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2026年最も布教したい本「もう叱りたくないと思ったら読む本」

昨年noteでご紹介した「叱る依存がとまらない」のマンガ版が出版された。

マンガ版を購入するかどうか?
私は迷っていた。

もしも前作を、「ただマンガにしただけ」であれば、敢えて読む必要はない気がしたからだ。


だけど書店で実物を手に取ってみて、明らかな違いを感じた。
そして読み終えた今、声を大にして言いたい。

「2026年最も布教したい本」である事を。


マンガ版の良いところ


前作と比べて、圧倒的に手に取りやすくなったと思う。

それは活字とマンガという違いだけではなくて、表紙の雰囲気からしても「子育ての当事者」が気軽に読める本になった。


そしてマンガ版は、ストーリーになっている所が良い。

共働きで3人の子育てをする夫婦の元に、ある日突然現れたムラナカ(脳オタクの宇宙人)が「叱る」を手放す為の具体的な話を展開していく…という内容。

前作は専門的な話を一方向で大量に受け取る形だったけど、今作は読者が感じる「それって理想論じゃない?」「分かっちゃいるけど…」という声をしっかり代弁してくれている。

フィードバックが鍵


前作では「叱る」を手放す為には前さばきが有効…と書かれていた。


だけど子どもと365日一緒に過ごしていると、前も後ろもないような事が沢山起きる。

私は前作を読んで感銘を受けたものの、実生活での実践に難しさも感じていた。

前作を読んだ時の感想。

叱らない難しさを感じた話。


でも今作では、「前さばき」だけではなく「後ろさばき」の1つとしてフィードバックが紹介されていた。


「フィードバック」は「叱る」とどう違うのか?について、本の中でこう書かれている。

伝えた後に相手の行動をコントロールしようとしない
その後どうするかは自分で選ばせるという部分です

「もう叱りたくないと思ったら読む本」より


本の中で、この言葉を聞いた主人公の女性が「相手に変わってほしいから伝えるのに、自分で選ばせて良いのか?」と突っ込むシーンがある。

だけど、「変わってほしい」というのは、コントロール欲求だと著者は言う。

これ、痛い所をつかれた。

・本来「危機的な状況」以外では、今すぐ相手の行動を変える必要はない。
・他者はそもそもコントロールできない存在
・「今すぐ相手を変えたい」というコントロール欲求は手放していく必要がある

「もう叱りたくないと思ったら読む本」より抜粋


前作でも学んだはずなのに、1日中色々な場面で「コントロール欲求」が顔を出してしまう。

・早く宿題やってほしい
・食事の支度を手伝ってほしい
・ゲームの時間を守ってほしい
・地域の人や習い事の先生に「良い挨拶」をしてほしい

1日中そんな事ばかりだ。

私のコントロール欲求は、あくまでも「親の希望」であり、親の希望が叶わなかったからといって「叱る」事ではない。


う~~ん、反省。


因みに「フィードバック」については、「叱る依存がとまらない」の後に出版されたこちらの対談本の中でも詳しく書かれている。


社会の理解が必要


そうは言っても難しいのだ。
本を読んだ直後は、「分かったつもり」になる。

だけど日々一緒にいると、つい忘れてしまう。

そして「もっと叱れ」というプレッシャーは、どこへ行っても常に感じている。

実生活でも、SNSでも、時には夫婦間でも感じる事がある。

私自身も「叱られて育った」という自覚があるように、多くの人はこの本のタイトル通り「叱れば人は育つ」と感じているからだろう。


だけど、「叱る」には大して効果がない。

それを私達のような「子育て当事者」が理解するだけでは、ダメなのだ。
学校や習い事の先生は勿論、社会全体に理解してもらえないと「叱らない」は難しい。


だから布教したい。

というか、話し合いたい。


家庭だけじゃない。
学校、学童、チームスポーツ、職場。

あらゆる場所で「叱らなければ」と感じるシーンが山のようにある。

その時にどう振舞ったのか?相手はどう受け止めたのか?
沢山の声を集めて「理想論」と呼ばれない社会にしていけたら嬉しい。

そんな事を考えた1冊だった。

<あとがき>
フクチマミさんのイラストも凄く良かったです。
程よく面白要素が入っていて、子どもでも読めそうな感じです。
ちなみに我が家には、フクチマミさんのこちらのマンガ↓もあります。
これも読みやすくて良いです。


「叱れば人は育つ」は幻想の感想↓

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