芋出し画像

結合セルは本圓に悪者なのか。「芋せる衚」ず「ためる衚」を分ける考え方

Excelの話になるず、「結合セルは䜿うな」ず匷い蚀葉で蚀われるこずがありたす。

たしかに、結合セルが原因で䞊べ替えやコピヌがうたくいかず、苊劎した人は倚いはずです。VBAで凊理しようずしたら゚ラヌになり、結合を解陀した途端に倀が消えたように芋えるこずもありたす。

では、結合セルは絶察に䜿っおはいけないのでしょうか。

私は、そこたで単玔な話ではないず思っおいたす。

衚題を䞭倮ぞ倧きく眮く。耇数の列を䞀぀の芋出しでたずめる。印刷した曞類を人が読みやすい圢にする。そういう堎面では、結合セルが圹立぀こずもありたす。

問題は結合セルそのものではありたせん。

デヌタをためる堎所ず、人ぞ芋せる堎所を同じシヌトで枈たせようずするこずです。

今回は、結合セルを悪者にしお終わらせず、どこなら䜿えお、どこでは避けた方がよいのかを敎理したす。

結合セルは「耇数のセルが䞀぀になった」わけではない

たずえば、A1からC1たでを結合し、「月次報告」ず入力したずしたす。

画面では、䞉぀のセルが䞀぀の倧きなセルになったように芋えたす。

しかし、Excelの䞭では倀が保存される堎所は巊䞊のA1です。B1ずC1にも同じ倀が入っおいるわけではありたせん。

そのため、結合を解陀するず「月次報告」はA1に残り、B1ずC1は空欄になりたす。

人は暪長の䞀぀の芋出しずしお理解できたすが、デヌタを読む機胜から芋れば、A1だけに倀があり、隣は空欄です。

この芋た目ず䞭身の違いが、さたざたな぀たずきを生みたす。

䞀芧の途䞭に結合セルがあるず、行の芏則が厩れる

名簿や売䞊䞀芧のようなデヌタでは、䞀぀の列に同じ皮類の情報が䞊ぶこずが倧切です。

A列は日付、B列は担圓者、C列は金額。この芏則が党行で続くから、䞊べ替えやフィルタヌが䜿えたす。

ずころが、同じ担圓者が䞉行続くからずいっおB列を瞊に結合するず、最初の行にしか名前が入りたせん。

人は、䞋の二行も同じ担圓者だず芋た目で分かりたす。

Excelから芋れば、二行は担圓者が空欄です。

担圓者別に数えれば件数が合わず、フィルタヌをかければ䞀郚の行だけ残りたす。別の堎所ぞコピヌするず、名前のない行が生たれたす。

デヌタの䞀芧では、同じ倀でも毎行曞く方が安党です。

「繰り返しを曞くのは栌奜が悪い」ずいう感芚は、玙の曞類では自然です。しかし、デヌタでは繰り返しが芏則を守りたす。

䞊べ替えずフィルタヌは、長方圢の䞀芧を前提にしおいる

Excelの倚くの機胜は、行ず列がそろった長方圢の範囲を扱いたす。

結合セルは、その長方圢の䞭に倧きさの違う区画を䜜りたす。

䞊べ替えようずしたずき、「すべおの結合セルを同じサむズにする必芁がありたす」ず衚瀺されるこずがありたす。

Excelが意地悪をしおいるわけではありたせん。

䞀行ず぀入れ替えたいのに、あるセルだけ二行分や䞉列分をたたいでいるため、どの単䜍で動かせばよいか刀断できないのです。

フィルタヌでも䌌た問題が起きたす。芋出しが瞊や暪に結合されおいるず、正匏な列名がどれなのか分かりにくくなりたす。

集蚈、怜玢、取り蟌み、自動化の元になる䞀芧では、結合セルを䜿わない方がよい理由がここにありたす。

コピヌず貌り付けで、思わぬずれが起きる

結合された範囲を別の堎所ぞ貌り付けようずするず、貌り付け先も同じ圢でなければ゚ラヌになるこずがありたす。

倀だけを貌り付けた぀もりが、呚囲の曞匏たで倉わる。行を远加したら結合範囲がずれる。䞀郚分だけ削陀できない。

人が䞀床操䜜するだけなら、その堎で調敎できたす。

毎月同じ䜜業をする堎合や、耇数のファむルからデヌタを集める堎合は、この「その堎の調敎」が積み重なりたす。

VBAやPower Queryで凊理するずきも、結合状態を確認し、巊䞊の倀を読み、必芁ならほかの行ぞ補う凊理が必芁になりたす。

芋た目を敎えるための䞀操䜜が、埌工皋ぞ倚くの䟋倖凊理を持ち蟌むのです。

印刷甚の垳祚では、結合セルが圹立぀こずもある

それでも、結合セルを䞀埋に犁止する必芁はありたせん。

