見出し画像

かわいそうな食事の正体、あきらかに!!(序章)

トレーが、運ばれてきました。

丼に入ったご飯が、なんだかキラキラして見えます。

あれ?
キラキラしてるーキレイーー♡
えっ!??
なんで?
照明のせい???

そう思いながら、丼を持ち上げて、
目の前まで持ってきて、
右に、左に、動かしてみました。

見れば見るほど——

透けている…

え、これ、米だよね?

見たことのない見た目に、頭が固まりました。

でも、病院で出てきているんだから、大丈夫なはず。

害があるわけはない。

きっと…

たぶん……


そう自分に言い聞かせて、
誰にも聞けないまま、
一口食べてみました。

……米だ。

……知っている米の味だ…

当たり前なんですけど。笑


でも、こんなに
「米だ!」
とドキドキしたのは、生まれて初めてでした。

体は、起き上がるのもやっとなくらい辛いのに、
頭の中だけは、やたら忙しかったのです。


そのご飯、丼にどっさり。

私は普段、子供用の茶碗に、
7〜8分目くらいしかご飯を食べません。

それが、どんぶりでドカンと出てきたので、
量にも、二重にびっくりでした。


一方で、おかずは、なんだか申し訳なさ程度に、
隣にちょこんと添えられているような感じ。

主役は完全に、この透けたご飯でした。


味もかなり薄い。
病院食は全体的に薄味ですよね。

今は体調がかなり悪いから、
なおさら味が感じにくいのかな、とも思いました。

でも、普段から薄味な私が食べても
「薄い」と思うくらいだったので、
これはもう、相当なものだったのだと振り返ります。


サラダも、ついていました。
(サラダきたーーーー😆)

でも、食事の指示には「加熱食」とあったので、
生野菜は出せません。

つまり、サラダといっても、火を通した野菜。

これが、救世主なのか?


そのときは半信半疑でしたが…

実はこのサラダ、
後々本当に救世主になっていきます。(この話は、また今度♡)

出されたものは、全部食べる。
そう決めていたので、この日も、丼のご飯を含めて、全部食べきりました。


そして、翌朝。
お吸い物が出てきました。

汁の中に、椎茸がひとひら〜

でも、これはもう、お吸い物という名の、お湯でした。笑

正直に言うと、このお吸い物をやめて、
その分、入っているだろう…塩を、おかずにまわしてほしいと
本気で思いました。


そして、この日の朝食には、野菜炒めもついていました。

献立表には、野菜炒め。
実際は、茹でた野菜に味をつけただけという名の野菜炒め。

口に入れると、野菜を茹でた味しかしません。

でも、何か必ず…味付けされているはずーーー

そう信じて、静かに…

集中して…

味を…

探しました。

まるでその空間は、瞑想しているか如く…


そして、かすかに感じたのです。

コ… ン…ソ… メ……


でも、その存在は、あまりにも遠い。

多分、コンソメさま……いや…ほかの味さま?
そこに、いらっしゃいますか……

そんな気持ちで、野菜炒めを食べました。

正直、あまり美味しくはありません。
(調理師さんごめんなさい〜)

私はまるでウォーリーを探すように、味を探し続ける。

それは、これから続く

「味探し」


の旅のほんの一歩に過ぎませんでした。

いいなと思ったら応援しよう!

すずめ|元看護師で難病5つ持ち。でも今日も笑ってる 読んでくださって、ありがとうございます。 ここで過ごす時間が、どなたかの心の整理や、ほっとできるひとときにつながれば嬉しいです☺️ 応援のお気持ちは、あたたかく大切に受け取らせていただきます🍀