テレビに映る『24時間テレビ』と、僕が裏側で経験した『24時間テレビ』。
さて、今日は日本テレビの『24時間テレビ』が放送されているので、それについて話してみようかなと思います。
もうかなり昔の話なんですけど、僕はある会社に勤めていました。
その会社が、本当にクソみたいな会社だったんですよ。
今でいうブラック企業なんですけど、ブラックもブラック。なかなか最低な会社でした。
この会社については、また暇なときにでも改めて語りたいと思います。
その会社は日本テレビと取引があったので、僕も仕事で日テレへしょっちゅう出入りしていました。
『24時間テレビ』にも、仕事として2回か3回ほど参加したことがあります。はっきり記憶に残っているのは2回ですね。
当時は日本武道館が番組の拠点になっていました。
僕たちの仕事は、大きく分けて二つありました。
一つは、拠点となる日本武道館に入る仕事。
もう一つは、関東各地に設けられた中継地点へ行く仕事です。
この二つが、同じ番組の仕事とは思えないくらい違うんですよ。
中継地点の仕事は、かなり楽でした。
最低限の人数で現地へ行き、前日にある程度の準備を済ませる。作業が終わればホテルへ戻って、ご飯を食べて普通に寝られます。
翌朝も、確かそれほど早くなかったと思います。
現場へ入って、自分たちの中継時間が来るまでリハーサルなどをしていたんでしょうけど、その辺の記憶はもう定かではありません。
そして、自分たちの中継が終われば仕事も終了。
すぐに撤収を始められるので、帰るのも早い。
だから、中継地点を担当するときは本当に楽だったんですよ。
問題は、日本武道館です。
これがもう、本当に苦痛でした。
まず前日に武道館へ入り、いろいろな準備をします。
準備が終わったら、本番が始まるまで待機。そして番組が始まったあとは、特に仕事がなくても、ずっと武道館の中にいなければなりません。
一応、スタッフ用の控室は用意されていました。
ただ、そこが旅館の大広間みたいな場所で、とにかく人が多い。大勢のスタッフが詰め込まれて、もうぎゅうぎゅうなんですよ。
そこで弁当を食べたり、お菓子を食べたり、少しだけ仮眠を取ったりしながら、ひたすら時間が過ぎるのを待つんです。
自由にうろうろできるわけでもありませんし、そもそも疲れ果てているので、どこかへ行こうという気にもなりません。
何か仕事が入らない限り、ずっとその大広間のような控室にいる。
前日の準備から、番組本番、そして終了後の撤収まで。
感覚としては、合計で48時間くらい日本武道館の中にいたんじゃないかと思います。
これが僕にとっては、地獄の2日間でした。
仮眠できるといっても、人が大勢いる中です。
周りでは誰かがずっとしゃべっていますし、落ち着いて眠れるような環境ではありません。
少しウトウトする程度で、ほとんど寝られないんですよ。
ようやく『24時間テレビ』が終わって、
「さあ、これから片付けだ」
となる頃には、もう完全に疲れ果てています。
普通なら番組が終われば「やっと終わった」となるんでしょうけど、僕たち裏方にとっては、そこから撤収作業が始まるわけです。
寝不足の状態で片付けをしながら、「早く帰りてえ」としか思っていなかった記憶があります。
世間では、出演者やマラソンランナーが頑張っている姿が映っていたんでしょう。
当時も、もちろんマラソンはやっていました。
ただ、誰が走っていたのかはまったく覚えていません。
僕にとっての『24時間テレビ』は、番組の内容よりも、日本武道館の控室に詰め込まれ、ほとんど眠れないまま過ごした苦痛の記憶なんですよね。
だから、その会社を辞めてからは『24時間テレビ』をほとんど見ていません。
今年も少しだけ、1分くらい見ました。
「ああ、まだやってるんだな」
本当に、それくらいの感覚です。
テレビに映る『24時間テレビ』と、僕が裏側で経験した『24時間テレビ』。
同じ番組ではありますが、僕の記憶に残っている景色は、だいぶ違います。
今でも番組を見ると、感動より先に、あのぎゅうぎゅうの控室と、ほとんど眠れなかった2日間を思い出します。
僕にとっての『24時間テレビ』は、そんな苦痛の思い出です。
今日は以上です。
