白いブラウスばかり増えていく|クローゼットを開いて気づいたこと【服の話に花が咲く #3】
※記事内の画像・店名には、楽天アフィリエイトリンクを設定しています。
白いブラウスや似た服ばかり増えていくクローゼット。服を整理しようとして、いつも同じような服を選んでしまうことに気づきました。

閑古鳥雑貨店では、今日もお客様と服の話に花が咲きます。
「店主さん、今日も白ですね」
午後、いつものお客様にそう言われて、思わず自分の袖を見ました。
白いブラウスに、長めのスカート。
「今日も、ですか?」
「この前も、似た感じじゃなかったです?」
言われてみれば、心当たりがあります。
というより、かなりあります。
「違う服を選んでいるつもりなんですけどね」
「好きな服って、結局似てきません?」
お客様が笑います。
レジの下で寝ていたプクが、こちらをちらりと見ました。
クローゼットに増えていく、似たような白いブラウス

「実は、そろそろ服を整理しようと思ってるんです」
「そんなに多いんですか?」
「多いというより、似てるんです」
襟のないもの。
袖が少しふくらんだもの。
夏によく着る薄手のもの。
「一枚ずつ見ると違うんですけどね」
「何枚あるんです?」
「それは数えないことにしています」
お客様が笑いました。
私も笑います。
「じゃあ、一枚だけ残したら?」
「それがですね」
よく考えると、先週だけでも何枚か着ていました。
「じゃあ、いるんじゃないですか」
あっさり言われました。
「でも、似てますよ?」
「着てるんでしょう?」
その言葉で、ふと思い出した一枚があります。
あまり着ないのは、違う服でした

去年、たまには違うものをと思って選んだブラウス。
いつもの私なら手に取らない、少し鮮やかな色です。
買った日は、これもいいかも、と思いました。
「そういう服も持ってるんですよ」
「よく着ます?」
「……最後に着たの、いつだったかな」
「ほら」
また笑われました。
朝、クローゼットを開けても、その鮮やかな一枚を横目に、いつものほうへ手が伸びます。
「整理するなら、そっちかな」
「そっちは残すんですね」
「たぶん」
しばらくして、お客様が帰り支度を始めました。
「今夜、クローゼットを見てみます」
「結局、何も減らなかったりして」
「ありそうですね」
お客様を見送ると、店の中がまた静かになりました。
レジへ戻ります。
足元では、プクがいつもの場所で丸くなっていました。
「プクも、毎日そこだね」
昨日も、その前の日も。
プクは返事もせず、いつもの場所で目を閉じました。
#ワードローブ #クローゼット整理 #服選び #ファッション #暮らし
※商品写真以外の画像は商用利用可能なイメージを使用しています
