南さつま 丸木崎 こがねの翼に 希望を乗せて 【写真詩】
見上げて この茜の大空を
遠い日々の夢を背負い
終りのない旅へ羽ばたく
そう あなたにまた逢うために
私は 今 生きている

明日もしれぬ心の旅人
岬に立つ孤高の老いた迷い人
飛立つ時を 再び 帰らぬ 旅へ
やがて来る命の舟を待っている
闇に揺れる岩影に 迷いこんだその心
勇気という名の翼に乗り換えて
光の向こうへ 無くした時に逢いに
風の詠よ 黄昏よ ためらいの海よ
この世でたったひとつの 命を削りながら
自由という名の風に向かって
終りのない旅 希望だけを道づれに
突き抜けるような開放感に
黄金色の空を舞う
夢を憧れで終わらせずに
命の舟を 先導する導き手に
たそがれ老人のつぶやき
ー後書きー
一枚の写真から 追憶の逃避行という名の旅…
鹿児島防津丸木崎からの夕景はまさに「南さつま海道八景」を代表する絶景です
黄金色に染まる海と 岩礁のシルエット そしてそこを悠々と茜の空 舞う鳥の姿は 見る者の心を遠い過去へと誘うような 深い情緒に満ちています
この地は日本神話の舞台です 桜の花のように美しい絶世の美女 ニニギノミコト しかし儚い命の象徴である女神が 歩いたかもしれないこの浜辺に沈む夕日は 命の輝きと 移ろいゆく時間の美しさを教えてくれているようです
果てしない波の向こうから 布教の為に盲目の高僧が(唐の僧 鑑真和上)12年という歳月をかけて ついに日本上陸を果たした地 その後日本の歴史に深く足跡を残しました
その祈りが溶け込んだ海を一羽の孤高の翼が 過去から未来へと繋ぐように
希望を乗せて羽ばたいていきます
