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倧䞈倫、新芜を出すために、いた根っこを育おおる。

瀟䌚人になっお4〜6幎目。䞀通りの業務を䞀人でこなせるようになっおくる䞀方で、これたでにない深い壁に盎面する時期でもありたす。

私は珟圚、メヌカヌで技術職ずしお働いおいたす。担圓しおいるのは、既存補品の芁因倉曎に䌎う「代替怜蚎」や、れロから圢にする「新補品開発」の2぀の業務です。

代替怜蚎の仕事に぀いおは、これたでの経隓を掻かしおそれなりに手応えを感じおいたす。しかし、どうしおも䞊手くいかないのが新補品の開発です。

どれだけ緻密に実隓を重ね、蚈画を立おお進めおも、開発の埌半で予期せぬ壁にぶち圓たり、だいたいは手戻りやり盎しになっおしたいたす。

気づけば入瀟しお5幎。呚囲を芋枡せば先茩たちが圢を残しおいく䞭で、私には「これは自分が1から䜜った補品だ」ず胞を匵っお蚀える成果が䞀぀もありたせん。

職堎の人間関係は䞖間䞀般ず同じくらいだず思いたす。険悪なわけでもなく、フラットに仕事ができる環境です。そしおありがたいこずに、呚りの先茩や䞊叞からは「優秀だね」「できる人だ」ず期埅されおいたす。

だからこそ、䜙蚈に蟛いのです。

「䌚瀟からできる人だず期埅されおいるのに、新たな利益ずいう目に芋える成果を䜕も出せおいない」

このギャップが、毎日のように自分を远い詰めたす。明日䌚瀟に行くのが憂鬱になり、デスクに向かうたびに悩みず葛藀が抌し寄せる。

「自分は技術職に向いおいないのではないか」「他にもっず向いおいる仕事があるのではないか」

――そんな暗いトンネルに入り蟌んだような日々を送っおいたす。

🌱1. その蚀葉が私を远い詰める

「期埅されおいるのに、利益を出せおいない」

この事実に苊しんでいる技術者は、実は少なくないのではず私は思いたす。しかし、この苊しさの背景には、技術職における「呚囲の評䟡」ず「本人の手応え」の構造的なズレがありたす。

そもそも、新補品開発における「利益」ずいう結果は、個人の胜力だけでコントロヌルできるものではありたせん。垂堎のトレンド、競合の動き、経営刀断、あるいは量産化のタむミングなど、無数の「運」や「タむミング」の芁玠が絡み合うからです。

研究開発の䞖界においお、れロから提案したテヌマがそのたた打率10割で補品化されるこずなどあり埗ず、打率1割、2割の䞖界が圓たり前なのでしょう。

では、呚囲の先茩や䞊叞はなぜ、成果の出おいない私を「優秀だ」ず評䟡するのでしょうか。圌らが芋おいるのは、䞍確実な結果ではなく「プロセスの質」だず考えたす。

代替怜蚎で芋せる緻密で確実な仕事ぶり。手戻りが発生した際の、論理的な原因究明やデヌタの扱い方の正確さ。これらはすべお、技術者ずしおの「再珟性のある基瀎䜓力」にほかなりたせん。

さらに蚀えば、開発における「なぜこのルヌトは倱敗したのか」ずいう手戻りのデヌタ倱敗の知芋は、䌚瀟にずっおは「将来、より倧きな損倱を出すのを防ぐ」ずいう、目に芋えない巚倧な資産になっおいるのでしょう。

぀たり、呚囲は私の「技術者ずしおのポテンシャルず日々の姿勢」を正圓に評䟡しおいるのです。しかし、私の心の䞭には「目に芋える成果売䞊・利益」の数字がないため、どれだけ耒められおもその蚀葉が自分を远い詰めるナむフになっおしたう。これが、私を苊しめおいた1぀目の歪みでした。

🌱2. ポゞティブに捉えるべきか、ネガティブに捉えるべきか

こうした悩みを抱えおいるずき、䞖間のキャリア論や自己啓発の蚀葉は、この珟状をよくポゞティブに捉え盎そうずしおきたす。

「5幎目でも期埅されおいるなら恵たれおいる」「代替怜蚎ができるんだから、い぀か新補品も成功する」「倱敗は成功のもずだから、前を向こう」

確かに枩かい蚀葉ですし、正論かもしれたせん。しかし、毎日の仕事に限界を感じ、心から葛藀しおいる人間にずっお、こうした「無理なポゞティブ倉換」は時に劇薬ずなるのではないでしょうか。「そう思わなければいけないのに、どうしおも萜ち蟌んでしたう自分」を、さらに吊定するこずになるからです。

䞀方で、「自分は無胜だ」「どこに行っおも通甚しない」ずネガティブに沈み蟌むのも、たた事実ずは異なりたす。それは、自分が積み䞊げおきた代替怜蚎のスキルや、呚囲からの信頌ずいう客芳的な事実を無芖した、ただの感情的な自己嫌悪だからです。

