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【韓国生活】韓国の職場で政治の話をしてはいけない理由

わたしは韓国で介護士として働く元日本人看護師です。

韓国で働き始めて2年ですが、最近驚きと共に実感した話があります。

それは「韓国の職場で政治の話をしてはいけない」ということです。

その理由は自分が右派なのか左派なのかを同僚に知られると、仕事がしにくくなるからです。

韓国人は思想で南北分断されている



ご存じの通り、韓国と北朝鮮は朝鮮戦争により、南北に分断され現在は休戦中です。

韓国は朝鮮戦争後、日本と同様に自由民主主義となり、発展を遂げてきました。

しかし、分断されなかった日本とは違い、韓国人の思想は南北分断されており、思想の違う人とは基本的に相容れない、

まさに思想の冷戦状態であることを職場で実感しています。

具体的に言いますと韓国人の政治的思想は大きく分けて

北朝鮮と統一を果たし更なる経済的発展を願う「左派」と、

北朝鮮とは歩みを分かち今ある韓国を維持・発展させていきたいと願う「右派」があります。

その思想は当然政治にも色濃く反映されており、

いわゆる右派政党は、今回弾劾・罷免されたユンソンギョルやパク・クネが所属していた「国民の力」

左派政党は、”反日”大統領として日韓関係を最悪にしたムンジェインが所属している「民主党」に分かれています。


在韓日本人が生きやすいのは「国民の力」



わたしは2019年から韓国に住んでいるんですが、当時は左派政党である民主党出身のムンジェインが大統領でした。

ご存じの通り、ムンジェイン政権時代、日韓関係は最悪でした。

民主党は国内の支持を集めるため、歴史問題を政治利用します。

民主党の扇動により、当時は韓国の町中に「NO JAPAN」と書かれた横断幕が張られており、日本人のわたしは生きにくかったです。

すごく悲しかったのが、娘の100日祝いに訪問した写真館にも「NO JAPAN」と書かれたポスターがあったことです。

日韓ハーフの娘も私もこの国に祝福されていないと感じました。

しかし、5年の任期を経てムンジェイン暗黒時代は終わり、国民の力から新たにユンソンギョル氏が大統領になり日韓関係が大きく改善しました。

外国人のわたしは選挙権もないですし、誰が大統領をやっても関係ないと思っていたけど、

ユンソンギョル大統領は支持を集めるための”反日”はやらないので、韓国でへんな閉塞感を感じることもなく、日本人の私は生きやすかったです。

しかし、ユンソンギョル大統領時代、「国民の力」は地方選挙で大敗し

法案の立案や予算の決定をする議会の議員の多くが左派である「民主党議員」で構成されていたため、大統領が目指す政治をすることができませんでした。

さらに、民主党は常にユンソンギョル大統領夫人や政治の粗探しをし政治を妨害しようとするため、国民の支持率も低下し、追い詰められた大統領は先の議員選挙で不正があったと考え、戒厳令を発動させてしまったのです。

そして、ユンソンギョル大統領はパククネ大統領に続き、5年の任期を待たず弾劾された韓国で2人目の大統領となってしまいました。

ユンソンギョル大統領は在任中、相当苦しかったんだと思います。


ユンソンギョル戒厳→罷免で職場は思想の冷戦状態


今月4日、弾劾が可決されユンソンギョル大統領が罷免となりました。

その日、私は出勤で食事介助中だったのですが、わたしも韓国人の職員もテレビに釘付けでした。

ユンソンギョル大統領が罷免された瞬間、

喜ぶ人と悲しむ人がいましたが、職員のだれもがその感情を押し殺していました。

ユンソンギョル大統領が罷免されて喜ぶ人は左派「民主党」支持者

悲しむ人は右派「国民の力」支持者であるとばれてしまうからです。


罷免が発表された後、私も同僚も何食わぬ顔で業務に戻りました。


日本では自分がどんな政党を支持しているかがばれても問題はありませんが、韓国では政党がはっきりと「左派」「右派」に分かれており、

その思想は朝鮮半島を分断した南北戦争に起因しています。

つまり韓国の過去・未来の在り方を個人がどのようにとらえ、今後の韓国がどんな道を歩むことを一個人として願っているかを示すものであるため、

その思想が異なる人とは相容れない、深い付き合いをできないということになります。

わたしは2019年から韓国に来た新参者であり、韓国人ほど政治に強い思い入れがあるわけではありませんが、

ムンジェイン政権時代の日本人として居心地の悪い時期と、ユンソンギョル大統領の無風時代を経験したものとして、また民主党出身の大統領が誕生し”反日”政治をすることにより、

わたしよりも幼くて弱い日韓ハーフの娘が悲しい思いをするのではないかと心配です。

ユンソンギョル大統領が罷免された瞬間、足の力が抜け、食介のスプーンを持つ手が震えました。

だけど、それを誰にも知られないよう、努力しました。

食介後なぜか偶然集まった右派支持者の同僚たち(私を含めて3人)と静かに「大統領が罷免されて心が痛い(마음이 아프다)」と慰め合う時間がありました。(時間にして3分程度)


その右派支持者との立ち話でちょっと可笑くて怖かったのが、ユン大統領が罷免された瞬間、

「Aさんは喜びを押さえられずテレビの前で手を叩いてた、あいつは左派だ!」とある同僚について言及してたことです。

弾劾裁判が踏み絵になってますやん…。

そして政治的方向性が違う同僚との間に静かに心のシャッターを下ろすというね…。

こういうことを裏で言われるから、自分の政治的立場を人に知られてたら困るんですよ。

まとめ



韓国では政治的な立場を明らかにすると仕事がしずらくなります。

しかし、自分と同じ政治的思考を持っている人であれば、逆に絆が深まるというか、その人に好感を抱きやすくなるのも事実です。

ちなみに、私の夫は韓国の保守が多い大邱出身で義父も右派「国民の力」支持者ですが、何をこじらせたか息子である夫は左派「民主党」支持者です。

なので、夫は父親と政治の話をすることを避けています。

職場だけではなく家族間でも南北分断が生じているのです。

ご察しのとおり、夫は左派で、私は右派なので、夫婦間でも南北分断が生じているのです。

ユンソンギョル大統領が罷免された日、私は失意のどん底で韓国で生きる自信を失い、夫と離婚して日本に帰ろうかと思ったほどです。

これから韓国人と結婚を考えている方は相手の政治的方向性も確認されておくのがよいかと思いますよ。

事実、韓国人の男女間でも支持政党が違うと結婚相手として選ばないと考える人も多いようです。



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