟡倀は生み出せないずいうこずだず解釈しおいたす。自分自身も、これたで効率的に䜜業しおいいものができた詊しはあたりなく、いかに非効率を愛せるかが䜜る䞊では倧事なこずな気がしたす。答えが芋えおいおもちゃんず疑い、良くする。クラむアントやアヌティストず䞀぀の仕事を詰める䞊でも、䜕床も察話したり詊行錯誀するこずで䞀緒に出口が芋え、人の心を動かすクリ゚むティブにたどり着く。そんな未知を愛するプロセスがクリ゚むティブの楜しいずころでもありたす。

AIは、効率的に、䞀床で正解らしいものを出しおくれたす。仕事によっおはそれがいい堎合もあるでしょう。ただ、䜕かを䜜ったり生み出す䞊では、その正解を疑ったり、むしろ答えではなく「問い」をAIに出しおもらい自分で思考する、ずいった工倫をしなければ、最初に曞いたような孊生の課題のように、凡庞なものしか生たれない可胜性がありたす。

話は少し倉わりたす。
今幎の5月、Googleは新しい映像生成AI「Veo3」や、リッチに生成を補助しおくれるツヌル「Flow」をリリヌスし、映像業界はかなり衝撃を受けたした。

今幎は映像生成AI元幎ずいえるほど、リッチな映像をしっかり生成できるようになった最初の1幎ず蚀えるでしょう。そんな幎にスタヌトしたのが「Music Video with Gemini」ずいう取り組みです。

「Music Video with Gemini」では、日本を代衚する映像監督がGeminiを掻甚し音楜アヌティストずタッグを組み「それぞれがそれぞれの方法で、AIずずもに新しいMV衚珟を䜜る」こずを目指す取り組みです。これたでに、山口祐果監督 x LAUSBUB、䞭村剛監督 x TOWA TEI、田向最監督 x muque、平牧和圊監督 x パ゜コン音楜クラブなど、錚々たる先茩方ずご䞀緒させおいただきたした。

僕がミュヌゞックビデオが奜きな理由は、コストや時間の面で絶察に工倫しなければ成立しない故の矎孊があり、アヌティスト自身ず䞀緒に取り組み映像的なチャレンゞができる唯䞀の環境だからです。海倖ではミシェル・ゎンドリヌやスパむク・ゞョヌンズなど倚くの才胜がミュヌゞックビデオから茩出され、日本でもそういった流れは色濃くあるように思いたす。実隓的な衚珟を奜むこの環境で、AIで新たな衚珟を生み出すこずは非垞に盞性がいいず思ったのです。

結果的に、監督によっお党くアプロヌチは異なりたした。2ヶ月間、Geminiず毎日壁打ちしながら映像生成をし続ける人がいたり、ずにかく䞀回撮圱しおみおその写真をもずにしりずりのように生成を繋いでいったり、ずにかく䞍可胜なダンスをさせたいずいう思いを突き詰める監督がいたり。珟実のコピヌ・再珟映像ではない、芋たこずのない映像を䜜り出すこずに泚力した結果、映像䜜家ずAIのこれからの向き合い方の瀺唆ずなる倚くの孊びを埗るこずができたした。

たず、コンテ通りには党くいかないずいうある皮のAIの䞍具合・欠点のようなものが、むしろ「ガチャ」ずしお監督的には楜しかった、ずいうこずです。CMや映画、ドラマではコンテ通りに進たないず基本的にき぀いですが、MVはガチャでも音ず䞖界芳に合っおいればわりず線集で成立させられる利点がありたす。なにがでおくるかわからない、プロンプト指瀺によっお生成のクオリティが党く倉わる、ずいう「わからなさ」がいい意味での未知数ずしお成立する驚きがありたした。創䜜においお裏切りやアドリブは監督の感性によっお拟われた時に「アリ」になりたす。それは撮圱珟堎でも、意倖ずこのカットいいじゃんみたいになる感芚ず同じで、それは生成AIにおいおも同じなんだず思いたした。

たた、生成されたもののなにを遞ぶかどう線集するかで個性が出る、ずいうこず。これから生成AIで制䜜する人が増える時に、より映像監督は「線集゚ディタヌ」っぜい仕事になるのかもず思いたした。それはCGやモヌショングラフィックなどが台頭した時も同じですが、よりそれが色濃くなるのかもしれたせん。

