"福岡の街全体が会場に"! ―RAMEN TECH 2026 共同記者会見―
いよいよ今年もこの季節がやってきました。
2026年10月7日(水)から11日(日)までの5日間、福岡・共創イノベーションウィーク「RAMEN TECH 2026」が開催されます。
開幕に先立つ8月31日、Fukuoka Growth Next(FGN)で、イベント主催者と高島宗一郎市長による共同記者会見を開催しました。
今回は、会見当日の様子をお届けします!
RAMEN TECHって、そもそも何?
「RAMEN TECH」は、スタートアップとカルチャーが混ざり合う、福岡発の国際イベント。産学官民が一体となって開催する数多くのイベントの総称です。
名前の由来は "Revolutionizing Asia: Merging Ecosystems & Networks - Tech"。ラーメンのスープがさまざまな素材を混ぜ合わせて唯一無二の味を生み出すように、スタートアップ・テクノロジー・アート・伝統工芸までもが福岡で出会い、混ざり合い、アジアから世界を変える新しい価値を生み出していく——そんな”街まるごとが器になる”5日間です。
会見冒頭、高島市長はその特徴をこう表現しました。
「行政が大きなイベントを一つやる、ということではなくて、それぞれのプレイヤーの皆さんが行う全部のイベントが集まった総称のことをRAMEN TECHと言います。チャーシューだけだったら、ただのチャーシュー。チャーシューメンとは言いませんよね」

RAMEN TECHには、"メインイベント"と"サブイベント"という構成がありません。市内各所で開かれる一つひとつのイベントは、どれも対等な「リンクイベント」。それぞれが自分たちの「面白い」を持ち寄って開催し、そのイベント同士が有機的にリンク(連結)していく——その集合体こそがRAMEN TECHです。
「街全体が会場」——今年のコンセプト
今年のコンセプトは「SLURP UP THE FUTURE(未来をすくう、器たれ)」。
天神・大名・博多エリアを中心に、市内各所で100以上のイベントが開催予定です。国内外50か国以上から、スタートアップ、企業、投資家、エンジニア、クリエイター、研究者が集い、延べ約15,000人の参加を見込んでいます。
「スタートアップのど真ん中の皆さんはもちろん、学生さんも、いろんな企業の方も含めて、とにかくみんなで盛り上がっていこう。裾野を広く、そんなイベントにしていきたい」
高島市長は意気込みを語りました。
トークセッション「福岡の街全体が会場に。RAMEN TECHが描く共創のかたち」
会見のメインセッションには、それぞれ異なる立場でRAMEN TECHに関わる皆さんが登壇。福岡のスタートアップシーンを草創期から見つめてきた方、福岡市以外から参加した方など様々な顔ぶれがその"面白さの正体"を語り合いました。
【登壇者】(敬称略)
• 福岡市長|高島 宗一郎
• 一般社団法人StartupGoGo代表パートナー|岸原 稔泰
• 株式会社ヌーラボ代表取締役|橋本 正徳
• キャンプ女子株式会社代表|橋本 華恋
• フォースタートアップス株式会社|蕪木 俊太
• モデレーター:IVS Executive Producer|萩原 慶太郎

すべては"面白がる"ことから——福岡のコミュニティの原点
RAMEN TECHの源流をたどると、たどり着くのが2011年に始まったクリエイティブの祭典「明星和楽」。当時はまだ「スタートアップ」という言葉すら浸透していない時代。それでも身の回りには、熱っぽく夢を語る起業家たちがいました。立ち上げメンバーの橋本正徳氏が大切にしていたのは、難しい理屈ではなく、ただ「面白がる」ことでした。
「起業家の熱量って、アーティストと同じなんです。起業家とアート、エンジニアのコミュニティをぐちゃぐちゃに混ぜてしまえば、何か生まれるんじゃないかと思って。好きな街だからこそ、このままじゃちょっと飽きる。何か起きないかなって、火をつけに行った感じですね」

この"面白がる"空気が、2012年の「スタートアップ都市ふくおか宣言」へとつながっていきます。高島市長は、遣唐使や鴻臚館の時代から海の向こうへ漕ぎ出してきた福岡の"チャレンジャー精神"に触れながら、街の歩みを振り返ります。そして、その進化を最もよく知る一人が、StartupGoGoの岸原稔泰氏です。
「当時はFGNもなかった。今はFGN、GROWTH1、CIC、FiaS……これだけのインキュベーション施設がある。ベンチャーキャピタルも福岡に15社が拠点を置いています。これだけ進化しつつ、現場の人たちは仲がよく、官民がすごく連携している。その融合した形を一気に見られるのが、RAMEN TECHの期間です」

