エレファントカシマシと中卒
こんにちは!シン工藤と申します。
めっちゃ引きこもって、16歳で吉本に入った中卒です。
タイトルにもありますが皆さんはエレファントカシマシというバンドをご存知でしょうか?
名前は聞いたことある、「今宵の月のように」は知っている。
椎名林檎さんとの「獣ゆく細道」で知った等。
様々な方がいると思います。
僕はこの「エレファントカシマシ」というバンドを中学生の時からずっと聴き続けています。
人生で1番聴いているバンドで間違いないと思います。
エレファントカシマシとの出逢いは、父親が車の中で「悲しみの果て」という曲を流していた。
その歌は一瞬で思春期の少年の心を鷲掴みした。
「これ誰?」
声変わりもしていない少年は生意気な口調で父に尋ねた
「エレファントカシマシっていうバンドだよ」
ハンドルを握りながら父は答えた
「あっそ」
僕は、思春期特有の別に興味無いけどね感を出したキモ返事をした。
………。
……。
…。
会話が終わってしまった
完全にミスった
思春期特有のキモ返事をしたせいでエレファントカシマシの情報をこれ以上聞き出す事が出来なくなってしまった。
車のスピーカーは次から次へと曲を流し続ける。
おい!この曲もいいじゃないか!
また次の曲もいいな!
この曲名を知りたい。アルバム名を知りたい。
ただ思春期のキモ感情が父に尋ねる事を拒む。
当時はスマートフォンが無く、現代のようにネットで調べるという行為が難しい。
この機会を逃してしまったらエレファントカシマシに2度と出会えないかもしれない。
勇気を出せ少年よ!
キモ感情に打ち勝ち、父にアルバム名を聞くんだ!
その時、父は口を開いた。
「悲しみの果てって曲だよ」
!?
僕は動揺した。
心の中を読まれたのか?
聞いてもいないのに1番欲しかった情報を提供してくれた。
それと同時に確かに歌の中で悲しみの果てってかなり言ってたもんなとも思った。
「なんてアルバム?」
思春期キモガキは勇気を出した
「ココロに花ってアルバムだな」
父は答えた
「あっふ〜ん」
僕はあっそとふ〜んのキメラ返事を返した
これがエレファントカシマシとの出逢いでした。
このバンドはメジャーデビューしてから35年以上も同じメンバーで活動している大ベテランだ。
しかし売れるまでにかなりの時間がかかっているのです。
デビューこそ早かったがCDが全く売れず、事務所をクビになっています。
今のイメージだとボーカルの宮本さんは支離滅裂な言動と頭を掻きむしり大暴れしている愉快な印象がありますが、デビュー当時のエレファントカシマシは超恐いです。
曲は尖りまくっていますし、ライブに来たお客さんを全員をイスに座らせて曲中に歓声や手拍子をしたらブチギレていたそうです。
僕も実際に昔のライブ映像を観たことがあります。
サイズが合っていないブカブカのスーツを着て舞台に上がり、ふらふらと客席を睨みながら小さい声で何かブツブツ言っている。
音量を大きくしてよく聞いてみると「コ◯すぞこのヤロー」って言ってた。
どうして!?と僕は思った。
そんな尖り倒した活動をしていたので一部の熱狂的ファンはいたがCDは売れず事務所をクビになってしまったのだ。
クビが決まり最後に出した曲が「この世は最高」という皮肉たっぷりな曲名なのが堪らなく良い。
そしてメジャーからインディーズに転落してしまった。
そこから小さなライブハウスでの活動が始まった。
これは精神的にめちゃくちゃキツいと思う。
ルミネやNGKの本公演に出ていた芸人がすべっているからとクビになり、中野twlや下北gripから頑張ってくださいと言われている様なものだ。
そんなどん底のインディーズに落ちた時に産んだ曲が「悲しみの果て」だそうてす。
歌詞は各々で調べて欲しいが、辛い地獄の状況でこんな希望に向かっていく曲を書き上げてしまうのがあまりにも美しすぎる。
そしてその曲がスカウトの目にとまり、新たな事務所から再デビューが決まった。
その1発目のシングル曲はもちろん「悲しみの果て」で初めてスマッシュヒットを記録したそうです。
そんな泥臭い背景もあり、男くさい世界観を持っているエレファントカシマシが好きで堪らない。
中学生時代の車の中で好きになったエレファントカシマシ。
好きになってから20年は経ったのか?
3年前、僕は初めてエレファントカシマシのライブを観に行った。
エレファントカシマシ35周年ツアーというものだった。
僕が産まれる前から活動しているんだ。
あの日の車中では「悲しみの果て」しか知らなかったが今は全ての曲を知っている。
生で聴きたい曲は山ほどある。
でもやはり、あの時知った「悲しみの果て」は聴きたいな。
そんな事を思いながら開演を待っていると客電が落ち、有明アリーナは静かになった。
会場にある大きなモニターに35年の歴史を詰め込んだOPVが流れる。
その映像が終わるとエレファントカシマシの4人が登場して1曲目Sky is blueの演奏が始まった。
かっこいいが過ぎるぞ…
そして1曲目が終わると直ぐに2曲目ドビッシャー男が始まった。
かっこいいが過ぎるぞ…
そして3曲目。
人生で1番聴いているであろうあのイントロが流れてきた。
悲しみの果てだ
ちょっと早くない?
ライブが開演してから15分足らずで1番思い入れのある曲が来た。
僕は男たる者、外で涙は見せるものじゃないと教育を受けてきた。
泣いてたまるか
2分30秒程の短い曲だ。
堪えるんだ。
もちろん号泣した
あの短いイントロ中に涙が流れていた。
初めてのエレファントカシマシのライブは最高だった。
合計28曲も演奏していたらしい。
人生の走馬灯に間違いなく出てくるであろう最高の3時間だった。
ライブが終演して僕はスマートフォンを取り出した。
あの時、僕にエレファントカシマシを教えてくれた父親にライブを観に行ったと報告する為だ。
「今日、エレファントカシマシのライブ観に行ってきたわ!本当に最高だった」
あの時、あの車の中とは違い素直な気持ちを父に送った。
父から返事がきた。