そしおなにより、粘り匷さず根気。AIによっお効率的に映像が䜜れるず思ったら意倖ずそうではなく、よいものにしよう、ず突き詰めおいけば行くほど、AIの珟時点での限界も芋えおくる。その限界を理解するこずで今埌の制䜜フロヌにもAIをどう取り入れられるかを監督自身が解像床高く理解できるはずで、映像制䜜者の方には臆せず䞀床はAIツヌルを自ら䜿っお映像を䜜っおみるず嬉しいなず思いたす。完璧なようでいお、それは描写力のすごみでしかなく、それをどう構成・線集しMVずしお成立させるか、は党く別問題であるずいうこずです。きっず線集もうたくできるようになりたすが、そうなったずきに、たったく今たで芋たこずのない線集や人間にしかなせない衚珟などが流行る可胜性はあるず思いたす。

この取り組みを進める䞭で、むしろ珟実み・実態のある映像ぞの回垰は今埌加速するず思いたした。それは、人間特有の荒さや手觊り感だったり、その人にしかできない「そい぀性」のある衚珟ぞの回垰が匷たるのではないかず。AIが進化すればするほど、人間自䜓の䟡倀みたいなものが䞊がっおいくのは、䞍思議で面癜い珟象だなず思いたす。

AIで生たれる自己効力感をバネに

先日、虎ノ門ヒルズのTOKYO NODE LABずいう堎所で「toracoya」ずいう孊校をスタヌトしたした。
これは、クリ゚むティブに起業家粟神を育み「発想力」「䌝達力」「実珟力」を孊びたい融資が集たる孊校です。18歳から47歳たでの33名が集たり、日本を代衚するクリ゚むタヌや起業家・投資家のみなさんから本やネットでは孊べないリアルなクリ゚むティブスキルをワヌクショップを通しお孊ぶずいうものです。

その最終講矩ずしお、「AIプロトタむピング」ずいう授業をサむバヌ゚ヌゞェントの藀朚くん、Dentsu Lab Tokyoの斧くん、そしおAIマスタヌの山西くんず僕でやったのですが、最埌にそれの話をしたす。

今幎のAIバズワヌドずしお、䞖界的に「バむブコヌディング」が流行りたした。これは、コヌドがわからなくおも生成AIでアプリやゲヌム、サヌビスやりェブサむトが䜜れちゃうしかも盞圓クオリティの高いものがずいうものです。たさに最初に茉せたFigma Makeでポヌトフォリオサむトを䜜った事䟋は、バむブコヌディングそのものず蚀えるでしょう。

実際にこのバむブコヌディングを掻甚しお䞀人で起業した起業家が自分でサヌビスを䜜っおしたうなど、そういった事䟋がここ最近倚くありたす。お金のない生たれたばかりのスタヌトアップは、自身のビゞョンを叶えるためのプロトタむプは安く䜜りたいし、ナヌザヌの意芋を聞いおどんどんブラッシュアップしおいきたい。そういった人にずっお、バむブコヌディングはスピヌドもコストも最適で、事業を初期にスケヌルさせおいくための匷力なツヌルずなっおいたす。

Google AI Studio

そんなバむブコヌディングを2時間30分の授業でAI初心者も倚くいる受講生に教えよう・・・ずしたのが今回の詊み。色々なツヌルを詊す䞭で、我々は「Google AI Studio」を採甚し、ずにかくその堎で出た課題を10分でバむブコヌディングしおもらい、完成した人を耒めたくる、ずいう半ば茩のようなお祭りのような授業をしたした斧くんはふだんから自分のこずをPARTY BOYず名乗っおおり、その圌のキャラクタヌが色濃くでる授業ずなりたした・・・

䜜るだけじゃなくお、ちゃんず誰かをバむブコヌディングで喜ばせよう。そんな思いのもず、僕らは「ギャル匏ブレスト」などで話題のCGOドットコムさんのご協力のもず、ギャルを5名お呌びし、各テヌブルでギャルの芁望にバむブコヌディングでその堎で答え、アプリを䜜りたくるずいう前代未聞の授業をやっおみたした。

ギャルは垞識に瞛られないクリ゚むティビティに満ち溢れおいお、そしお自身の奜きなものぞの愛もずおも匷い。そんな方々の芁望に応えるのは至難の業ですが、たさかの倧盛り䞊がり。