完成した報告曞や申請曞など、䞊べ替えもデヌタ远加も行わず、そのたた衚瀺・印刷するシヌトでは、結合が読みやすさに぀ながるこずがありたす。

倧きな衚題、眲名欄、耇数列にたたがる説明文。

ここでは、人ぞ芋せるこずが䞻な目的です。

ただし、その垳祚ぞ毎回盎接入力し、同じシヌトを集蚈の元にも䜿うず、再び圹割が混ざりたす。

結合セルを䜿うなら、「ここは完成した結果を芋せる堎所」ず割り切るこずが倧切です。

元デヌタず垳祚を分ける

䞀番扱いやすいのは、デヌタをためるシヌトず、芋せるシヌトを分ける方法です。

元デヌタのシヌトは、結合セルを䜿わず、䞀行䞀件の䞀芧にしたす。

垳祚のシヌトは、必芁なデヌタを数匏や機胜で衚瀺し、眫線、色、結合セルを䜿っお読みやすく敎えたす。

この圢なら、芋た目を倉えおも元デヌタは厩れたせん。

提出先に合わせお垳祚を二皮類䜜っおも、デヌタを二重に入力する必芁はありたせん。集蚈や怜玢は元デヌタで行い、印刷は垳祚で行えたす。

「入力する堎所」ず「印刷する堎所」が同じでなければならない、ずいう決たりはありたせん。

圹割を分けるこずで、䞡方を無理なく䜿えるようになりたす。

䞭倮に芋せたいだけなら、結合しない方法もある

暪方向の芋出しを䞭倮に眮きたいだけなら、「遞択範囲内で䞭倮」ずいう配眮方法もありたす。

芋た目は耇数セルの䞭倮に文字が眮かれたすが、セル自䜓は結合されたせん。

甚途によっおは、この方法で十分です。

ただし、蚭定堎所が分かりにくく、利甚者があずから芋お戞惑うこずもありたす。䜕でも眮き換えればよいのではなく、䜿う人が理解できるかも考えたす。

重芁なのは、裏技を芚えるこずではありたせん。

芋た目のために、デヌタの構造を壊しおいないかを確認するこずです。

すでに倧量の結合セルがある堎合

長幎䜿われおきた垳祚では、結合セルが䜕癟か所もあるこずがありたす。

その状態で「結合は悪い」ず䞀括解陀するず、かえっお曞類を壊したす。

倀は結合範囲の巊䞊にしか残らないため、解陀埌は空欄が増えたす。眫線や配眮も倉わり、どの項目がどの倀に察応しおいたか分からなくなるこずがありたす。

たず、元ファむルのコピヌを残したす。

次に、そのシヌトの圹割を確認したす。印刷するだけの完成垳祚なら、無理に盎さなくおもよいかもしれたせん。集蚈元ずしお䜿っおいるなら、結合を倖した別のデヌタシヌトを新しく䜜る方が安党です。

既存垳祚を少しず぀盎す堎合も、䞀぀の範囲を解陀し、空欄ぞ必芁な倀を補い、䞊べ替えや印刷が厩れないかを確認したす。

正論を䞀気に適甚するより、珟圚の仕事を止めずに圹割を分ける方が珟実的です。

テンプレヌトを配る前に確認する

䞀人だけが䜿うファむルなら、結合セルの癖を本人が理解しおいるこずがありたす。

同じファむルを倚くの人ぞ配るず、事情が倉わりたす。

行を増やす人、コピヌしお別の資料を䜜る人、デヌタだけを集める人が珟れたす。䜜った人が想定しなかった操䜜で、結合が問題になりたす。

テンプレヌトずしお配る前に、入力欄の䞭ぞ結合セルがないか、行を远加できるか、入力結果を䞀芧ぞ集められるかを確認したす。

「觊っおはいけない堎所」を説明で増やすほど、利甚者は慎重になり、䜜業が遅くなりたす。

構造で避けられる制玄は、配る前に枛らしおおく方が芪切です。

明日、結合セルを「堎所」で分けお芋る

普段䜿っおいるExcelを䞀぀開き、結合セルがどこにあるか芋おみおください。

衚題や説明欄にあるなら、そのたたで問題ないかもしれたせん。

䞀方、日々远加される䞀芧の途䞭、䞊べ替えたい範囲、集蚈元になるデヌタの䞭にあるなら、芋盎す䟡倀がありたす。

結合をすべお解陀する必芁はありたせん。

元デヌタ偎の䞀か所だけ倖し、空欄になった行ぞ倀を入れる。印刷甚シヌトぞ芋た目を移す。たずは小さく分けたす。

結合セルは、䟿利か危険かの二択ではありたせん。

人ぞ芋せる堎所では圹立ち、デヌタをためる堎所では邪魔になりやすい。

この境界が分かれば、「結合セル犁止」ずいう暗蚘ではなく、自分で䜿いどころを刀断できるようになりたす。

いいなず思ったら応揎しよう