1|目指せパハールガンジ【インド旅】
ここからはじまるインド旅
初日
5日後までに、
・パキスタンとの国境沿いにある街 ジャイサルメールに行く
・ラクダに乗って砂漠に行く
それ以外、何も予定は決まっていない。普段みっちり予定を立てて旅をする私にとって、今回の旅は新しい自分に気づく旅。
インド初日、騙されるのは当たり前、女一人で歩くのは危ない、感染したら命に関わる病気がある、そんな情報に怖さを抱いている自分がいる。
そんな自分が、10日後にどんな景色をみて、何を考えているのか、全く想像がつかない。
そして、ひとりではできない経験、見れない景色、知ることができない視点があることも知っている。
だから今回もまた、「海外ひとり旅ができるようになりたい。」そんな人たちと現地で出会って旅をするタビイクで、インドを旅する。
夜、デリーの空港に到着して一晩。初めて空港で出会うメンバーたちと合流して、ベンチで朝を迎える。
「あれ、去年行ったタイの空港と変わらない?」
空港ロビーは、思いがけずゆったりできる。まだ怖いと思っているインドの地で、寝ている自分に驚く。
空港を出た瞬間
集合時間、いよいよ今回の旅が始まる。
「これがインド!なのか?」
空港のエントランスを出て、まず目についたのは見慣れたコーヒーショップに、KFC、ゴミも落ちていない整ったターミナル。日本でインドカレーを食べに行ったときのような、インドを思わせる匂いもない。
インドに来た!という実感はまだあまりない。
私がイメージしていたインドはどんなところなのか。

スマホなし旅のスタート!目的地はどこ?
まずは、メインバザール、パハールガンジを目指す。ルールは、ひとつ。スマホ使用禁止。
海外に行ったらネットが使えるところばかりではない。充電がなければスマホは使えない。
そんなこともあるから、インドでスマホを使わずに自力で目的の場所にたどり着く経験をしてみる。
これから目指すのはどんな場所なのか?
どうやったらたどり着けるのか?
スマホがないから分からない...
まずは近くにいるインド人に聞いてみる。が、今の私には、伝わる英語を話せる自信はない。でも聞かないことには始まらない。
質問したら答えてくれるインド人はどんな人なのか?キョロキョロしてると、ほとんどの人が目を合わせてくれる。その中でも歩みを緩めてくれる人に絞って声をかけてみる。
1か月半、ワーホリに向けて英語を準備していた成果。どこに行きたいのかは伝わったみたい。
でも何を言っているのかわからない。とりあえず下に降りて電車に乗れと言っているらしい。
そしてやっと聞き取れたバザールの名前は「チャンデニーチョ」しかし、これがあっているかはスマホがないから分からない(笑)

電車に乗る
さあここから電車に乗って一歩進む。
まずは切符を買う。これはタイでやったことがある。行きたい場所を言えば買えることは分かっている。
窓口に並んで、『ニュー・デリーに行きたい』そう伝える。紙幣を見せると隣に行けと。
なぜ???でも他のメンバーも同じように隣に行けと言われる。
よく見たら書いてあった。
「UPI ONLY」
分からないけど、たぶん現金は使えないらしい。
英語が分からず、3人も4人も同じことを繰り返してごめんなさい。そんなことを思いながら、インド都市部は進んでいることを実感する。
電車は簡単、あとは目的地で降りるだけ。ニューデリーの案内を聞き逃さなければたどり着けるはず。

ずっと道案内してくれるインド人
ニューデリーに着いた。ここからメインバザールを目指す。でもここからどれくらい離れた場所にあるのか、歩いていけるのかも分からない。
声をかけたお兄さんが、良い人だった(と思う。)ついてくるように言われて駅の出口に向かって歩いていく。
本当についていっていいのだろうか、騙されている可能性は?言葉には出さないが疑っている自分がいる。
でも今はまだグループ旅。インドがどんな場所なのかもわかっていない。ひとまず、お兄さんに素直について行ってみる。けれど、向かった先が違ったらしい。周りに聞いてまで案内しようとする。
後で聞いた話、インド人は「分からない」と言わないらしい。だから、分かる人に聞いてまで教えてくれるか、もしくは、テキトーなことを言って惑わしてくるらしい(笑)
「これがインドだ」最初に感じた瞬間
無事、駅から地上へ降り立った。空港から離れたインドの中心部。教えてもらった通り、階段へ向かう。
一歩駅を出ると、
道の脇にはゴミが散乱、クラクションが鳴り響く道路、危なそうな犬がその辺で寝ていて、人もその辺で寝ている。
空港からちょっと出ただけの場所は整いすぎていたらしい。私がイメージしていたインドは、この雑多な感じ。この景色を自分の目で見てみたかった。そこで初めて、インドを感じた。

目的地到着、こんなイージーでいいの?
ここに来る前、人に騙される、犯罪、命に係わる感染症、私はそれらが怖かった。でも実際にインドに行ったことがある友人に話しを聞くと、インドの面白さを語る。
ネットや本からの影響で、自分の中に作られたインドに対するネガティブなイメージ。でも実際のインドは違うのかもしれない。自分の目で見て、実際に経験してもいないのに、思い込みで世界を決めつける自分にはなりたくない。そんな思いで、怖いと思っているインドに飛び込んだ。
そして実際、インド人聞けばみんな「こっちだよ」と先導して案内してくれる。インドってこれが当たり前なのか?空港を出て1時間。人の優しさに触れて、インドに対するイメージががらりと変わる。
そんなこんなで、いろんな人に導かれて目的地メインバザールへ到着。「インドこんなに簡単でいいの?」そう思いながらも、インド初チャイで乾杯して、メンバーと第一ミッション達成を祝う。

まだ殻を破れていない、一歩引いて見ている自分がいる。
スマホなしで目的地にたどり着いた。数人には自分から話しかけて、行き方を聞いた。
でも、まだ10人のメンバーで動いている。他のメンバーがインド人としゃべって、前を歩いて、それを後ろで見ている自分。
海外に行くと日本にいる時の自分じゃなくなる。それを知っているからこそ、まだインドという地で殻を破れていないと分かる。そして周りと比べて、いらん負けん気を感じて、一歩踏み出せていないことにいらだっている自分が、まだそこにいた。
