1泊2日で満たされる|せせらぎの三島
昔から
水のある場所が好きでした。
海や川、湖。
なんとなく
心が乾いてくると
水辺が恋しくなります。

今回訪れたのは
静岡の三島。
湧き水に潤う
水の都は
東京から新幹線で約50分。
思い立ったら
すぐに出かけられる距離に
みずみずしい風景が
広がっていました。
湧水の森
1日100万トンの水が湧き出る
日本一の湧水地、柿田川公園。
国道のすぐそばとは
思えないほど
ひんやりとした空気と
深い緑に包まれている。
木々に囲まれた
小さな展望台から
下を覗き込んだ瞬間
思わず息をのむ。

目の前に広がるのは
想像していたより
はるかに大きな
コバルトブルー。
直径5mの
巨大な井戸跡から
富士山の雪解け水が
こんこんと湧き出ている。
地球の底から
青い光が
湧き上がってくるよう。
空と緑を映した水面が
静かに揺れています。

木立の中の遊歩道。
ひんやりとした空気。
水の音。
鳥の声。
鬱蒼とした
緑のトンネルを抜けると
突然
眩しいほどの清流が
現れる。

日本三大清流のひとつ
柿田川。
川というより
大きな泉のよう。
流れてくるのではなく
この場所から
澄んだ水が
湧き上がっている。
水の中で揺れる水草。
水面に映る新緑。
絶え間なく湧き出る
水の音を聞きながら
公園を歩き終えるころには
気持ちまでみずみずしく
すっきりと
軽くなるようでした。
せせらぎと歩く
三島の日常風景に溶け込む
源兵衛川。
川沿いに続く散策路を
せせらぎに包まれ
歩いていると
流れる時間も
どこかゆったりしてくるように
感じます。

飛び石の上を
一歩ずつ渡る。
落ちないよう
少し緊張して。
ちょっとした
冒険気分。
川の水は
どこまでも透明で
木漏れ日が揺れている。
子どものころ
夢中になっていた景色が
そこにありました。

川は
民家の裏を流れ
小さな橋の下をくぐり
人々の暮らしの
すぐそばにある。

川沿いの小さなデッキで
ひと休み。
緑に囲まれ
風が吹くたび
さわさわと音がする。
この町の日常は
とても贅沢に思えます。
緑の余白

風が通り抜け
清々しい空気が満ちている
三嶋大社。
広々とした
余白のある境内は
歩いているだけで
気持ちがいい。
耳を澄ますと
水の流れる音が
聞こえてきます。

せせらぎの町で
思えばいつも
せせらぎの音が
そばにありました。
東京から
ほんの少し離れただけ。
たった1泊の小さな旅。
水の音を聞きながら
歩いているだけで
心も少しずつ
満たされていくようでした。


