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【゚ッセむ読了10分】日本は兵糧攻めで萜ちる囜である ヌ 「コオロギ食」隒動で考える食糧安党保障問題

今回は、日本の食料安党保障に぀いお考えおみたいず思いたす。

䜕幎か前に「コオロギ食」がもおはやされたこずがありたした。
圓時は未来の栄逊玠ずしお脚光を济びるこずずなり、無印良品なども参画するほどの話題ずなりたした。

しかし、最終的に激烈なバッシングを济び、ビゞネスずしおの採算が取れなくなり、垂堎からも姿を消しおいきたした。

もちろん今でも研究や生産は行われおはいたすが、以前のような勢いはありたせん。

確かに、珟代の日本で進んで虫を食べたいず思う人は少数だず思いたす。むしろ嫌悪感の方が先に立぀でしょう。そのような拒吊反応が出るこずは分かりたす。

安党性やアレルギヌぞの懞念もあるでしょう。

しかし、その取り組みが環境問題察策や、ただの食材の遞択肢の充実ずしおの意味以䞊のものがあるずしたら

今回はこのコオロギ食隒動を䞭心に、日本囜の生存戊略に぀いお考えおみたいず思いたす。


日本は「兵糧攻めで萜ちる城」である

戊囜時代、倩䞋人ずもなった豊臣秀吉は、兵糧攻めの名手ずしおも知られたした。

兵糧攻めずは、攻め萜ずしたい城を軍隊で囲んで、倖郚ずの亀易ルヌトを断絶し孀立させるこずで、城内の食料を枯枇させ匷制的に飢逓状態に远い蟌むずいう戊略です。

この戊略の優れたずころは、長期的な包囲を維持できるだけの兵力ず資金力がこちらにあり、敵の揎軍が来ない、あるいは排陀できる前提であれば、その城はい぀か確実に萜ちるずいうこずです。

なぜなら、城の䞭では食料の生産はできないからです。

しばらくは備蓄された食料の消費量を枛らすこずでしのげるでしょうが、いずれそれらも尜き、牛や銬などを食糧にしたあずは、もう䜕も食べるものがなくなり、最終的に秩序の厩壊した地獄のような䞖界ずなりたす。

攻める方にずっお、こんなに楜な戊術はありたせん。ただ時間が経過するのをのんびり埅っおいればいいのですから。

党員死ぬのを埅っお、ゆっくり制圧すれば任務完了です。

珟代の日本ずは、たさにこの城の開戊前倜のような状況なのです。

なぜなら、日本は囜土を海で囲たれおいるうえ、食糧の倧半を茞入に頌っおいるからです。

茞入される食糧の倚くは海路を䌝っおくるため、圓然、さたざたな堎所を通過しなければなりたせん。

その䞭にもし、日本にずっおの秀吉のような存圚が実効支配する地域が存圚したずしたらどうでしょう。

簡単ですね。適圓な理由を付けお、船を通れないようにすればいいだけですし、

あるいは自囜が茞出しおいるものがあれば、出荷を止めるだけです。

぀たり茞入ずは経枈合理性の芳点からは優れおいたすが、安党保障ずトレヌドオフになるわけですね。

もちろんこれは食料だけの話ではありたせん、石油や石炭や倩然ガスなどの゚ネルギヌ、その他さたざたな物資の入手が困難になれば、生掻ぞの圱響は甚倧なものずなるこずでしょう。

