海の臭い
(今日の散歩)
『うむっうむっ、、、この臭い!』
疑問符が、頭脳明晰?な私の頭の中を駆け巡った。
『これは、、、あの◯◯◯浜の、、』
そうなんです、同様の臭気だったのです。
◯◯◯浜では、アーサと言う一般的には「アオサ」と呼ばれる海藻が採取される。(1月〜3月ごろが最盛期)
このアーサの海藻の残渣ざんさ(残りカス)や有機物が溜まり白く乾燥した砂浜では、臭気が発生する。それと同じ臭いなのだ。(勿論風力、風向きもあるだろう。)
そして、アーサ虫が発生する。

『うーん、ちょっと心配だな』
アーサ虫は、こんな条件下でも多く発生する。
地域的には、沖縄県久米島町の大原・北原・鳥島・仲泊(なかどまり)地区など、アーサ場に近い集落だ。
が、私がちょっと心配と言うのは、久米島で最も綺麗な海のエメラルドブルーやグリーンの奥武島おうじま、の事。
(沖縄では"武"の文字はサイレントワードで読まないので、おくぶじま、ではない)

私自身はここに、年に数ヶ月の滞在となるが近年、アーサの養殖網が久米島の対岸にも奥武島にも増えてきている。(真偽の程は分からないが数人の人から、漁組からの指示だと聞かされた)
だから必然的に、その残渣や網が海岸に放置される。
だから、だからでの臭気ではないかと思うのだ。
しかし漁師は、門外漢の私の目から見て、皆で協力しているのだろう、網のチェックに海水に浸かりながら、一生懸命に作業しているのが伺えるのだ。
『大変ですね、ご苦労様です』
目が合うと、つい声をかけてしまう。

奥武島は、俗称「西奥武島」と言い、隣のオーハ島を「東奥武島」と言う。
西奥武島は、太陽が沈む西だからイリと読み、イリオウとも呼ぶ。
ヤマネコで有名な西表島をイリオモテと呼ぶように。
東奥武島は、太陽が上がっくる東だからアガリと読み、アガリオウとも呼ぶ。
この奥武島、観光的には前記の海の美しさ、国の天然記念物畳石の柱状節理、海亀館、シーサイドのキャンプ場、海中の電柱、海の中の乗馬、サップ、ハングライダー等が楽しめるが、その他かつての小学校の分校跡、かつての小学上級生の対岸の学校への海を渡る竹馬通学の痕跡、おもろそうしに歌われる神聖な島(従ってお墓はない島だし建てられない)、小さな島なのに8ヶ所の拝所(現在残されているのは3、4箇所)そして固まった砂浜とも言われるビーチロックの地形、東エリアの広大な砂浜の花の群落とそこに集まる蝶々の群。
宿泊は、先のキャンプ場(室内・野外)と民宿網元もある。

そして観光的文化的なこれらの数々に加えて。生活的には、、、、、
今や糧でもあるアーサの養殖だ。
アーサ虫の被害を出したく無いのは勿論、訪れる人へ島の良さを伝えたいし、、、
私の今日の散歩の中心は海の臭いから、負では無い島の良さを、改めて考えさせられた8000歩であったのだ。

参考🔴アーサ虫(俗称・総称)
正式名 複数種の昆虫などの集合
大きさ 数ミリ程度の小さな個体が多い
被害 アーサの葉に穴・変色・食害
生息 アーサ養殖場や自然のアーサ群落
久米島では毎年2~5月にかけて小さな虫(クロヌカカの仲間)が発生し、地元住民や観光客に虫刺され被害を起こしている。この虫は、アーサ(ヒトエグサ)が採れる時期に海岸で発生する虫、またはアーサを採る時に刺す虫等の理由から、地元では「アーサ虫」と呼んでいる。
◯外観:色は黒。大きさは1~2mmで、飛んでいると見えない。
◯習性:メスのみが衣服や髪の中、耳の中に潜り込み、咬んで吸血する。
◯症状:咬まれた部位ははれたり、かゆくなる。
※症状のあらわれ方には個人差があり。
◯発生時期:例年、2~5月に多く見られる。
◯発生場所:海岸沿い。
◯発生時間:日中によく見られ、昼から夕方に多くなる。
◯分布:久米島以外でもアーサ虫の仲間による被害が発生している地域がある。
長そで・長ずぼん・ぼうしを着用し、タオルなどを首にまく。
潜り込んでくるため、肌と衣服の隙間ができるだけないようにする。
虫除けスプレー ディートDEET(虫よけ剤)成分含有。

命に関わるような重篤例は報告されていない。
