見出し画像

【生家のこと|エピソード1】「私には家族なんていなかった」

三姉妹の次女として生まれた私の実家には、
「父」という絶対的な存在がいました。

九州男児で、気性の荒い父。

なぜか私は、
幼い頃からその怒りの矛先になることが多くありました。

理不尽に怒鳴られ、
髪を掴まれ、
殴られる。

それが、
私にとっての“日常”でした。



母に助けを求めても、
そこに救いはありませんでした。

母は、
殴られる私を止めるどころか、
父の側に立っていました。

私は、
「どうして助けてくれないの?」
と何度も思っていた。



ある夜、
体調を崩し高熱を出した私は、
ただ、お母さんにそばにいてほしかった。

「お願い、そばにいて」

そう言って、
母に必死にすがりました。

けれど返ってきたのは、

「私にはできない」

という、
冷たい言葉でした。



暗い部屋の中で、
私は一晩中ひとりきり。

怖くて、
苦しくて、
寂しくて。

あの時の、

私は愛されていないのかもしれない

そう思った孤独感を
私は今でも忘れられることができません。



母は、
愛情の代わりに、
お金で何とかしようとする人でした。

欲しい物は買ってくれる。

困ればお金を渡してくれる。

でも、
私が本当に欲しかったものは、
最後まで手に入りませんでした。



18歳の頃のある出来事をきっかけに、
私はさらに追い詰められていきました。

両親から愛されないこと。

守ってくれない姉や妹への怒り。

どうして私だけ、
こんなにも苦しいんだろう。

そんな思いを、
ずっと胸の中に抱えていました。



「私には家族なんていない」

「愛されない私は、
何のために生きているんだろう」

そんな言葉を、
心の中で何度も繰り返しながら。

私は、
出口の見えないトンネルの中を、
ただ必死に歩き続けていました。

いいなと思ったら応援しよう!

softly.beyond                         〜そっと‥そのさきへ〜 最後までお読みいただきありがとうございます。 もしこの記事が少しでもお役に立てたり、心に響くものがあったりしたら、チップで応援いただけると嬉しいです。 いただいたご支援は、クリエイターとしての活動費に使わせていただきます

この記事が参加している募集