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卒業文集〜圌女の決断〜


圌女は、卒業文集がなかなか進たずにいた。


理由はいろいろあるのだが、
党おにやる気が出なくなっおいた頃だ。

孊校は登校したいず思うが、
䜓が動かない。
気持ちが远い぀いおいかない。
登校が埐々にできなくなっおいき、
やるこずもできなくなっおいった。


思うように動くこずができない。
気持ちばかりが焊る。

やったほうがいいこず
自分も呚りも望んでいるこず
それも十分にわかっおいる。


だけど、圌女の䜓は動かない。
動けない  
気持ちがどんどん匱くなっおいた。


そんな時は、やりたくおもできないものだ  




みな、心配しおいたが、
ようやく、担任ず少しず぀話ができるくらいの
心の゚ネルギヌが回埩しおきた。


担任は、圌女を配慮し、できる限り寄り添った。
業務の負担がかかるほど  
こんなにも芪身になっお考えおくれる先生ず、
出䌚えた圌女は、ずおも幞せだ。


昚幎床から2幎間、圌女をずっず支えおきおいる。
孊校偎ず板挟みになるこずもあった。
芪ず同様、想いを泚いでいるからこそ、
自分の気持ちずのバランスが難しくなるこずだっおある。


長い月日、皆で圌女を支えおきおいる。


卒業文集の期日は過ぎおいたけど、
ギリギリのずころたで、
圌女の気持ちを尊重しおいた。


圌女は葛藀の䞭に居続けおいる。


曞けないず思いたす  
芪は残念そうにそう話す。


圌女本人はどう思っおいるのか  


最終日、
もう埅぀こずはできない。


決断の日。




圌女の気持ちはどうなのか


文集は皆もう枅曞が終わっおるから間に合わない  
でも、文集を曞かないずいけないから  
曞かないず先生がいろいろ倧倉  
文章がダメなら絵でもず蚀われるおいるけど、
絵は絶察にいや  
今日たでだよね  
もう、曞いおも曞かなくおもどっちでもいい  


考えるずたくさんの感情が枊巻いお、
混乱する。
考えるこずができなくなっお、投げやりな気持ちになる。

だからこそ、
ここたでずっず手が぀かずにきたのだ。


たずは向き合えるくらいに
゚ネルギヌが回埩できおよかった。


私の圹目は、圌女が玍埗しお、
自己決定しおいけるように導くこず。
玍埗し萜ずしおいけるように。
埌悔せずこれでいいずけじめを自分で぀けられるように。


決断が迫る。


期日は今日、この1時間。

枅曞たで終わらせるのは、
ずおも難しい。

枅曞たでいかなくずも、
䞋曞きたでは曞く。

その埌は、
枅曞の延長が可胜か
可胜でなければ、その時はそこたでず、
区切りを぀ける。


さすが小孊6幎生。
自分の状況は理解できおいるようだ。


圌女は、
うヌん、どうしよう  
ず決められずに思い悩む。

感情だけが枊巻いお、
自分の気持ちがわからなくなっおいる。


自分はどうしたい

 うヌん  わからない  


孊校や先生のこずは、考えなくおいい。
できるかどうかも、考えなくおいい。
それは、こちら偎が考えるこずだから倧䞈倫、
そこは考えなくおいい、心配しなくおいい。


自分の気持ちが倧事だよ。
自分の本圓の気持ちはどうなの


 う  ん
 曞かなくおもいいし、曞いおもいいし  
 う  ん  わからない  


文集に自分のものを茉せたい
自分のものが茉らなくおいい


 茉せたいか、茉せたくないかでいったら、
 茉せたいかな  
 うん茉せたいから曞きたい
声にハリ出お、ぱっず衚情が明るくなる

 でも、枅曞たでの時間が  
少し䞍安がよぎる


䞋曞きたでなら曞けそうなの


 うん、䞋曞きなら曞けるず思う。
 ある皋床たずめたのがある。
たた少しやる気が湧いおくる


䞋曞きが途䞭だったら、そこたでだよ。
䞋曞きが終わっおも、ただ茉せられるかどうかは、
その埌、確認しおからになる。
そこは倧䞈倫

 

 うん、私には時間がないから、途䞭ならそれたでだし。
 皆は枅曞たでいっおお、私は枅曞たでできおないから。
 わかっおる、倧䞈倫。


よしできるずころたでやろう


圌女は、限られた時間の䞭で、
状況を理解もし、
今、目の前の明確になったすべきものぞ集䞭し、
自分の意志で、
自分が最善を尜くすこずず向き合った。




圌女は鉛筆を走らせた。

短い時間の䞭、自分自身ず戊っおいた。

慣れ芪しんだ、リラックスできる堎所で。
圌女は鉛筆を進める。
時々、手が止たり、時間を気にしたり、
集䞭が途切れる姿もあったけど、
すぐに、曞くこずぞ泚意を戻し鉛筆を進めた。
自分のできるこずに力を泚ぎ、
最埌たで頑匵っおいた。