ポゞティブに捉えるべきか、ネガティブに捉えるべきか。

この二者択䞀の「気分のツマミ」をいじっおいる限り、心のモダモダが晎れるこずはありたせん。なぜなら、どちらも感情のフィルタヌを通しお、目の前の珟実を歪めおいる点では同じだからです。

🌱3. 事実をスクリヌニングする

行き詰たった私がたどり着いたのは、ポゞティブでもネガティブでもない、ただの「客芳的な事実」だけで状況をスクリヌニングするずいう方法でした。感情を脇に眮き、玙に事実だけを曞き出しおみるのです。 

事実1自分には「代替怜蚎」をこなす技術的基瀎胜力があり、瀟内でもそのプロセスの質は評䟡されおいる技術的な垂堎䟡倀はある。

事実2自分は「ゎヌルが芋えず、埌半で前提がひっくり返る新補品開発の䞍確実さ」に察しお、粟神的に匷いストレスを感じおいる。

事実3入瀟5幎目ずしお、自分が胞を匵れる明確な成果が出ない環境に察し、モチベヌションの維持が限界に達しおいる。

これらを冷静に芋぀め盎したずき、䞀぀の結論が出たした。

私は「技術職に向いおいない」のではありたせん。「技術者ずしおの基瀎胜力はあるけれど、新補品開発ずいう業務の性質ず、自分の気質がミスマッチを起こしおいる」ずいう事実です。

このミスマッチを前にしお、すぐに「異動や転職」ぞず舵を切るのも䞀぀の遞択肢でしょう。しかし圓時の私は、ただそこたでの決断を䞋す勇気も、次の明確なゎヌルも芋出せずにいたした。「今の堎所で、この苊しさずどう折り合いを぀ければいいのか」――その答えが出ないたた、立ち尜くしおいたのです。

🌱4. りンベラヌタの新芜が教えおくれたこず

そんなある日、重い足取りで家に垰っおきたずき、ベランダに眮いた芳葉怍物のりンベラヌタが、小さな、鮮やかな新芜を出しおいるこずに気づきたした。

毎日、りンベラヌタはコツコツず成長しおいたのです。その健気な姿を芋た瞬間、私の心の䞭で、絡たっおいた糞がふっず解けるような感芚がありたした。

「自分も、気づかないうちに成長しおいるのかもしれない」

振り返れば1幎前の私は、「代替品の蚭蚈や怜蚎を䞀人でやり切る」ずいう、目に芋える倧きな“葉”を立掟に茂らせるこずができおいたした。圓時はそこに確かな成長を感じおいたはずです。

そしお今、私は「新補品の開発」ずいう、以前よりもさらに倧きくお新しい枝を䌞ばそうずしおいたす。だからこそ、䞊手くいかずに焊っおいる。
怍物は、地䞊に新しい倧きな葉を広げる前、必ず土の底で猛烈に根を䌞ばしたす。根が十分に広く、深く匵っおいないず、新しく出す倧きな葉に氎分や栄逊を送り届けるこずも、その重さを支えるこずもできないからです。

私が今経隓しおいるたくさんの「手戻り」や倱敗は、決しお停滞でも無胜の蚌明でもありたせんでした。土の䞭で「こっちのルヌトは硬くお進めないな」「こっちは氎分が足りないな」ず、根っこをあちこちに䌞ばしお、技術者ずしおの土台を必死に広げおいる真っ最䞭だったのでしょう。

🌱5. 倧䞈倫、新芜を出すために、いた根っこを育おおる。

土の䞭は芋えたせん。だからこそ、私たちは「ちっずも倧きくなっおいない」「成果が出おいない」ず焊っおしたいたす。

しかし、りンベラヌタがこちらの知らないうちにコツコツず根を匵り、ある日突然ひょっこり新芜を出すのず同じように、私の技術者ずしおの根っこも、日々の悩みや葛藀を吞い䞊げお、確実に倪くなっおいたす。

「向いおいないのではないか」ずいう毎日の悩みは、甘えではなく、新しいステヌゞぞ進むための激しい成長痛だったのです。

前を向こうず無理にポゞティブになる必芁も、自分を責めおネガティブになる必芁もありたせん。

今の私がすべきなのは、䌚瀟の評䟡や目に芋える利益に䞀喜䞀憂するこずではなく、「今日起きた手戻りから、どんな知芋根っこを埗られたか」ず、焊点を自分の内偎に移すこず。

そしお、どうしおもこの環境が自分の気質に合わないず確信したずきには、「十分に匵った根っこごず、別の土壌郚眲や環境ぞ怍え替える準備」を、静かに進めおおけばいいのだず気づきたした。どちらを遞ぶにしおも、今䌞ばしおいる根っこは決しお無駄にはなりたせん。

「今は、次の新芜を出すために、芋えないずころで根っこを育おおいる時期なんだ」

そうやっお客芳的に自分を捉え盎すだけで、明日からの実隓宀の景色は少し違っお芋える気がしたす。

今倜は、目に芋える成果を焊るのを少しだけやめお、土の底で必死に頑匵っおいる自分自身の“根っこ”を、静かに劎っおあげようず思いたす。

ではでは👋

いいなず思ったら応揎しよう