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売れ残り犬が、毎日褒められるようになるまで

両親が飼っていた先代ミニチュアダックスは、
たいそうやんちゃな子でした。
家に誰か人がいるときは、大人しくていい子なのですが、
留守番が嫌いで、一人になると、「悪魔が降臨」したかのように、
ありとあらゆるいたずらをしつくしました笑
(こちらはいずれ、別記事でまとめてみたいと思います)

それに比べて、同じミニチュアダックスでも、
ニコはどちらかというと「優等生」タイプです。
先代ではとても苦労した歯磨きも、最初から嫌がらなかったし、
一度「こう」だと理解すれば受け入れる柔軟性もあります。

出会ったときのニコは、
9か月近くまでペットショップで売れ残っていたので、
外を歩いたこともなく、人と密接に関わった経験もなかったせいか、
外の世界をとても怖がっていました。

最初は怖くて自分の足で外を歩くことができなかったため、
1か月近くバッグに入れて毎日外を歩くようになったら、
もともと好奇心が強い面もあったせいか、次第に楽しみにするようになり、ほどなくして自分でも歩くことができるようになりました。

最初は緊張しつつタッタッタッと、
ただひたすら前を向いてまっすぐ歩いていたのが、本能とはすごいもので、やがて電柱や地面に残る他の犬の「お便り」の匂いをかぐようになり、
自分もそこに「お便り」を残せるようになっていきました。

散歩から帰って足を拭くときも、
先代ダックスは小さな声で「ウー」と鳴いて抵抗を示したものですが、
ニコは次に拭く足をわかっていて、自ら順番に上げて協力してくれます。
ブラッシングも嫌いではなく、寝る前にするものだとわかっているので、
する時間が来れば誘いに来て、ブラッシングと歯ブラシをする場所で
きちんと待っています。

なので、意識せずとも、毎日「いい子だね〜」と褒めてしまいます。
そして、褒められるのはニコも嬉しいので、好循環となって、
どんどん人間との暮らしに適応していったのかなと思います。

先代ダックスは、両親が孫のように甘やかして育てていたのと、
時代(世代)もあってか、私たち子供が小さいときにも、わかりやすく「褒める」ということは基本的になかったように思います。
なので、褒められ習慣の無かった私も、
先代ダックスを心から「褒めた」という記憶があるのは、彼が晩年になってからだったかなあと・・・

最初は、そんな後悔もあって、ニコのことはたくさん褒めたいと
思っていたのかもしれません。

でも、今ではすっかり習慣になっていて、「いい子だね」「おりこうだね」「えらいねえ」「かわいいねえ」と毎日飽きることなく声をかけています。

ニコはそのたびに、少し得意そうな、「当然」というような顔をします。
そして私は今日もまた、飽きずに「いい子だねえ」と言っているのです。

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