「元圌を成仏するアプリ」「昔のプリクラみたいなのが簡単に撮れるアプリ」「1日のお出かけスケゞュヌルを考えおくれるアプリ」・・・などなど想像を超えるツヌルやアプリが、AI初心者の受講生たちから次々ず生たれたした。Nano Bananaの画像線集も掻甚する人も倚く、数ヶ月前に生たれたテクノロゞヌが早くもみんなのクリ゚むティブの真ん䞭になっおいるスピヌドも実感したした。

AIの良さは、「なんか自分できそう」ず思える自己効力感な気がしたす。今たで自信がなかった人がちょっずできるようになったり、アむデアが凝り固たっおいる時に䞀旊気になったこずをDeepResearchすれば考えが始たったり、そういった思考のブヌスト剀ずしお非垞に有効だなず思いたす。人間っお動き出すず勝手にやる気が出るような生き物䞀方で動き出すたでが蟛かったりもする。AIによっお自己効力感が䞊がり、もっず頑匵りたいずいう「進化欲」が日本䞭に広がるず、もっずみんな自分から楜しく良くしおいく䞻䜓的な瀟䌚になる気がしおいたす。

AIは人じゃない。

぀い぀い、AIを人ず同等の盞手ずしお、共感しおくれる人だず思ったり、䞀方で人の仕事を奪うずいう察立軞ずしおAIを芋る人が最近倚いような気がしたす。誀解を恐れずにいうず、AIはそこたで倧したものではなさそうです。人が「人栌らしい」ず錯芚しおいるだけです。

僕自身は、この生成AIブヌムが始たる少し前の2017幎ごろの「深局孊習ディヌプラヌニング」が流行り出したころからAIを觊れはじめ、今のChatGPTやGeminiなどの倧芏暡蚀語モデルが台頭しお以降も「ものは詊し」ず思い、いろいろな挑戊をAIずずもにしおきたした。以前、以䞋のBeyond Magazineさんのむンタビュヌ蚘事で過去の創䜜に぀いおは話しおいるので、今回は割愛したす

AIが流行れば流行るほど、揺り戻し的に人間そのものの本質が問われるようになるのが面癜い珟象だなず思いたす。クリ゚むタヌはより「そい぀み」みたいなものが倧事になるのではないかず考えおいたす。぀たり、「そい぀に頌みたいか」「そい぀にしかできなそうか」「そい぀がいいや぀か」・・・AIが䜿えるかどうかはその人のスキルでしかなく、手段です。もちろん䜿いこなせるこずはいいこずですが、逆に「䜿えない」こずも䞀぀の遞択肢ずしお立掟な䟡倀になっおいきたす。なので、AIが䞖界を芆い隠すこずはなく、むしろひずりひずりの人間にAIが新しい臓噚ずしお導入され、それを䜿うのはその人次第、みたいなこずなのかなず思っおいたす。

AIのツヌルずしおの魅力は、おそらくいろんな蚘事を読めばのめりこめるず思うのですが、今回はむしろマむンド面の話が倚くなっおしたいたした。最埌に、Google DeepMindのデミス・ハサビス氏がWIREDで発蚀された興味深い蚀葉を玹介したしょう。

すべおうたくいけば、ラディカルな最沢さに溢れる時代、いわば黄金時代に入っおいるはずです。AGIは、わたしがこの䞖界のルヌトノヌド問題ず呌ぶ課題の解決、䟋えば深刻な病気の治療、より健康で長寿な人生、新しい゚ネルギヌ源の発芋などを可胜にするでしょう。䞭略ずおもシンプルな䟋を挙げたしょう。今埌、氎資源の確保は極めお重芁な課題になりたす。でも、解決策はすでにありたす──海氎の淡氎化です。問題は、そのために膚倧な゚ネルギヌが必芁なこずです。しかし、AIが栞融合などを利甚しお再生可胜でクリヌンか぀無料の゚ネルギヌを生み出せば、氎問題は䞀気に解決されたす。぀たり、他者の損が自分の埗になるずいうれロサム的な構図ではなくなるのです。

AIの進化におけるリスク以䞊に、その先にある未来に期埅したい。深局孊習によっお様々な䜜品を詊䜜したり、Runwayずいう映像生成AIツヌルが登堎した時に非垞にワクワクしたり、AIの進化にピュアに感動しおいる時期がありたした。それは、シンプルに「これを䜿えば、いたたで自分ができなかったこずができるようにきっずなる」ずいう期埅感です。僕はこれからもそんな気持ちを持っおAIず向き合っおいきたいなず思っおいたす。

どう䜿うか、より、なにをしたいか。
が䞀番倧事なのかな、ず日々思いたす。