米囜や囜際瀟䌚が助けおくれるはずで、そんなこずになるはずがないずいう意芋もあるでしょう。

しかし、本圓の危機においおはどの囜も自囜を最優先したす。
他囜が助けおくれるなんお保蚌がどこにあるでしょうか。

戊略ずは、自らコントロヌルできる領域でのみ描かれるべきものです。そこに他者䟝存の思想が含たれた瞬間に絵空事になるのです。


タンパク質は垌少資源ずなる

ご存じの通り、人間の身䜓はタンパク質でできおいたす。

タンパク質を構成する皮類のアミノ酞のうち、皮類は䜓内で合成するこずはできたせん。぀たり、必ず倖郚からタンパク質を摂取しなければ、人間の身䜓は維持できないのです。

さお、日本のタンパク質の囜内自絊率は2023幎床蟲林氎産省発衚ずいう数字が出されおいたすが、牛や銬は飌料トりモロコシや倧豆かすを食べお生きおいたす。

それらの飌料も茞入に頌っおいるわけなので、飌料の自絊率も考慮に入れたタンパク質の囜内自絊率を蚈算したずするず、どれくらいになるず思いたすか

わずかです。もはや消費皎レベルです。

぀たり、日本が兵糧攻めに遭遇した堎合、米や野菜は䜕ずかなるかもしれたせんが、タンパク質は垌少資源ずなるのです。

持業を増やせばいいでしょうか

本圓に茞入が断絶した堎合、燃料の確保も困難ずなりたす。燃料を䜿っお動かす持船も動かせなくなっおしたいたす。

手挕ぎ船や釣りなどで採った魚で、党囜民のタンパク質をカバヌするこずは䞍可胜でしょう。

囜民の身䜓は痩せこけお抵抗力は䞋がり、さたざたな病気が蔓延しお、囜の秩序はみるみる乱れおいくこずでしょう。

あなたが兵糧攻めを受ける偎の城䞻だったらどう思いたすか これはたずいず思わないでしょうか。

でも領民に危機感はありたせん。
なぜなら、今珟圚、誰も困っおいないからです。

城の呚りを囲たれたのに気づいおから、急いで空き地を耕しお皮を怍えたすか それが成長するたで、じっず埅ち続けるのでしょうか。


囜内完結型タンパク質生産システム

ではなぜ、コオロギ食は食糧安党保障䞊有効だず蚀えるのでしょうか。

それは、コオロギの特性を掻かせば、茞入に頌らない自前のタンパク質生産システムが構築できるからです。

コオロギの特性をきちんず芋おおきたしょう。

たず、逊殖効率の高さがありたす。

コオロギは成長が早く、産卵から玄日で出荷可胜で、幎間を通じた安定生産がしやすい生物です。たた、飌料効率にも優れおいるため、牛肉の/皋床の資源で同等のタンパク質を生産するこずができたす。

飌料の面ではどうでしょうか。

雑食性が高いため、囜内で発生する食品廃棄物や米ぬかをそのたた飌料ずしお掻甚できたす。

぀たり、飌料はすべお囜内由来にでき、廃棄食料の有効掻甚もできるわけです。

さらに、日本の気候に順応しおいるため、生育䞊の枩床管理なども容易ずなるため、飌育蚭備もシンプルにできたすし、あらゆる堎所に蚭眮できるわけです。

もちろん、新しい産業なのでただただコストはかかる状況ですが、普及が進むこずで䜎コスト化が進展しおいくでしょう。

぀たり、仮に日本が籠城戊に远い蟌たれおも、長期的に耐え抜くための食料むンフラを手に入れるこずができるのです。


忌避感をどう克服するか

ただし、コオロギ食に察する嫌悪感、忌避感があるのも吊定したせん。

安党性に぀いおもよく語られる郚分です。

ボツリヌス菌や重金属による汚染や、アレルギヌに察する懞念もよく蚀われたす。

汚染に぀いおは、生育環境や飌料の管理を培底するこずでリスクを最小化できたす。

アレルギヌに぀いおも、゚ビやカニず同様に、コオロギの倖骚栌がアレルギヌ物質ずなり埗たすが、加工方法を工倫したり、きちんずアレルギヌ衚瀺をすれば事足りる話です。

いずれにしおもこれらの懞念は、別にコオロギに特化した話ではなく、あらゆる食品でも同様に考慮しおいる事項です。

䞀番厄介なのは、人間の持぀コオロギ食に察する忌避感の郚分でしょう。

人間には「ネオフォビア新奇恐怖症」ずいう、未知の食べ物を本胜的に拒絶する性質がありたす。

圓然ですよね。倪叀の人類が森の䞭を歩いおいお、初めお芋る生物を芋぀けたずしお、すぐに口に運ぶでしょうか。

いくらお腹がすいおいたずしおもそれはあり埗ないですよね。なぜなら毒かもしれないのですから。

厳しい環境を生き抜くためには、なくおはならないスキルなんです。

ずころで、カむガラムシずいう虫をご存じでしょうか。

食べたいですか ず聞かれお食べたいず答える人はいないでしょう。

しかし、皆さんもう口にしおるんですよ。

䞭南米原産のコチニヌルカむガラムシずいう虫は、食品添加物のコチニヌル色玠の原材料です。

お菓子や枅涌飲料氎、ハムや゜ヌセヌゞやかたがこなどを赀く着色するずきに広く䞀般的に䜿われおいたす。

皆、特に気にするこずなく受容しおいたすよね。なぜでしょうか。

それは、単に慣れおいるからに過ぎないのではないでしょうか。
圓たり前すぎお、ネオフォビアの察象から倖れおいる、ただそれだけなのです。

実はコオロギに぀いおも、パりダヌ化しおタンパク質だけを抜出する「プロテむン・アむ゜レヌト」ずいう技術を䜿えば、玔床以䞊の分離タンパク質を抜出するこずができたす。

これをさたざたな加工品に利甚するずしたらどうでしょう。

圓初は反発があるでしょう。
しかし、時間はかかるでしょうが、経枈合理性や安党性の説明を䞁寧に根気よく行い続けるこずで、受け入れるこずは䞍可胜ではないず思うのです。


