【ネイルサロン集客02】「丁寧な施術」を強みにしていませんか?|安さで比べられない“選ばれる理由”の見つけ方
こんにちは。「小さなネイルサロンの育て方講座」へようこそ。このページに来てくださってありがとうございます。
前回は、「誰に向けたお店か」を1文にするところをやりました。まだの方は、もしお時間がございましたら、そちらもぜひご覧ください。1つの記事で1つのテーマが完結するようにしておりますので、このまま読み進めていただいても大丈夫です。
それでは本日の内容を始めます。本日は、「なぜ他のネイルサロンではなく、うちなのか」を1文にするところまでです。
ネイルサロンのプロフィールに、こう書いたことはありませんか。
「丁寧な施術を心がけています」
書いた瞬間は、悪くない1文に見えたと思います。嘘ではありませんし、実際そのとおりに仕事をしているのですから、後ろめたさもありません。ところが投稿してしばらく経っても、なぜか手応えがない。予約は増えず、問い合わせも来ず、それでも他に書きようが見つからなくて、そのまま置いてある。ネイルサロンのプロフィールを並べて見ていくと、この状態のものが本当にたくさんあります。
言葉は違ってもかまいません。「技術には自信があります」「経験豊富なネイリストが担当します」「安心してお任せください」。どれも、来てくださる方に安心してほしくて選んだ言葉でしょうし、書いた方の誠実さがそのまま出ています。ただ、その誠実さが伝わらないまま終わってしまうところに、この1文のもったいなさがあります。
なぜ「丁寧」では、選ぶ理由にならないのか
ここで、お客様の側に立ってみてください。近所のネイルサロンを3軒ならべて、どこにしようかと迷っている場面です。プロフィールを順番に開いていくと、3軒とも「丁寧な施術を心がけています」と書いてありました。さて、どこを選びましょうか。
選べません。書いてあることが同じなのですから、区別のしようがないのです。こうなると残る手がかりは、写真の好みか、家からの近さくらいのもので、あとは値段で決まります。差がつかない言葉は比べる材料にならず、比べられないものは、選ばれる理由にもなってくれません。
そしてもうひとつ、見落とされやすいところがあります。「丁寧」というのは、行ってみないと確かめられない言葉なんですね。お客様はあなたのネイルサロンに行く前に選んでいますから、まだ受けていないネイル施術が丁寧かどうかを、文章から判断することはできません。つまりお客様にとっては、確かめようのない約束を差し出されている状態で、そういう約束はたいてい読み飛ばされてしまいます。
「丁寧」は強みの手前にある、前提です
もう少し踏み込んでみます。丁寧に施術をするというのは、ネイリストとして当たり前のことですよね。その当たり前を強みの位置に置いてしまうと、読んだ側には「この方には、それ以外に言うことがないのだな」と伝わってしまうことがあります。書いた本人にそんなつもりはまったくなくても、他店と並べて比べられる場面では、そういう働き方をしてしまいます。前提を強みとして掲げると、かえって中身が薄く見えてしまう。ここは誰もが一度は通るところですので、気づいた今から直せば大丈夫です。
ネイルサロンの差別化は、探す場所を間違えると見つかりません
では自分の強みは何なのだろう、と考えはじめると、多くの方がそこで止まります。ここで止まるのは自然なことですので、どうぞ安心してください。資格や経歴を並べ、得意なデザインを書き出し、使っている材料まで思いつくまま挙げてみても、どれも他店が同じように持っているものばかりで、決め手にはなってくれません。そうして最後に「自分には強みがない」というところへたどり着いてしまう。
けれどこれは、能力の話ではありません。探している場所の話なんです。強みというのは自分の中に埋まっているものではありません。あなたと、お客様と、他のネイルサロン。この3つが重なるところにだけ現れます。今日はその見つけ方をやります。
強みを探すとき、多くの方が通る道
