ITパスポート|システム構成の確認問題
この問題は、解説記事「クライアントサーバとは?仮想化・RAIDも解説」の腕だめしです。まず2問、解いてみましょう。解説記事はこちら↓
問1
ある小さな事務所では、専用のサーバ機を1台も置いていない。各自のパソコンが互いのフォルダを直接参照し合い、ファイルをやりとりしている。どのパソコンも、頼む側にも応える側にもなる。このネットワークの利用方式として、最も適切なものはどれか。
ア.クライアントサーバシステム
イ.シンクライアント
ウ.ピアツーピア
エ.Webシステム
正解:ウ
解説
真ん中に親分(サーバ)がいるかどうかが、見分けの決め手でしたね。この事務所にはサーバがなく、パソコン同士が対等にやりとりしています。これがピアツーピア(P2P)です。友だち同士の直接の貸し借り、というイメージでしたね。
ア:クライアントサーバシステムは、頼む側(クライアント)と応える側(サーバ)に役割が分かれる方式です。ここでは専用のサーバ機を置いていないので当てはまりません。
イ:シンクライアントは、処理とデータをサーバ側に集めて、手元の端末を最低限の機能だけにする構成です。サーバが前提なので、この事務所の説明とは逆になります。
エ:Webシステムは、クライアント側の窓口がWebブラウザになっているクライアントサーバシステムのことです。やはりサーバが必要です。
ひっかけポイント:「ファイルを共有している」と聞くとサーバがありそうに感じますが、大事なのは役割が固定されているかどうか。どのPCも頼む側にも応える側にもなるならピアツーピアです。
対応シラバス:テクノロジ系/大分類8 コンピュータシステム(中分類16 システム構成要素)
問2
ある会社では、営業担当者が社外に持ち出すノートPCの紛失・盗難による情報漏えいを心配している。対策としてシンクライアントの構成を導入することにした。この構成が情報漏えい対策として有効である理由として、最も適切なものはどれか。
ア.端末のディスクを2台にして、同じデータを両方に書き込むから
イ.業務データが手元の端末に保存されず、サーバ側に置かれるから
ウ.端末の処理性能が上がり、データの暗号化を高速に行えるから
エ.端末どうしが直接つながり、サーバを経由しなくなるから
正解:イ
解説
シンクライアントは、処理もデータの保管もサーバ側でやり、手元の端末は「窓(画面)」だけという構成でしたね。だから端末を電車に置き忘れても、その中に持ち出した情報がありません。落としても中身が入っていない財布、というイメージです。
ア:同じデータを2台のディスクに書くのはRAID 1(ミラーリング)の説明です。ディスクの故障に備える技術であって、情報漏えい対策ではありません。
ウ:シンクライアントは端末の機能を最低限にする構成で、端末の性能を上げるものではありません。処理はサーバ側が担当します。
エ:サーバを経由せず端末どうしが直接つながるのはピアツーピアの説明です。シンクライアントはむしろサーバに集める構成です。
ひっかけポイント:「データを守る技術」でひとくくりにすると、RAID(ディスクの故障対策)と混ざります。シンクライアントの効き目は、端末にデータを残さないことそのものなんです。
対応シラバス:テクノロジ系/大分類8 コンピュータシステム(中分類16 システム構成要素)
いかがでしたか? もっと解きたい方へ——この続き(本番レベルの問題)は、近日公開の「テクノロジ系 予想問題集(Z03)」でまとめて解けるようにします。お楽しみに。
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