芋出し画像

芖点を10cm䞋げたら、䞖界が別物だった話

最近のnoteはずいうず、

「コンビニでおにぎりを買ったら、なぜか家に垰るたでにおにぎりの存圚を忘れおいた」

ずか、

「掗濯物を干したのに、干したこずを忘れお二回掗濯した」

ずか、

そんな感じの日垞のどうでもいい話ばかり曞いおいたした。

いや、本圓にどうでもいいんです。

本人ですら翌日には忘れおいるレベルです。

でも今日は久しぶりに写真の話をしようず思いたす。

仕事柄、私は平塚垂の写真通スタゞオサミットで毎日カメラを持っおいたす。

するず時々聞かれるんです。

「なんで写真撮るんですか」

ず。

これ、意倖ず難しい質問なんですよね。

綺麗な景色を残したい。

家族ずの思い出を残したい。

誰かに認められたい。

䜜品を評䟡されたい。

きっず写真を撮る理由っお人それぞれあるず思いたす。

党郚正解です。

ただ、私の堎合は少し違いたす。

私の欲求はものすごく単玔です。

「撮りたい」

なんです。

「なぜ撮りたいの」

じゃないんです。

先に「撮りたい」が来るんです。

腹枛った。

眠い。

トむレ行きたい。

撮りたい。

だいたい同じカテゎリヌです。

脳のどこかに「写真欲」があるんじゃないかず思っおいたす。

たぶん医孊的には存圚したせん。

あったら病名は

「慢性シャッタヌ症候矀」

でしょうか。

症状はカメラを芋るず元気になる。

重症化するずレンズを眺めながらニダニダする。

かなり怪しいです。

でも実際そんな感芚なんです。

だから䌑日に公園ぞ行っおも、

「今日は䜕を撮ろうかな」

ではなく、

「ずりあえず撮ろう」

なんです。

写真を撮る人には分かるかもしれたせん。

目的地より先にシャッタヌがあるんです。

たぶん犬が散歩に行く感芚に近いです。

理由はない。

行きたいから行く。

撮りたいから撮る。

そんな感じです。

先日も柎犬ず公園を散歩しおいお思ったんですが。

人っお普段、自分の芖点でしか䞖界を芋おいないんですよね。

圓たり前なんですが。

䟋えば䞊の写真。

普通に立っお芋た景色です。

芝生があっお朚があっおベンチがある。

誰が芋おも公園です。

異論は認めたせん。

公園です。

ずころが少しだけ暪を芋る。

それだけで景色は党然倉わりたす。

ベンチが䞻圹になる。

朚々の存圚感も倉わる。

空ずの距離感も倉わる。

同じ堎所なのに別の䞖界です。

さらにもっず芖点を䞋げるず、

ベンチの板がどヌん

芝生がどヌん

遠くの朚々がふわヌっ

ずなりたす。

もはやベンチ目線です。

もしベンチに人栌があったら、

「い぀も座られる偎の気持ちを知っおほしい」

ず蚀うかもしれたせん。

知らんけど。

さらに朚の枝の䞋から芋䞊げる。

するず今床はたた別の䞖界が珟れたす。

緑の倩井。

広がる芝生。

珟実なのに少し幻想的。

同じ堎所です。

移動距離は数メヌトルです。

でも䞖界芳はたるで違う。

これ、写真の技術的な話でもありたす。

広角レンズは空間を広く芋せたす。

ロヌアングルは被写䜓を倧きく芋せたす。

人間の芖線より䜎い䜍眮から撮るず非日垞感が生たれたす。

逆に高い䜍眮から芋るず俯瞰的になり、党䜓像が芋えたす。

写真っお実は「䜕を撮るか」より、

「どこから芋るか」の方が倧事だったりするんです。

そしおこれ、

人生にもそのたた圓おはたる気がするんです。

私たちは毎日同じ景色を芋おいたす。

同じ職堎。

同じ䞊叞。

同じ同僚。

同じ家族。

同じ仕事。

するず脳は勝手に結論を䜜りたす。

「あの人はこういう人」

「この仕事は぀たらない」

「自分には向いおいない」

䟿利なんですけどね。

脳も省゚ネしたいので。

でも時々、その固定芳念が匷すぎるこずがありたす。

本圓は楜しいこずなのに苊痛に感じたり。

本圓は優しい人なのに嫌な人に芋えたり。

本圓は成長しおいるのに䜕も倉わっおいないず思ったり。

それっお立ったたた景色を芋続けおいる状態に少し䌌おいたす。

しゃがんでみる。

芋䞊げおみる。

少し暪にずれる。

それだけで䞖界は倉わるんです。

写真を撮っおいるず、それを䜕床も経隓したす。

だから私は写真が奜きなんだず思いたす。

そしおさらに面癜いのは、

写真は珟実を写すだけではないんです。

ここが誀解されやすいずころです。

カメラは蚘録装眮。

確かにそうです。

でも写真はそれだけじゃありたせん。

光を操る。

色を倉える。

コントラストを倉える。

露出を倉える。

珟実には存圚しない䞖界芳を䜜り出せる。

写真家は嘘぀きです。

もちろん良い意味で。

「こんな䞖界が芋えたら面癜いよね」

を圢にする仕事でもありたす。

目では芋えない色。

目では芋えない空気感。

目では芋えない感情。

それらを技術ず想像力で珟実に匕っ匵り出しおくる。

写真の線集をしおいる時なんお、

もはや料理人です。

塩を少々。

圩床を少々。

コントラストをひず぀たみ。

やりすぎるず事故です。

気付いたら芝生が蛍光緑になっおいたす。

朚が宇宙人みたいになりたす。

経隓者は静かにうなずいおください。

でも、そのギリギリを探すのも面癜いんです。

珟実ず想像の境界線。

写真にはそれを自由に行き来できる魅力がありたす。

だから私は今日も撮りたす。

理由は盞倉わらずありたせん。

いや、あるのかもしれたせんが、ただ分かりたせん。

ただ䞀぀蚀えるのは、

撮りたいから撮る。

それだけです。

そしおもし最近、

仕事が぀たらないなずか、

人間関係が面倒だなずか、

毎日倉わり映えしないなず思っおいる方がいたら、

写真じゃなくおもいいので、ほんの少しだけ芖点を倉えおみおください。

立ったたた芋おいた景色をしゃがんで芋おみる。

い぀も通る道を䞀本倉えおみる。

苊手な人の良いずころを䞀぀探しおみる。

それだけで案倖、

䞖界は別の顔を芋せおくれるかもしれたせん。

少なくずも公園のベンチは教えおくれたした。

「䞋から芋る䞖界も、なかなか悪くないですよ」

ず。

  たぶん蚀っおたせんけどね。

でも写真を撮っおいるず、

そんな声が聞こえおくる気がするんです。

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