こうした福岡の"熱量"を、全国のスタートアップシーンを見てきた立場から捉えているのが、モデレーターを務めた萩原慶太郎氏。IVSに長く携わり、各地のエコシステムを訪ねてきた"外からの目線"だからこそ、福岡の特別さがよく見えると言います。
「いろんな都市を訪ねてきましたが、福岡は異常なくらいの"福岡愛"に包まれているんです。都市の大きさじゃなく、熱量とコミュニティの継続性こそが、RAMEN TECHの魅力の源泉だと、外から見ていてすごく感じます」

街のあちこちで育ってきたコミュニティが、今、一斉につながる5日間。その"渦"を丸ごと体感できるのが、RAMEN TECHなのです。
官民連携だからできる、"かっこいい"チャレンジ
セッションで何度も出てきたのが、「仕掛け」という言葉。多様な人が同じ街にいても、境界があれば自然には混じり合わない——だからこそ、人と人が交わる"仕掛け"をあえて盛り込むことが大切だと、高島市長は語ります。
「企業も研究室も行政も一つ屋根の下にあるだけでは混じり合わない。例えば屋台みたいに、半強制的に距離が近くなる"仕掛け"があって初めて人は混じり合うんです。東京でもない、中途半端なサイズの福岡がトップに躍り出るには官民連携じゃなきゃできない。よその都市ではできないことをやる、それが差別化になるんです」

その象徴のひとつが、昨年好評だった、大都市のど真ん中・舞鶴公園でキャンプをする「STARTUP KYUSHU」。公園で火を焚いてバーベキュー——普通なら行政が止めそうなことも、官民連携だからこそ実現できる"かっこいいチャレンジ"です。キャンプ女子の橋本華恋氏が、その魅力を教えてくれました。
「スタートアップのイベントで唯一、公園でテントに泊まって、ミートアップはバーベキュー。人見知りの方でも、バーベキューの時間はいろんな方とつながれるんです。学生さんも大歓迎!みんな混ぜこぜにします」

"よそ者"も、学生も、人見知りも——どんな立場でも、ここには自分の居場所が見つかります。東京から福岡に来てRAMEN TECHに参加してきたフォースタートアップスの蕪木俊太氏も、その"ウェルカム感"に惹かれたひとりです。
「東京出身の外様の僕を、みんなが受け入れて、一緒に連携してくれる。住んでいないことを理由にせず、どんどんイベントに参加してほしいし、イベントを作ってほしい。僕に連絡してくれれば、一緒にやろうよって言えます」

言葉が通じなくても、乾杯でつながる。世界とつながる5日間
海外との近さも、福岡ならではの魅力です。国内のみならず台湾・韓国などアジアのスタートアップが集う「RAMEN TECH Global Summit」、ノマドや海外起業家が長期滞在する「Colive Fukuoka」など、国境を越えた共創が街のあちこちで広がります。

「英語が得意じゃなくても大丈夫」——モデレーターの萩原氏の言葉に、高島市長もこう続けました。
「ビジネスの話だけならオンラインでもできる。でもリアルで来るよさは、人同士がつながっていくこと。言葉が分からなかったら乾杯って言えば、大体うまくいきますしね」
理屈より、まず友情から。そんな肩の力の抜けた空気が、世界中のプレイヤーを福岡へ引き寄せています。そして最後に、高島市長はこう締めくくりました。
「福岡市を触媒に、九州、そして日本全体が元気になってくれたらいい。ラーメンのトッピング全部のせみたいに、ぐちゃぐちゃなのも面白い。皆さんそれぞれにフィットする場所が必ずあります。たくさんのリンクイベントと共に、みんなで盛り上げていきましょう」

コンセプト「未来をすくう」の言葉どおり、"現場に来ないと味わえない"のがRAMEN TECH。ぜひ、10月の福岡で、あなたにぴったりの"一杯"を見つけに来てください!
自分だけのRAMEN TECHを見つけよう。
RAMEN TECHに集まるのは、国内外のスタートアップ・企業・投資家・エンジニア・クリエイター・研究者・行政など、実に多様なプレイヤー。
でも、対象はその「ど真ん中」の人たちだけではありません。市民や学生など、幅広い方が参加できるイベントが市内各所で展開されます。
起業に興味がある方も、新しい出会いを探している企業・投資家の方も、「なんだか面白そう」と感じた学生・市民のみなさんも——どんな立場でも大丈夫。ぜひ公式サイトをチェックしてみてください!
RAMEN TECH 2026
• 開催期間:2026年10月7日(水)〜11日(日)
• 開催場所:福岡市中心部(天神・大名・博多エリア)
• コンセプト:SLURP UP THE FUTURE(未来をすくう、器たれ)
• 特徴:延べ参加者15,000人/50か国以上/100以上のイベント