行き詰まったとき、次のどれかに手が伸びます。どれも一度は通る道ですし、通ったからといって遠回りだったわけでもありません。
1つめが、安さで差をつけようとする道です。分かりやすい違いですし、実際に反応も出ます。ただ、価格を決め手にして来てくださった方は、もっと安いお店ができた瞬間に移ってしまいます。他店との違いを価格だけに置くと、その違いは他店が値下げした日に消えてしまう。個人ネイルサロンにとっては、いちばん消耗の激しい戦い方になります。
2つめが、できることを全部書く道です。ジェル、スカルプ、フット、ケア、パラジェル対応、ハンドマッサージ。並べるほど選ばれそうな気がしますが、読んだ方は「結局、何のお店なんだろう」と分からなくなってしまいます。全部できるというのは、裏を返せば、選ぶ手がかりが何もないということです。
3つめが、資格と経歴を並べる道です。検定の級、勤務年数、受講した講座。書いた側は誠実さのつもりですが、お客様の側にはそれを読み解く物差しがありません。級が上なら自分に合うのかというと、そうとも限らないわけです。判断できない情報は、判断材料にはなってくれません。
3つに共通しているのは、お客様の困りごとが一度も出てこないところです。安さも品揃えも資格も、結局こちら側の話でしかありません。強みが見つからないのは、力が足りないからではありません。探している場所が、ずっと自分の内側だからです。場所さえ変えれば見つかりますので、今日はそこを一緒にやっていきましょう。
ネイルサロン集客の全60工程、その2つめです
この記事は、ひとりネイルサロンの集客を60の工程に分けたシリーズの2本目です。
お店を始めるまでに決めることは、この順番でした。
① 誰に向けたお店か 01で決めました
② 他のサロンとどう違うか ← 今日ここ
③ それを1行でどう言うか
④ メニューを何にするか
⑤ 価格をいくらにするか
⑥ 1人あたり何分かけるか
⑦ 1週間に何枠入れるか
⑧ サロン名をどうするか
⑨ 営業時間と定休日①から③までが「コンセプト設計」です。60本全体では、次の9つの工程に分かれています。
【0→1】これから始める
① コンセプト設計 誰に向けた店か決める
② 商品設計 メニュー・価格・時間・枠
③ お店の土台づくり 名前・営業ルール
【1→10】お客様を迎える
④ 集客の入口づくり 見つけてもらう
⑤ 予約導線の設計 施術中でも取りこぼさない
⑥ 初回接客の設計 また来たいと思ってもらう
⑦ リピート戦略 新規を追わなくても回る
【10→】崩さず続ける
⑧ 口コミ・紹介の設計 動かなくても人が来る
⑨ 安定運営の設計 埋まったあと崩れない今日やるのは、上の表の②「他のサロンとどう違うか」です。工程でいえばコンセプト設計の真ん中にあたります。
01で「誰に向けたお店か」を決めた方は、その1文を手元に置いてください。まだの方は、いちばん来てほしいお客様を1人だけ思い浮かべていただければ、今日の内容は進められます。
この記事が必要ない方
すでに「なぜ他店ではなく、うちなのか」を1文で言える方には、この記事は必要ありません。そのまま③へお進みいただいて大丈夫です。
今すぐ予約を埋めたい方にも、今日の内容は合いません。ここで扱うのは土台づくりですので、明日の予約が増えるお話はいたしません。
スタッフを複数抱えるネイルサロンの方も、前提が変わります。担当を選べるお店では、この後にお話しする「ひとりだからこそ取れる土俵」が、そのままは使えないからです。
今日、手に入るもの
読み終わると、「なぜ他のネイルサロンではなく、うちなのか」が1文になって手元に残ります。
プロフィールにも、投稿にも、メニュー表にも、これから何度も使う1文です。そして③のコンセプト文を作るときに、そのまま材料になります。
作り方はすべて用意してあります。順番に質問へ答えて、出てきた答えを型に入れるだけです。時間は30分ほどを見ておいてください。
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