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夏休みのお昼ごはん問題。管理栄養士だけどがんばらない。

在宅ワーク×夏休み。

学童を利用していない我が子たちのお昼ごはんどうする???は毎年の課題な訳です。


「管理栄養士なんだから、毎日ちゃんと料理しているんでしょう?」

毎日ちゃんと自炊していそう。
野菜をたくさん食べていそう。
おやつは蒸し野菜とかナッツとヨーグルト食べていそう。


いや、わかる。
私も学生のころは、管理栄養士になったらそんな生活をするんだと思っていた。


きっと多くの人が、管理栄養士という職業に対して、旬の野菜を丁寧に切り、栄養バランスを考えた手料理を毎日作っている姿を思い浮かべるのだろう。


でも、実際のわたしは少しちがう。


包丁をまったく使わない日もある。カット野菜を買うし、ミールキットも使う。冷凍食品も食べるし、カップラーメンだって食べる。

しかも結構おいしそうに食べる。


そう話すと驚かれることがある。

けれど私は、それを恥ずかしいことだとは思っていない。

むしろ、栄養の仕事をしているからこそ、理想と現実の間にある“暮らし”の大切さを知っている。

学生の頃、栄養学を学び始めた私は健康的な食事には正解があると思っていた。主食、主菜、副菜をそろえて、野菜は一日350グラム。塩分は控えめにして、できるだけ手作りで。

もちろん、その知識は今でも大切だ。

でも社会に出て、気づいたことがある。


毎日ちゃんとやるのって、めちゃくちゃ大変。

仕事から帰ってきて、献立を考えて、野菜を切って、調理して、片付けて。

それを毎日続けるのは、想像以上にエネルギーがいる。


人は栄養素だけで生きているわけではない。

仕事で疲れて帰る日もある。子どものお迎えで時間がない日もある。何もしたくない日だってある。

そんな日に「ちゃんと作らなきゃ」と自分を追い込むことは、健康のためになるどころか、食事そのものを苦しいものにしてしまう。

だから私は、便利なものをたくさん使う。

スーパーで買ったカット野菜をお皿に出して、ドレッシングをかけるだけの日がある。カット野菜をそのまま鍋に放り込んで味噌汁にする日もある。

冷凍のうどんを電子レンジで温めて、冷凍ほうれん草をのせて終わりの日もある。

ミールキットを使えば、献立を考える負担も減る。

お惣菜をパックのまま出すときだってある。

冷凍餃子はおいしいし、最近の冷凍食品は栄養面も工夫されているものが多い。

いそがしい日の私にとって、それらは手抜きではなく暮らしを支えてくれる心強い味方だ。

そして、カップラーメンも食べる。

管理栄養士がそんなことを言うと意外かもしれない。

もちろん毎日ではないし、塩分や栄養バランスには気を配る。でも、食べたくなる日があるのも事実だ。

締め切りに追われている日。

雨で買い物に行きたくない日。

ただただジャンクなものが食べたい日。

疲れた日のカップラーメンって、なんであんなにおいしいんだろう。

複数種類のカップラーメンを並べて子どもたちとじゃんけんで争奪戦をするときもある。インフルエンサーが作ったの話題のカップラーメンを食べてみたいのは大人も子どもも一緒。

私はそれを否定したくない。
食事は楽しいものであってほしい。

健康的な食事とは、完璧な食事のことではないと思う。


SNSを見ていると、彩りのいい食卓や作り置きが並んでいて、「私もがんばらなきゃ」と思うこともある。

でも現実は、疲れてソファに沈み込みながら「誰か夕飯作ってくれないかな」と考えている日だってある。

コンビニで夕飯を済ませる日もある。



1食ごとに採点するものでもない。

1週間、1か月、もっと長い時間で見たときに、おおむねバランスが取れていればじゅうぶんだ。

野菜が少ない日があってもいい。

冷凍食品の日があってもいい。

惣菜だけの日があってもいい。

外食が続く週があってもいい。

その代わり、余裕のある日に少し野菜を増やしたり、果物を食べたり、水分を意識したりする。

そのくらいの気軽さのほうが長く続けられる。


毎日100点を目指すと苦しくなる。

完璧を求めすぎると、人は続けられない。


毎日手作りを頑張って3日で疲れ果てるより、冷凍食品や総菜を上手に使いながら1年続けられるほうが、ずっと健康的だ。


だから私は、「ちゃんとしなきゃ」と思いすぎている人に伝えたい。

カット野菜を使ってもいい。

ミールキットを使ってもいい。

冷凍食品を食べてもいい。

カップラーメンの日があってもいい。


便利なものを活用しながら、無理なく食べ続ける。

その積み重ねが健康につながる。


管理栄養士だからといって、毎日ていねいな暮らしをしているわけではない。

それでも私は、食べることを楽しみたい。

栄養は、誰かを縛るためのものではなく、暮らしを少し楽にするための知識だと思うから。

今日も包丁は使わなかった。

でも、ちゃんと食べた。
お腹は満たされたし、明日も元気に働けそうだ。

案外それでいい。

食事はテストじゃない。

毎日を生きるためのものだ。

だから私はこれからも、便利なものにはしっかり頼る。

そして、たまにがんばる。

そのくらいが、一番ちょうどいい気がしている。

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