すべては「風の憧憬」から始まった。
2026年、最初に公開した一本が
クロノ・トリガーの「風の憧憬」でした。
今ではいろいろなゲーム音楽に歌詞をつけ、AI Vocalと映像で物語を描いていますが、このときはまだ、今のような形になるとは思っていませんでした。
ただ、昔から好きだった曲を聴きながら、
「この曲がもし歌だったら、どんな言葉が聞こえてくるんだろう」
そんなことを考えたのが始まりでした。
なぜ最初に「風の憧憬」だったのか
クロノ・トリガーには、今でも語り継がれている名曲がたくさんあります。
その中でも「風の憧憬」は、不思議な曲です。
明るいようで、どこか寂しい。
懐かしいのに、自分が実際に経験したことのない景色まで思い出してしまうような感覚がある。
中世のフィールドを歩いているときに流れる曲ですが、僕にはずっと、
「時間そのものを振り返っている曲」
のように聞こえていました。
だから歌詞を書くときも、中世だけを描くのではなく、
過去。
未来。
そして、時を越えて誰かを呼ぶ声。
そんなクロノ・トリガー全体の世界を、「風」という言葉でつないでみようと思いました。
原曲の旋律を保つのが難しい。
この動画を公開してたくさんの指摘を受けました。
それは、
字余りが気になる。一部の描写が説明的になっている。
メロディは大事にしつつ付けたい歌詞を重視していた。
「風に吹かれて」。
「青いゲートで」。
あえてここで言うのもなんですが・・ここが違和感のあるポイントでした。もちろん、最初の作品なので、今改めて見ると直したいところもあります。
歌詞の音数だったり、映像だったり、歌わせ方だったり。
今なら違う表現を選ぶ部分もあります。
でも、それも含めてこの動画は自分にとって特別です。
サラという歌い手
そして、この曲を歌ってもらったのがサラでした。
本来、「風の憧憬」の場面にサラがいるわけではありません。
それでも、時代を越えて世界を見つめているような声が、この曲には合うと思いました。
クロノたちとは違う場所から。
もっと遠い時間の中から。
過去も未来も知っている誰かが、この世界を静かに歌っている。
そんなイメージです。
このあとサラは、僕の作品の中で何度も歌うことになります。
そして気がつけば、動画だけではなく、制作ノートを案内する存在にまでなりました。
その始まりも、この「風の憧憬」でした。
一本の動画から始まったもの
公開した当時は、この一本がここまで多くの人に聴いてもらえるとは想像していませんでした。
コメントを読んでいると、
「懐かしい」
「当時の記憶が蘇った」
「ゲームをもう一度遊びたくなった」
そんな言葉をたくさんいただきました。
そこで初めて、自分が作りたかったものが少し分かった気がします。
新しいものを作りたいわけではない。
原作を別のものにしたいわけでもない。
あの頃、自分たちが感じたものを、もう一度別の形で思い出したい。
それが、今の「Souta – AI Story & Music」につながっています。
音楽を聴いた瞬間に蘇る、昔見た景色。
言葉にならなかったキャラクターの気持ち。
ゲームを終えて何年経っても心に残っている物語。
それを歌と映像でもう一度描いてみる。
「風の憧憬」は、その最初の一歩でした。
そして、もう一度「風の憧憬」へ
最初の公開から時間が経ち、制作方法もかなり変わりました。
歌声も。
映像も。
歌詞の作り方も。
一本作るたびに、少しずつできることが増えています。
だから今、改めてこの作品を見ると、
いつかもう一度「風の憧憬」を作りたい。
そんな気持ちもあります。
最初に作ったからこそ、今ならどこまで描けるのか。
その答えも、いつか形にしたいと思っています。
でも、たとえ新しい「風の憧憬」を創ったとしても、この一本が原点であることは変わりません。
ここから、すべてが始まりました。
「風の憧憬 - Wind Scene」
クロノ・トリガー
AI Vocal:Sara
制作:Souta – AI Story & Music
※本作品は原作への敬意を込めて制作した非公式の二次創作作品です。
