『葬送のフリーレン』第14巻の新キャラの名前について
大人気漫画『葬送のフリーレン』、待望の最新刊である第14巻が発売されましたね。
発売日は昨日、3月18日でした。
やはりファンが首を長くして待ち望んでいた、アニメ第二シーズンの放送も2026年1月からになると、しばらく前に正式発表もされました。
さて最新刊、早速ダウンロードして読んでみました。
ネタバレしては申し訳ないので、内容については、ここでは一切を秘匿しておきますが、14巻はまだまだこれから起こる大きな出来事の前置き段階。
フリーレンは呑気に魔道具を無駄に買ったりするなど、ファレンやシュタルクとのほのぼのとしたコメディな場面も楽しめる第14巻です。
でもこのおバカなエピソードも後半の見事な伏線になっているところ、さすが「葬送のフリーレン」です。
どんな風なのかは読んでのお楽しみに。

フリーレンに敵対する帝国側にたくさんの新キャラが登場します。
以前の別投稿で書いたことですが、『葬送のフリーレン』のキャラの名前はドイツ語単語から採られていて、とても興味深いものです。
『葬送のフリーレン』がどのようなアニメ・漫画であるのかをご存じない方はわたしの過去記事を参考になさってください。
「名は体を表す」という言葉もあるように、キャラの名前の意味するキャラの本質はきっとのちほど彼らの魔法や得意技の性質として解き明かされることでしょう。
現段階では名前がどれほどに彼らの本質に根付いているのかは解き明かされませんが、新キャラたちの名前の持つドイツ語単語の意味を考えてみて、今後の展開を予測してみるのも一興でしょう。
第14巻の新キャラたち
カタカナのラリルレロからでは、元の言葉がRであるのかLであるのかの判別が難しい。
日本語発音には存在しない音は、たとえばカタカナでライトと言えば、
Light なのか
Right なのか
またはWrite なのか
右なのか正しいのか?
書くなのか?
文脈から推測しない限り、単語だけでは全くわからないのですが、おそらく次のようなドイツ語を登場人物の名前から類推できます。
今後物語が展開してゆく中で本性が解き明かされるとすれば、別スペルの場合もあるかもしれませんので(多分大丈夫だけれども)、これらの類推は現段階では暫定的なものだとご了承ください。
ロルベーア領総督レーヴェ
Der Löwe
レーヴェはライオンです。
やはり敵側のボスにふさわしい名前ですね。
Der Lorbeer
地方名のロルベーアはおそらく月桂樹、古代オリンピックの勝者に与えられた月桂樹の冠(Lorbeerkranz)は勝利と栄光の象徴。
スープの風味をよくするハーブのローリエの意味もありますが、やはり勝利と栄冠という名前がふさわしい。
傭兵”シュリット”
Der Schritt
シュリットは「歩み・足取り」
自由奔放そうなこの人物のフットワークの軽さを象徴しているような名前。
でもどのような実力を持っているのかは、まだまだはかり知れません。
酒場の店主”ヴォルフ”
Der Wolf
ヴォルフは「狼」。
戦闘能力の高そうな名前です。
酒場の看板娘”イーリス”
Iris
「イーリス」がドイツ語のIRISだとすれば、花のアイリス。またはギリシア神話の虹の女神。
看板娘という存在なので、女の子らしいアイリスの花は素晴らしい名前ですが、どのような能力を持つキャラなのかは今後の物語の展開の中で解き明かされてゆくことでしょう。

図書館司書”ルティーネ”
Die Routine
ルティーネは「日常の仕事、慣例」。
図書館司書をしている彼女は、やはり堅実さが持ち味でしょうか。


(すべて電子化されているので)
フリーレンの世界では
本がいまもなお
大事な存在
魔導書とか
シスター”ロレ”
Die Rolle
ラリルレロは類推するほかありませんが、ロレはおそらく「役目・任務」という意味。
劇中でも、その名にふさわしい振る舞いをしているようです。
神父”クレマティス”
Die Klematis
クレマティスといえば、もちろん花の名前ですが、花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」。
ドイツ語で「策略」と言えばDer Plan。これでは面白みのない名前。
リーダー格な人物なようなので、クレマティスという名前にはもっと隠された意味があるのかもしれません。
名前の意味が解き明かされるのは、次巻以降ですね。
浮浪者”ヴァルロス”
Das Walross
ヴァルロスは北極海など最北の海に住んでいるセイウチ。
精力絶倫であることでも知られていますが、この名前が意味する者とは???
隊長”フラーゼ”
Die Phrase
カタカナにもなっているフレーズ(英語発音では二重母音でフレイズ)は、ドイツ語では「フラーゼ」。
「決まり文句、言い回し」という意味ですが、最強の人物という設定なので、何か決定的な力を秘めているのかもしれません。
露天商”ガゼレ”
Die Gazelle
ガゼレは足の速い動物のガゼルのこと。
ライオンに捕獲されてしまう草食動物。
草食動物ですが鹿の仲間なので、武器になりえる立派な角があります。すばしっこい遊撃型の敵でしょうか。

大魔法使い”ミーヌス”
Das Minus
マイナスという意味。
まあそういう存在でしょう。
このキャラは回想の中で語られるだけなのですが、スピンオフ的なエピソードで再登場するかも。
英雄”ラーゼン”
Rasen
または競争すると意味も
Der Rasen
ドイツ語には、Lassenという英語のLetと同じ使役動詞がありますが、これや無理やりカタカナで書くと「ラッセン」で「ラーゼン」とはなり得ない。
「読む」のLesen(レーゼン)でもないし。
芝生は似合わないので、Rasenだとすれば、やはり動詞でしょうか。
ラリルレロは日本語には本来なかった音なので、この音の名前を採用すると、ファンタジーゲームや漫画のキャラがより外国風になって引き立つのですが、「ラーゼン」というそれっぽい名前、どういう意味なのでしょうね。
やはり熱狂的に戦う最強の戦闘能力を持った人物???
フリーレンの原作者である山田鐘人先生はおそらくはドイツ語に堪能なわけではなく、雰囲気でドイツ語っぽい名前を付けている可能性が大ですね。
まあそれでも全然構わないのですが。
こうして語源について、わたしを悩ませる面白い話題を提供してくださっているのですから。
15巻が待ち遠しい
以上のような新キャラたちが今後フリーレンのパーティとどのような戦闘や駆け引きを繰り広げてゆくのかが楽しみです。
ヒンメルたちの魂が眠るオレオールまでの旅、いつまで続いてゆくのでしょうか。
アニメ「フリーレン」の魔法の世界のエギゾチックな異国音楽は、ドラクエに採用された伝統的なバロック音楽風ではなく、優しくて懐かしいケルト音楽からインスピレーションが採られた秀逸なものばかりです(クラシックではなく、あくまでポピュラー音楽のジャンルの音楽です)。
アニメ再開はまだまだありますので、これらの音楽を聴きながら、新刊を読まれると、フリーレンの世界を堪能することが出来ますよね。

山田鐘人先生、アベツカサ先生、素晴らしい作品、ありがとうございました!
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