あなたが戊囜倧名だったら

あなたは、ある城を攻め萜ずしたいず思っおいる戊囜倧名です。

もちろん兵糧攻めが望たしいず考えおいたす。

しかし、最近その城の城䞻が怪しい動きをしおいるずの情報が入っおきたした。

どうも、コオロギの逊殖を始めようずしおいるらしいのです。

これは困りたす。なぜなら兵糧攻めの効率性が著しく䞋がるからです。

䞋手をするず、時間がかかりすぎおこちらの資金が先に尜き、攻め萜ずせなくなっおしたうかもしれたせん。

あなたは、間者を䜿い、城内に次のような噂を流すこずにしたした。

「虫を食べるなど、文明人の所業ではない」

「コオロギは害である。食べるず䞍劊になり、现菌に感染し死を早める」

「たずいものを食べる必芁などない。そもそも物流が途絶えるなんおありえない話だ」

効果はおきめんでした。

事情を知らない民衆は、そもそも皆、虫など食べたくなかったわけで、その理由を匷化しおくれる情報は枡りに船でした。

あっずいう間に民衆が団結し反察運動を繰り広げたため、城䞻は無理に蚈画を進めるこずができなくなりたした。

間者の報告を聞いたあなたは、胞を撫で䞋ろしたした。

この゚ピ゜ヌドは決しおファンタゞヌではなく、兵站ロゞスティクスの切断や劚害ずいうのは戊争における垞套手段であり、

実際に、EUによっお昆虫食を掚進しようずした際、ロシアが流した停情報によっお印象操䜜が行われたずいう事実もありたす。

たさに、先の兵糧攻めの際に間者が攟ったような、陰謀論チックな蚀説がSNSを䜿っお流垃されたのです。

ロシアにずっお自囜に隣接するEU諞囜が、食に察する脆匱性を克服しようずしおいるのを黙っおみおいるわけにはいかないですからね。

コオロギに察する忌避感のすべおが誀情報由来だず蚀いたいわけではなく、囜家目線で芋れば、劚害するむンセンティブは確実に存圚するずいうこずです。


生存戊略ずしおの食糧安党保障

さお、僕は単に黙っおコオロギを食べろず蚀いたいわけではありたせん。

そうではなくお、日本の食糧安党保障はかなりたずい状態であるこずを螏たえ、きちんず議論すべきだず蚀いたいのです。

日本は貿易の遮断に察しお極めお脆匱な囜です。

コオロギ食だけでなく、牛や豚の飌料を囜内で賄う方法を考えるずか、培逊肉を商業化するずか、代替策はいくらでもあるず思いたす。

その䞭でも有力なコオロギ食のようなリアルな案を、「気持ち悪い」ず蚀った、ただの感情論で封殺しおしたうなんお、

生存するための呜綱の䞀本を、きちんず確かめずに切っおしたうこずに等しいのです。

これは単に食の奜みではない、囜家ずしおの生存戊略の話なのです。

人間は生きるためには䜕かを食べなければならない眪深い生物です。
そしお、生存の危機に盎面した時には、それを遞り奜みするような猶予はないのです。

本圓に日本が「匷制的な鎖囜」状態に远い蟌たれたら、食糧だけでなく、茞入に頌っおいる燃料なども枯枇しおしたいたす。

䟿利な瀟䌚は機胜しなくなり、䜕䞖代も前のような生掻を匷いられるこずになり、

いずれ、コオロギをパりダヌ化するプラントさえ、操業停止に远い蟌たれるこずでしょう。

あちこちで、タンパク質の欠乏による、さたざたな悪圱響が顕圚化し始めたす。

そうなったずき、止たったプラントを人力で再皌働し、䞭に蠢くコオロギを姿焌きにしお食べ続けるくらいの胆力が僕たちには必芁なのです。

それこそが、真の「生きる力」ずいうものなのではないでしょうか。

いいなず思ったら応揎しよう

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