映画:BackRooms感想(※ネタバレ)
BackRooms(バックルームズ)を観てきました。
※最初からネタバレ全開で行きますので、未鑑賞の方は、観てからお読みください。
感想:面白いかどうか・・と言われたら。「よかったけど・・まあ」と言った感じ。
最初は「ファウンドフッテージもの」”いわゆる行方不明者が残した記録映像”のような始まり⇒めちゃくちゃこわい。
その後は、物語映画の進行となっていくが、緊張感が続く。
主人公:クラークが経営する、閑古鳥が鳴いている家具店が寂しさと不気味さを醸していて、これから起こる「ただならぬこと」の序章になっている。
ガランとした家具店の感じも含めて不気味。そして、クラークは、どうやら奥さんとも離婚したのか離婚しそうなのか私生活も大ピンチでアルコール依存症っぽい。踏んだり蹴ったりな感じ。セラピストのところに通っていて、治療の一環のロールプレイでも感情が高ぶったりしている。
しかし、このセラピスト(実はもう一人の主人公)も過去のトラウマを抱えていて、薬とかこっそり服用している。
個人的には、「自分がトラウマで苦しんでるのに、セラピストをやらないでよ。」と思う。このあたりから若干嫌な予感が漂う。そういう話か??
そもそも「バックルームズ」はネットミーム発祥の”なんだか不気味な空間”の写真から派生したいったものらしい。
この題材をもとに若干21歳の監督がYouTubeに挙げた短編映画を映画製作会社A24によって、長編映画でやってみない?とお誘いを受けて撮ってたという経緯。
本件は一作目!末恐ろしい才能である。映像はとにかく素晴らしい。バックルームの不気味さや怪しさを映画というパッケージで見事に表現できていると思う。
・・思うが、前半の素晴らしい怖さ(もう何度、映画館の席でびくっとなったか。)が後半からしらけていく。前半の不気味なテンションは「なにかいる。」「なにかが追いかけてくる」「ここはいったいなんなんだ」
という”わからなさ””不気味さ””暗闇から迫る何か”という根源的な恐怖に根差している。
しかし、後半から一気に説明的になっていく。
主人公:クラークがセラピスト:メアリーに電話をかけて「もう戻らないから」みたいなことでクラークの行方不明を知る。メアリーもバックルームに迷い込んでいく。行方不明ならまず警察に電話しようよ・・と思うことは置いておいて、ずんずん中へ入っていくメアリー。トラウマ抱えている割に度胸あんのね。あれよあれよという間に、不気味な空間という映画から、結局化け物に追いかけられる映画になっていく。それはそれで怖いのだが、怖さのラインが少し落ちた感じがする。そして、その化け物が、クラークの自意識が肥大化したような見た目だったりして、要はここは迷い込んだ人間の内面世界の投影。みたいな容易な考察ができる設定になっている。
結局、クラークは当の化け物をなだめようとするが、返り討ちに合い殺される。逃げるメアリー。追う化け物。もうだめだとなったときになぜか持っていた石(これも物語上の伏線はあるのだが)で化け物を撲殺するメアリー。
見事ファイナルガールになったメアリーは防護服を着た人たちに救出される。どうやらバックルームはとある研究所がずいぶん前から研究しているが、謎が解明されていないということを打ち明けられるメアリー。
ここで一気にSF展開。これなんのジャンル?
うーーーーん、空間としてのバックルームは怖いし、不気味だし・・と思うけど、後半の化け物の正体が出てきたあたりから、パニックムービーになったよね。と思う。”不気味さ””わけわからなさ”から一気にパニックムービーになるのはとっても食い合わせが悪いと思う。
そして、エンドロール後に10分くらい、冒頭のファウンドフッテージ映像⇒とある研究所の職員が調査中に行方不明になり、その職員が残した映像ということがわかる。
エンドロール後には冒頭シーンのさらに前日譚が流れるのだがそれも冷める展開だったと思う。
やはり、不気味さ、わけわからなさは、いかに”観客に余白を想像させる”
かがポイントではないかと思う。あまり説明的になると、想像の余白がなくなって、怖さが減ってしまうと思った次第。
単純なモンスター系ホラーだったのかな。という映画感想でした。
でも映像はとにかく不気味で、音楽も怖かった。
前半までは・・・。
おしまい。

