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「能天気な自己プロデュース」

彼と付き合い始めた時、周囲の人から
「大丈夫?」「やめたほうがいいよ」
などの大きなお世話な声かけをされました。

​その都度「なぜ?」と聞き返すわたしに、
相手は言葉を濁しながら、
彼に「引きこもり」の時期があったことを理由に挙げました。
それを「失敗」と呼ぶ人さえいました。

無責任な大きなお世話の言葉はわたしには、響くことはありませんでした。

「失敗」とは、
人の傷をえぐることをやめない、
育ちの悪い人たちの人生そのものでは?
と、怒りが湧いたくらいです。

「失敗」と「成功」は、なにをもって判断される?
「勝ち組」「負け組」は、なにをもって決定される?

人生において、
「自分は出遅れた」と自覚して、その後の努力で思春期の人間関係を上書きした彼はいま、経営者です。

嫌な人と優しい人の数を比べたら圧倒的に
嫌な人の方が多い人生です。
でも、彼は努力をやめなかった。

「嫌な人と同じ土俵にのらない」ために
「能天気」を武器に変え、
のらりくらりと嫌な言葉から身を隠し、
残りの人生を歩き始めました。

そんな彼の大きな変化は
「他責」をやめると覚悟したこと。

全ては「自己責任」と強く自分に言い聞かせた彼は、嫌な思い出も抱えたままいまも人生を歩いています。

時々顔を出す繊細さは優しさに変わります。

一緒に住んでいれば勝ち気なわたしとは意見の食い違いも出てきます。

わたしも彼も対話をすることを拒んだ時期がありました。
今は、「対話」の重要性を理解しています。

同時に「話しても無駄な人」とは関わらない方法も身につけました。

人生に失敗はありません。
全てが経験です。
少ない経験より、
多い経験のほうが後に役立つはずです。

もしも、失敗になるのなら、
それは、自分が自分を諦めた時です。

どんなに傷付いた過去があっても、
それを理由に努力をしなければ、
過去を失敗として、背負わねばならない時がくるかもしれません。

はじめの一歩を勇気をもって踏み出せば、
味方を見つけることができます。
それが、どんなに小さな一歩でも…

「能天気」なふりなのか?
ほんとに「能天気」なのか?
最早、それすらわからないくらい
「のんき」な彼を見ながら

「自己プロデュース」って大事だなと思いながら、毎日は続いていきます。

涼鈴suzu



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