なんでもない日記:ココスの二つの太陽、醤油をかけすぎた朝の誤算
いつもの日常に、ほんの少し特別な色をつけたくて、早起きして「ココス」へ向かった。
朝の空気はひんやりと鼻の奥をくすぐる。黄色い看板を見つけると、秘密の場所にたどり着いたような小さなワクワクが胸に広がった。
店内はまだ人はまばら。メニューを開くと「銀鮭の朝定食」など和食も充実していて迷うが、初回は王道を行くと決めている。
茜色の太陽が二つ、皿の上に
注文したのは「茜美人の目玉焼きモーニング」。運ばれてきた一皿は、想像以上ににぎやかだった。
主役の目玉焼きは黄身が茜色に近く、太陽が二つ昇ったようなおめでたさがある。箸を入れると、濃厚な黄身がトロ〜リと溢れ出した。一口食べて、確信する。
「……濃い。すごく濃いぞ」
店員さんに醤油をもらい、少し垂らす。かけすぎてしょっぱくなったが、それが逆に卵のコクを引き立てる。白身のカリッとした縁と、トロトロの黄身。この食感の対比が贅沢だ。
ウインナーを黄身に絡めると、肉汁と合わさって一気にリッチな味に変わる。ワッフルにもつけてみた。
「お、意外とこれ、いけるじゃないか」
自分だけの実験場のような食卓が楽しい。最後はハッシュドポテトで皿の黄身を拭うように完食した。
ドリンクバーという名の迷宮で
次はドリンクバーだ。まず「キャラメルティー」を選び、席に戻って気づく。
「……あ、かぶっちゃった」
ワッフルもキャラメル。口の中がキャラメルのお祭りに占拠され、自分のドジっぷりに苦笑いした。
二杯目は「白桃紅茶」でリセット。さらに「シロップ」コーナーを発見し、探究心が目を覚ます。
「すげー! これ、自分でアレンジできるんだ!」
カフェラテにヘーゼルナッツシロップを投入。一口飲むと香ばしいが、直後に強烈な甘さが襲ってきた。
「……甘いっ!」
最近の僕の体には、この刺激は少しハードすぎたらしい。
完璧じゃないから、愛おしい
でも、そんな失敗も含めて最高の朝食だった。自分で試して、時には迷子になる。そんな積み重ねが日常を彩る。
外に出ると、街は活気に満ちていた。「よし、今日も頑張ろうかな」と前向きになれた。
仕事疲れたと感じる朝こそ、あえて場所を変えてみてほしい。世界が少しだけ優しく見えるはずだから。
あなたにも、自分を甘やかしたくなる「朝の景色」はありませんか?
