見出し画像

詩『どこまでも』

『どこまでも』


 どこまでも続くようで怖いんだ
 このトンネルに出口はあるんだろうか。

 気遣いばかりの毎日で
 笑い方も忘れそうで
 出てくる言葉は嘘くさくて
 眠れぬ夜が増えてゆく

 近所の人とも会いたくなくて
 処理する日々に忙しく
 食べることさえ虚しくなって
 気づけば孤独が居心地いい

 何年生きられるんだろう
 人って今すぐ死ぬこともあって
 死ぬ気で頑張りたいのに
 そこに実感がまったくなくて

 あなたを好きになってしまった
 恋というぶつかり合う体力もなく
 互いに怖がって睨み合っていて
 愛だけが深まり縛られていく

 両親と大きな喧嘩をしてしまった
 大嫌いじゃないのに「死ね」と吐き捨てた
 このまま死別したら悔やむのかな
 「ざまあみろ」って言えたらいいのにな……

 自分らしくって言うけれど
 その自分さえ見つかっていなくて
 どこまでも続くトンネルが
 あまりに日常に溶け込みすぎてる

 暴れたくなる衝動も
 暗闇が飼い慣らしてきている
 どこまでも、どこまでも、どこまでも
 そんな意地だけが側にいる






いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集