ベッドのうえで、ぜんぶ決まる– The World Was Decided on the Bed –
なにもしていない日。
そう思っていたけれど、
気づけばベッドのうえで、いろんなことが“決まっていた”気もする。
猫と暮らしていると、世界の重心がちょっとズレて、ふと笑ってしまうことがある。
今日はそんなお話。
今日は、朝からベッドの上で会議だった。
メンバーは人間がひとりと、猫がひとり。
案件は「今日をどうするか」について。
議長は、当然のように猫である。
ピノ議長は、寝転んだまま一言。
「まず、移動はしない。以上。」
開始3秒で閉会するあたり、さすが歴戦の風格。
ソウはこっそりパソコンを開いたが、
画面に向かうとピノの尻が微妙に乗ってくる。
すごいのは、ほんのり“Tabキーだけ”押してくる技術だ。
「このままじゃ今日も何もできないよ」と言うと、
ピノはあくびをしながら足を伸ばし、
ソウの顔を軽くキックした。
これは、「何かをやる」という動きを未然に防ぐ防犯システムである。
(世界で一番ふわふわしたセキュリティ)
午後になり、何度か意識を取り戻したが、
枕の重力がやけに強く、ついウトウトしてしまう。
夢の中で、「やるべきこと一覧」がバケツリレーをしていて、
途中でみんな手を滑らせていた。
そして、夕方。
ピノが伸びをして、堂々とベッドから降りる。
その一歩を見送るソウに、振り返ってこう言った。
「今日も、だいたい勝ったね。」
なにに?
※明日からがんばる
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静かに差し出してくれたその優しさ、確かに受け取りました。
言葉よりも深いところに、あなたの気配が届きました。ありがとう。
