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大どろぼうの家

万物を
盗めるなんて
ホラを吹き
くしゃみ盗めず
どろぼうひとり

先日「大どろぼうの家」という展覧会にいきました
「どろぼう」をコンセプトにして従来の作品への解釈を変える、非常におもしろい展覧会でした
(企画した方とお話ししてみたい‥)
コンセプトが変わると作品同士の手のつなぎ方も変わるし、風呂敷の広げ方も七変化‥
まさにどろぼうの手法!!

展覧会の中に「谷川俊太郎の訃報に触れて」という部屋があった
盗めるものばかりではなく、盗めないものもあるのだ
例えば谷川俊太郎の詩(死)を知ってしまった心
知る前には戻れない
その心を盗めない
「くしゃみ」に谷川俊太郎への愛をこめて、冒頭の短歌をつくりました

そして、「くしゃみ」は子育ての一瞬でもある
どんな一瞬も、その時間だけを盗んで手元に置いておくことはできない
手を離れたあとに残る孤独は、子育てが失われた証ではなく、確かに誰かと一緒に生きた時間の温度なのだと思う

嘘つきはどろぼうのはじまり
永遠に続くと思っていることも、それは結局大ぼら吹きで、結局それはどろぼうのはじまりなのだ
ただしどろぼうはひとり

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