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ル・コワンヴェール神楽坂の跡地で、パティスリーを始めます。

はじめまして。
パティシエの吉川 誠と申します。
現在、神楽坂に小さなパティスリーをオープンするため、準備を進めています。
場所は、2026年7月に惜しまれながら閉店した「ル・コワンヴェール」があった場所です。
開店予定日は、2026年10月15日。
これからオープンまでの約1か月、ここで少しずつ準備の様子や、僕がお店を始めるまでのことを書いていこうと思います。

ル・コワンヴェールがあった場所
今回、この場所でお店を始めることになってから、改めて「ル・コワンヴェール」について調べる機会が増えました。
SNSやnoteを見ていると、
「閉店してしまうのが寂しい」
「もう一度あのケーキを食べたい」
「神楽坂に来たら必ず立ち寄っていた」
そんな声が本当にたくさんあります。
僕自身、それを読むたびに、この場所がどれだけ多くの方に愛されていたのかを感じています。
そして同時に、その場所で次のお店を始めることに、嬉しさだけではなく、大きな責任も感じています。
もちろん、僕がつくるお店は、ル・コワンヴェールとまったく同じお店ではありません。
パトリックシェフがつくってきたお菓子を、そのまま再現することもできません。
それでも、
「神楽坂のこの場所に、お菓子を買いに行く楽しみがある」
そんな風景は、これからも残していきたいと思っています。

少しだけ、僕のことを。
僕がパティシエを目指したきっかけは、小学生の頃に作ったケーキでした。
自分が作ったものを家族が喜んで食べてくれた。
今思えば、とても小さな出来事ですが、それが僕にとって「お菓子をつくる仕事」の原点になりました。
その後、辻調グループのフランス校で製菓を学び、卒業後はザ・リッツ・カールトン東京へ。
パティシエとしてレストランの洋菓子製造に携わった後、インルームダイニングでサービスも経験しました。
その後は函館の洋菓子店で商品開発や催事に携わり、リクルートでは飲食店向けの営業を経験。
パティシエだけではなく、接客、商品開発、営業、飲食店の運営など、少し遠回りもしながら「食」に関わる仕事を続けてきました。
そして34歳になった今年、自分のお店を持つことを決めました。

僕がつくりたいお店
新しいお店では、生菓子、焼き菓子、パンを中心に、一つひとつ店内でつくっていきます。
派手なものをたくさん並べるというより、
「また、あれを食べたい」と思ってもらえるものを、丁寧につくる。
そんなパティスリーにしたいと思っています。
そして、この場所で長く愛されてきたル・コワンヴェールへの敬意を忘れずに、僕なりの新しいお店をつくっていきたいと思います。

10月15日のオープンに向けて
9月8日に鍵の引き渡しがあります。
そこから、本格的な開業準備が始まります。
厨房を整えること。
商品を決めること。
試作を重ねること。
包材を選ぶこと。
お店のオペレーションを考えること。
まだまだ、やることは山ほどあります。
でも、何もないところから少しずつお店ができていく過程も含めて、ここに残していけたらと思っています。
うまくいったことだけではなく、悩んでいることや失敗したことも書くかもしれません。
2026年10月15日。
“神楽坂のこの場所に、もう一度、お菓子の香りが漂うように。“
一つひとつ、準備していきます。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。
吉川 誠


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