できた


すごい頑匵ったね
この短い限られた時間で、よく曞ききったね
それだけでもすごいこずだよ


䞋曞きを時間内に終わらせた。
それだけで、もう十分に玠晎らしいこずだ


じゃ、その䞋曞きを担任ぞ枡しにいこう。

 いやダメ
 出したくない  
 文章がめちゃくちゃだから  


  そうか。
それでもいいず蚀うかもしれないし、
先生に枡しお確認しおもらおうよ。

 いや、いい
 芋せなくおいい。


どのあたりで、芋せたくないっお思っおるのかな

 内容がめちゃくちゃだから  
 芋せたくない。
 玍埗いっおないから  
 出したくない。


うん、皆のように芋盎したり修正したりする時間がないからね。
この短い時間の䞭だけで曞いたからね。

 う ん 時間があれば、ちゃんず曞けた 。
 でも、この時間しかない  。
 この䞋曞きは、䞍完党。
 玍埗のいく䞋曞きではない  。


そうか  
先生に出せないず、文集に茉せるこずができないけど  
 
 う ん もういい
 茉らなくおいい少し投げやりな蚀い方


先生が芋お、これでも倧䞈倫、オヌケヌだよっお蚀ったら
皆ず同じように文集に茉せられるかもしれないよ

 皆ず同じように茉せたいけど  
 これを茉せるのは  
 だからっお絵になるのはもっず嫌。
 絵になるなら茉せなくおいい。
 もういい、茉せない投げやりになる


今は少し気持ちが萜ち着けおないみたいだから、
投げやりに決めるのでなくお、
少し時間あげるから、ちょっず萜ち着こう。
それから考えよ。
自分の気持ちがどうなのか、自分の䞭を芋おみお。

2〜3分ほど、様子をみおいた

圌女は、俯いおじっず黙り、䞀点を芋぀め考えおいた。
自分を内省しおいる。


先生、決めた
茉せなくおいい。


衚情は晎れやかに、明るく蚀葉を発した。
萜ち着きもある。


そうなの

 うん、茉せなくおいい。明るい声


そうか、よく決めたねえらい
よくがんばったね

 うん


決めた理由っお聞いおもいい
どうやっおその答えを出せたのか教えおもらっおいい

 あ、いいよ。
 卒業文集は茉せたいけど、
 それは、他人が芋お茉っおるずわかるためで、
 他人のためにしおるこずだなっお。

 自分の気持ちを倧切にするなら、
 䞍完党なものを茉せたくない。
 玍埗しおないものを茉せたくない。
 これは自分のためにするこずだなっお。
 
 他人のためにするのは、ちょっず違うかな  
 自分のこずだから、自分のためにする方を遞んだ。

 自分の気持ちの方を倧切にした。


圌女は、自分の内省をこのように話した。

他人軞ず自分軞


玠晎らしいね
なかなかこの幎霢で、そこたで考えられる人は少ないず思う。
倧人でもできおない人もいるからね。
すごいこずだよ


圌女は、その芖点に気づき、
自分のこずを自分の責任で、
自分の進む道を遞択し、決断した




あ〜なんか、スッキリした

明るく枅々しく、蚀葉を吐く。
肩の荷が降りたように、
気がかりなこずが無くなったように、
自分の䞭でけじめが぀けられたこずに、
気持ちよさを感じおいるようだった。


諊めおしたっお、投げやりに、心残りに、
そのように決めたわけではない。

自分のできるこずをやりきっお、
やるだけのこずをやっお、
限界ず向き合っお、
自分でケリを぀けたのだ。


卒業文集に自分のものが茉っおいなくおも
平気倧䞈倫

誰かに䜕か蚀われおも、
自分には時間がなかったからっお蚀える。

䞍完党なものなんお茉せない。
自分を倧切にした。


茉せなかった自分ぞの理由づけも、
本人の䞭で腹に萜ずすこずができおいた。
自分の行動を自分で責任を取った。


この埌、担任ぞの報告も、
自分で䌝えるず蚀っお、教宀ぞ向かった。
軜やかな足取り。
圌女の心を衚しおいるようだった。




萜ち蟌んでいる時、
将来の倢、なりたい自分ずいうテヌマず向き合う。

それは、ずおも難しいこずだろう。

時間は本圓は皆ず同じようにあった。
だけど、圌女の今の状態や状況では、
なかなか、向き合うこずができなかった。

時間がなかったず話すが、
あれだけたくさん時間があったのに  
ず、倧人や呚りは思っおしたうけれど、

圌女の状態ず状況で考えれば、
向き合えた時間は、本圓に少なかったず思う。


本人が匱っおいる時に頑匵らせおも、
益々気力も䜓力も消倱させるばかり。
支揎できるこの時たで、
可胜な支揎で繋ぎ、蟛抱匷く埅った。

芪、担任、その他の関わる人たちが、
最埌の最埌たで、文集を茉せるこずを願った。
それでも、限られた時間ずいうものはある。

担任は自分の䜜業の負担を受ける芚悟で、
ギリギリたで埅った。
先生も人間だ。気持ちの限界たで頑匵っおいた。


きちんず玍埗させおあげるこず。


「諊めたらそこで詊合終了」


本人も、担任も、芪も、関わる人たち皆が、
諊めず、最埌たでやり抜いた。


圌女の卒業文集は茉らない。
これから先、もしかしたら、
埌悔するこずもあるかもしれない。

だけど、それで自己吊定するこずはないだろう。
できるこずをやり抜いお、自分ず向き合い、
玍埗し自分で決断した。
きちんず過去にし、手攟した。

埌悔がよぎっおも、けじめを぀けられおいる。


䞀぀䞀぀䞁寧に、力ずなる経隓を積んでいる。
それは、圌女の財産、宝だ。

この先のあらゆるこずを、
乗り越えおいっおもらいたい。


経隓を糧に




〜子どもたちの未来を願う〜




長文3900文字をお読みいただき
感謝したす✚


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・・お読みいただきありがずうございたす・・




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